田心姫・湍津姫・タナコ。
ハヤコの生んだ、タケコ(奥津島姫)・タキコ(江島姫)・タナコ(市杵島姫)
の三つ子の姫。
イトウの三女神。宗像三神。
アマテルが床酒にハヤコを召してとついだ夜、十握の剣が三つに折れるが、寄り集まって一つにまとまるという夢を見る。その後ハヤコが三つ子の姫を生んだので、三女の斎名の頭にそれぞれ「タ」の字を付けたという。
ソサノヲとモチコ・ハヤコの不倫に気づいた内宮セオリツ姫によってモチコ・ハヤコと共にウサ宮のアカツチに預けられるが、モチコ・ハヤコは逃亡したためセオリツ姫によって派遣されたトヨヒメ姫アヤコによって養育される。 その後は自らの意志でしばらく流離ったと記されている。
大分県宇佐市宇佐、宇佐神宮 (ウサジングウ)
福岡県宗像郡玄海町、宗像 (ムナカタ)
神社
『ハヤコが三子 一はタケコ オキツシマ姫 二はタキコ ヱツノシマ姫 三はタナコ イチキシマ姫』6文
『昔 君 マナヰにありて ミスマルの 珠を濯ぎて タナキネを モチに生ませて』7文
『床酒に ハヤコを召せば その夢に 十握の剣 折れ三割 さがみにかんで 共となる 三人姫生む "タ"
の斎名』7文
『姫 人 成りて オキツ島 サカムヱノ島 イツク島 己からさすらふ』7文
『イトウ神 善きを知る名ぞ 愚霊なる 恥に自ら さすらひて 慈愛を知れば』28文
『子のシマツ 三つ姫祭る 外ヶ浜 イトウヤスカタ 神の御供 蝕むウトウあり』28文
『二愚霊 姫に生まれて 君
召せば モチは御子生み 典侍となる ハヤは姫生み 内局』28文
ハヤコの生んだ三つ姫の三番目。 イチキシマ姫(市杵嶋姫命)。イツクシマ姫(厳島姫)。
イフキヌシの妻。 イヨツヒコ・トサツヒコ・ウサツヒコの母。
後にウサツヒコと共に、タケヒトの御供で筑紫の宇佐に行き、そこで神となる。
愛媛県今治市日吉、姫坂 (ヒメサカ)
神社
広島県佐伯郡宮島町、厳島 (イツクシマ)
神社
★『古事記・書記』市寸島比賣命。市杵嶋姫命。
ウヒチニ┬ツノクヰ─オモタル ┌ココリ姫 │ │ └アメヨロヅ┬アワナギ─┼イサナギ───アマテル │ │ ┃ └サクナギ │ ??????? ┌─モチコ──アメノホヒ │ ┃──┤ ┃ └クラキネ └─ハヤコ──タケコ・タキコ・タナコ ┃──┐ サシミメ └─クラコ ┃ トヨケ───カンサヒ───アメオシヒ
根国 イサナギ┐ ├───アマテル ヒタカミ イサナミ┘ ┃ ┃ ┃ ハラミ サクラウチ───セオリツ姫ホノコ [内宮] ─────オシホミミ(8) ┃ ┃ 根国 クラキネ──┬─マス姫モチコ [北局の典侍] ──アメノホヒ(1) │ ┃ └─コマス姫ハヤコ [北局の内侍] ──タケコ(2)・タキコ(3)・タナコ(4) ┃ 山背 カダ──────アチコ [北局の下侍] ┃ ┃ ヒタカミ ヤソキネ──┬─オオミヤ姫ミチコ [東局の典侍] ──イキツヒコネ(6) │ ┃ └─タナハタ姫コタヱ [東局の内侍] ┃ 筑波 ツクバハヤマ──ソガ姫 [東局の下侍] ┃ ┃ 美濃 カナヤマヒコ──ウリフ姫ナカコ [南局の典侍] ← 内宮に上ったホノコの代りに入る ┃ ハラミ サクラウチ───ワカサクラ姫ハナコ[南局の内侍] ┃ 筑紫 カスヤ─────イロノヱ姫アサコ [南局の下侍] ┃ ┃ 筑紫 カナサキ────ハヤアキツ姫アキコ[西局の典侍] ──アマツヒコネ(5) ┃ 筑紫 ムナカタ──┬─オリハタ姫オサコ [西局の内侍] │ ┃ └─トヨ姫アヤコ [西局の下侍] ──クマノクスヒ(7)
┌ソサノヲ ウヒチニ┬ツノクヰ─オモタル ├ヒルコ │ ├アマテル─タナコ──┐┌イヨツヒコ └アメヨロヅ┬アワナギ─イサナギ─┴ツキヨミ┐ ├┼トサツヒコ │ ├イフキヌシ┘└ウサツヒコ └サクナギ─イヨツヒコ─イヨツ姫┘
『ハヤコが三子 一はタケコ オキツシマ姫 二はタキコ ヱツノシマ姫 三はタナコ イチキシマ姫』6文
『昔 君 マナヰにありて ミスマルの 珠を濯ぎて タナキネを モチに生ませて』7文
『床酒に ハヤコを召せば その夢に 十握の剣 折れ三割 さがみにかんで 共となる 三人姫生む "タ"
の斎名』7文
『姫 人 成りて オキツ島 サカムヱノ島 イツク島 己からさすらふ』7文
『時に母 タナコ姫あり 応え言ふ "昔
二尊 日の神を君 月は次ぐ 次ぐは臣 この子
臣なり 臣を以て まだ君とせず』28文
『日の神の 嗣得て植ゆる 君は今 若きタケヒト 思わねば 陽陰の蝕み 晴るる時 苗
生え無んや"』28文
『時に姫 タラチヲ神に 懸り言わば "鈴木は齢 二十年の 延びもこの木の 上の命』28文
『時 カスガ やや笑み曰く "暦名を 「あすす」
とせんや" 時に姫 両守ともに "宣なり"と "上鈴"
に極め』28文
『タナコ姫 イフキト宮に 生む御子の 兄はイヨツヒコ トサツヒコ ウサツヒコ
これ 御供に 行きてツクシの ウサに住む』28文
『母もウサにて 神となる イツクシマ宮 イトウ神 善きを知る名ぞ 愚霊なる 恥に自ら さすらひて 慈愛を知れば』28文
『子のシマツ 三つ姫祭る 外ヶ浜 イトウヤスカタ 神の御供 蝕むウトウあり』28文
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