【望・茂・(満・全)】【十五日】
満ちるさま/満たすさま。至る/至らすさま。全うするさま。
『みこあれませは もちきねと なつけていたる そあさくに』ホ5 『ときにあまてる みことのり うけもちのまこ かたまろに くにみてかえれ』ホ8 『こもちつきには まめおそふ もちよりさむる をかまつり』ミ7 『つきのはしめの もちにみつ めかみのうたは もちのすゑ』ミ10 |
●望月の日。満月の日。毎月の十五日。
『みふゆかみおき はつひもち あわのうやまひ』ホ1 『ややはつあきの もちのひに ひらくひとみの しほのめは』ホ4 『ねなとやよひの もちよりそ うつきのもちに かえります』ホ6 『さくらはなれは またのもち こかねひつめの くろこまお』ホ192 『はつきもち さつきゐつかの ことほきの のりにかけたは あやしあり』ホ192 |
「もつ(茂つ・満つ・全つ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「また(全)」「みち(満ち)」
派生語:「うけもち(保食)」
【餅】
(飯を)捏ねたもの。(飯が)化けたもの。 <「茂・満」の物実>
『おしひとと いみなおふれて かみありの もちゐたまえは たみうたふ』ホ6
『やかしはあもと むねにすゑ もちみもぬそむ ゆみやそえ』ホ21 『かくみたひ のとしてもちお なけちらす』ホ21 『ふそひつき へてしはすもち うすはたに もちはななして ふたこうむ』ホ38 『しはすのもちに もちつきて もちはななして ふたこうむ』ホ40 |
「もつ(茂つ・満つ・全つ)」の名詞化。
ここでは「D:正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・至らす・化かす」などの意。
【(前)】
前の。前にいる者。
『くにまつり みけなへもふす をもちきみ ともにたすけよ』ホ31 『とよけのかみえ さおしかは みわのみけもち いわひとは たにはみちうし』ホ36 |
「まえつ(前つ)」の短縮。
変態:「まち(前)」
10/01/26
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