【和・交・中・括】和合。混合。交わり。なか。 束ね。統べ。治め。
『こおこふる いもをせのかに こもりくの こもりそたてん たらちねのかみ』ホ14 『ひよみのとりの かおつくる きつおかなねの とつきして』ホ22 『なつうちめ やまとくにかか みつこうむ なはみなやまと』ホ32 |
【如・然・斯・此】同上。「しく(如く)」の名詞化「しか(然)」変化で「〜の如きさま」の意。「き・け」も同じ。
『おのつとこゑも あきらかに ゐくらむわたを ねこゑわけ』ホ1 『ひかしはるかに なみたかく たちのほるひの ひたかみや』ホ4 『ともにあれます みかたちの まとかのたまこ いふかしや』ホ4 『みよもゆたかに をさまりて やよろとしへて ふそふすす ゐもゐゑはつに』ホ6 『たかひこの いかりとかんと みちかうた よみてさとせり』ホ10 『われすすかにて たらちねに ほろろなけとも ちのたゐそ』ホ10 『ほろろなけとも ちのたゐそ さかなときるも おろかなり』ホ10 『これつよし きみはやさしく やわらかに ませはかかえて ととむものかな』ホ13 『よおをふる はしめおわりの つつまやか みちをしゆれは』ホ13 『ういのひといき まとかにて みつにあふらの めをわかれ』ホ16 『あらたけは かせはけしくて にはかふり まつふしこふと わたかまり』ホ17 『くらきこも こまかにをしゑ ひおつみて すこしはとふる』ホ17 『あめはれて のとかにみゆき あそひます』ホ18 『ささくるすえも きよらかに むすふひみつの きよはらひ』ホ22 『うひちにのよは おこそかに かさるこころの ことふきも ももよろとしそ』ホ23 『あまのさかほこ さけなから いりてしつかに ときおまつ』ホ23 『たははこね ふたゑめくみそ かにめてる きみはかもなし ふたもなし』ホ24 『ちちめすときは さはかなり われはおおわに ひめはかも あとにおくれと』ホ26 『はらはひに よそひなけれは とほそひく おとにねさめて はつかしや』ホ26 『こよみなは いかかなさんや ときにひめ たらちをかみに かりいわは』ホ28 『なかすねひこは そのくらお ひそかにあけて うつしとる』ホ28 『さむれはやたの からすあり おおちかうかつ あすかみち』ホ29 『ほのかにきけは みつこおは まひくとなつけ ころすとや』ホ32 『しなのきそちは やまたかく たにかすかにて つつらおり』ホ39 『おははあたかも かみのよの よはきしそこれ』ホ40 |
【交・構】同上。作り。構え。備え。調え。
『かうちくさかの あうゑもろ やかたにいくさ ととのひて』ホ29 |
【離・彼】離れるさま。
『つくははやまか そかひめは きのおしもそと』ホ6 |
【割・方・処・箇・個・時・家・戸】分割。区分。区画。方。 =こ・と・て・ち
『ふちこまお ゐらかうかちて なけいるる』ホ7 『あがたもり さともるひこも それたけの むろもあらかも おなかなり』ホ13 『かもにていたる いかるかの みねよりとりの しらにはに』ホ20 『いかるかの みやにうつりて そのあすか うてなによもお のそむおり』ホ20 『ほかにそやかの いせきなる ときにあまてる みことのり』ホ24 『みやこには きみむつましく やをかふり つくしのそやと』ホ27 『あるひひかとへ わかみやに つくるわかこの このころのうた』ホ34 『いつかおよはん たとえとみ いたわるとても むけさらん』ホ39 『かれにいまとく よかのはた したえはういに みおをさむ』ミ1 |
【川・河】同上。 「かふ(離ふ)」の名詞化。=かは
『ふつきゆみはり いせむすひ かもたけすみに みことのり』ホ27 |
【笥・甕・瓮・株】受け。収め。囲み。 分け。区分。分別。
『めつきはつひに いきしこを やそひらかなし これをもて』ホ33 |
【上・高・活・芳】正の方向に離れるさま。
『こことむすひの なにすゑて かすかとのとそ たふとませ』ホ8 『いきのうち ほしおはなるる これはすすかそ』ホ13 『ととむる をのこりと わらへのひたひ かにおせは』ホ18 『おきつとり かもおをさむる きみならて よのことことお ゑやはすせかん』ホ26 『かはかみの あまねくてらす もはしもの あおひとくさお めくまんと』ホ38 『をさめえて とにうるほせは かもしたう ましてたみおや をえてなつらん』フをえて |
【明・赤・華・光・日】同上。 陽。 また「あか(赤)」の略で銅。
『しきしまのゑに ひとうまれ みそひかにかす めはみそふ』ホ1 『かのみたま こわによろこひ うはのてお わとあにわけて あいうえお』ホ18 『かのふるのあは にみたから あかつきのあは にのたから』ホ21 『もしもむらくも かおうはひ みちにさわりの あらんとき』ホ22 『しなとへのかみ あらはれは みちのかうはふ やえくもお』ホ22 『たははこね ふたゑめくみそ かにめてる きみはかもなし ふたもなし』ホ24 『おほさかも つきのかおそえ いしむらお たこしにこさは こしかてんかも』ホ34 『やみやのたまも はなかよみ ゆきみんとてそ さそひくる』ホ34 『みたひのり いさよふつきの ほからかに しらいとりきて これおはみ』ホ40 『かしろのゆうお つさにたて あしろのゆうお きさにたて』ミ8 『もちまえまつる ほからつき まめやかうたゑ かみおとり』ミ9 『ふのゐさめ あらかねわけて ねりきたえ かまもつるきも かそえやわらく』フふゐさ 『へのこけの かかさはちたひ をうなむち かねもかしろと ねるやこけらん』フへこけ |
【日】(1)同上。昼。(2)太陽の一巡り。一日。 =ひ(日)
『ゑかひとたひの みけはこれ』ホ1 『しかれとも あとさきかかり みそふかも』ホ1 『にわにうゑおく みとせのち やよいのみかに はなもみも』ホ2 『ひとなるのちに やよいみか みきつくりそめ たてまつる』ホ2 『ここのくみとは やよいみか』ホ2 『おこないちかに なるころは しらはきそみて さくらいろ』ホ4 『つきのをえ なかれととまり みかののち みのきよけれは ひまちすと』ホ4 『めはつきしほの のちみかに きよくあさひお おかみうけ よきこうむなり』ホ7 『つきにみそわの めくりまし ややむそよかに めくりみつ』ホ14 『あいものの うおはよそあり これもみか すすなにけせよ』ホ15 『みつとりお くえはふそひか すすなゑよ』ホ15 『あすふためくり みめくりと みそかにはみそ みそひふみ』ホ16 『みそひふみ みかたりゆるむ たらむとて ははのつつしみ』ホ16 『みかちやそ みそかよろやも みそやかに よろみちむやそ』ホ16 『みめくりは ふつきいたれは みかはしり しわさらにきる』ホ16 『むそよかは むそよめくりに きわまりて みめくりすへて ちやそなり』ホ16 『おそりめくりて みつきには みそことなれは みかやすむ』ホ16 『ふそこかは よろちむそみの みそかには ひとつもとりて』ホ16 『みそひより みそみかまても みかのうち ひにそこもとり』ホ16 『みそよかも ひともとりして さつめへり』ホ16 『みそゐかよりそ ひひのまし みもよそななり』ホ16 『よそかには もとましともに ふよろむち みもなそふにて みちきわむ』ホ16 『はつきもち さつきゐつかの ことほきの のりにかけたは あやしあり』ホ192 『みつかきお としよつにわけ とはとふか ひかたにこかと』ホ21 『なかゐつか もりおはなれて あそひゆけ このまゐつかに やつくりす』ホ21 『きねのひときお ゐやしろに ゑとのむそかに もりあまる』ホ22 『をそれてももか ものいみし みきめひとつて ねるつるき』ホ23 『むつほねもなり ととのえは そのあすみかに とよつみか』ホ25 『うつきもちより なそゐかは ひことうかやの うふゆあく のこるのりなり』ホ26 『ややみかに わけつちのねの みつはめの やしろにやすむ』ホ26 『みやこには きみむつましく やをかふり つくしのそやと』ホ27 『ときよそふすす やもゐそゑ きわとしねうと はつきよか』ホ27 『よそこのすすの こもそひゑ はつほきあゑの はつみかに こやねもふさく』ホ27 『きさらきそひか おしくもは よそやもにいり やましろの おしほにおさむ』ホ28 『のちふりね かえてゐいりね せめいわく いくかもまたて なとおそる』ホ34 『ふそむほの なつきそむのか ををんかみ ゐそすすかわの』ホ36 『いまよりそ ももかもふてて きたりませ われはからんと』ホ37 『にゐはりつ つくはおすきて いくよかねつる』ホ39 『かかなえて よにはここのよ ひにはとおかお』ホ39 『ときあすす やもよそみほの あきあめか これたてまつる』ホ40 『みもむそゐかの ひのめくり ひとせになりて はるあきと よつにわかるる』ミ4 『むかしふたかみ あわうたお ひことにうたひ やをよろか』ミ10 『つきしほうみて みかつきの のちのひまちや』ミ逸 『ものおれは ほこのひひきお おそれみて よそかおいわす みすきかすおれ』フもおれ |
【黄・明】同上。 盛る太陽の光の色。「き・こ」の変態。
『このはかまろは はひきなす なまろくろまろ あすはなす』ミ8 |
【気・香】同上。 立ち上る気。沸き立つ気。きわだつ気。
『くはきうの をのほおいとふ はしかみの をかめかふすへ ひしかんと』ホ8 『ひるはひとかも あきらかて よはかとにこる むしはみも』ホ17 『うかやのゆとは このはなの しろきかにさく こはうのめ』ホ26 『をにつるの まつりははなの かにのこり やむまつしさも をにやつくらん』フをつる |
【母】同上。 =かか
『しのおれは めくみあらわし かのおれは めかおつくして あのくたらなり』フしおれ |
【上・過・右】同上。 先行するさま。かぬ(予ぬ)から。 =みき(右)
『かのちこお あめにおくれは かみのまえ えたそろはねは さらんとす』ホ12 |
【鹿・角】同上。 かと(角) =しか
『みねのみあえに なるしらか まえにいきはき くるしむる』ホ39 |
【曲・汚・科・朽・枯・翳・暗・暮・下・渇】曲り。負の方向に離れるさま。
『まかりなおさん かんなおひ おおなおひかみ うみてみお いさきよくして』ホ5 『あひわかみやに ととまりて やみおたします たかのかみ』ホ6 『のこしふみさかおたつあや』ホ7 『かしまたちつりたいのあや』ホ10 『みそきして さわるよこかお のそかんと やちたひいのる』ホ14 『けのししはめは しむけかれ よつなるししは かほすきて』ホ15 『かししはくさく をもみたれ とくはあらひみ うるとなも』ホ15 『ひるはひとかも あきらかて よはかとにこる むしはみも』ホ17 『とはとふか ひかたにこかと にかまたら ひふみにしるす』ホ21 『さのきより あかつきのあは にのたから くらやめのあは かにやめる』ホ21 『かになすのあは かにそこね あきらかのあは にのよろし』ホ21 『うれへはうれふ おのかかお つけすゆらすは からすなり』ホ21 『さかおかそえる みちたてて かのみもむそゐ あめのみち』ホ23 『さおゑてのかる またのかに ついにあめより つみせらる』ホ23 『かれかおこりお たやすくに ゆるせはたみも みなおこる』ホ23 『そのかまて あれはあれおさ くみおよひ そうちはしかる』ホ23 『あかたぬし こそうちはつえ けたのかは かとやにいれて』ホ23 『けたのかは つえうちあかた おひやらひ ふたけたならは くにおさる』ホ23 『ふものかは しまにさすらす みけたかは かみつめぬきて いれすみし』ホ23 『ままこさす つみふもなそか いもいさす つみふもなそか』ホ23 『うますめは よそめそあにも せもからす とかみもむそか』ホ23 『たらちうつ とかみもむそか ままをやお うつとかよもか』ホ23 『かのめはあきの からすころ かのめおいれて ねるつるき』ホ23 『かのつるき かれみおこのみ いきおそる これそをさむる たからもの』ホ23 『あにひつきてる ひとくさも かにはひやすそ わのきみも かにたみかるそ』ホ26 『しらうとこくみ ははおかす かないまにあり きみまねて かなおかふるや』ホ32 |
【右】同上。 かる(枯る)より。日が枯れる方角。=西
『いけみつに たのめおあらひ ひるにのり かのめおあらひ つきにのり』ホ4 『かのつるき かれみおこのみ いきおそる これそをさむる たからもの』ホ23 『かのとりの かたちはやたみ くひはきみ かかみはたはね つるきかは』ホ24 |
【殻・糠・糟・屑】かる(離る/枯る)の名詞化短縮。 から・ぬか・かす・かわ。
『にわとりは かおうけなきて つあかゑす こぬかおこえは』ホ21 |
【カ・夏】八元神「トホカミヱヒタメ」の「ヱの尊
(ヱ祖・ヱの神・ヱ元神)」。
またその興し治めた地。
『とこたちの やもおめくりて にしのくに くろそのつみて かにあたる』ホ15 『かのなめは あのあかりもる ほつきなか みめにとくつき』ミ7 『まとかのなかの みはしらは かのかみかたち』ミ7 『かはにしそらの をあけかみ はつきなかより みめのとく』ミ9 『かたちあかるき かもとかみ』ミ9 |
【か】格助詞。「かふ(交ふ/離ふ)」の短縮。 区分。所属。
『きみかよの すえのためしと ならんかと』ホ序 『ひさかたの あめかしたしる わかきみの よよにつたはる かんむりは』ホ序 『あかたまの わかひるのるは あおきたま くれひのみたま ぬはたまなりき』ホ4 『さかつきうめる かみのなも ひなかたけとそ たたゆなりける』ホ2 『ひめないかしろ ゐそくらと すへてみもなそ』ホ7 『しほれてもよや あかつまあわ あかつまあわや』ホ7 『ははかをさきに つるきあり ははむらくもの なにしあふ』ホ9 『なかれおくめる もろかなも やしましのみの おほなむち』ホ9 『このやさかにの まかりたま あかくしひると もちゆれは』ホ11 『わにのりあはえ かえるうち うむこのいみな わにひこは くしみかたまそ』ホ27 『よめちゆくねの をにおさむ ゑなかたけなる しなのくに』ホ28 『くにみかおかに いくさたて つくるみうたに かんかせの』ホ29 『しきかやあさひ かかやけは たまてかみなお すすめいふ』ホ31 『むかしひほこか みやけもの はほそあしたか うかかたま』ホ35 『こころゑひ もゆることくに あつけれは いつみにさます さめかゐや』ホ40 『しむのもちほき ゐきめたま おくるはすゐゐ ゑなかのり』ミ9 |
【か (疑問・反語の係助詞)】「かや」「かな」「かも」などの短縮。 =や
『きみかよの すえのためしと ならんかと』ホ序 『はたれおもえり やにあたり よみかえるかや いたまぬか』ホ8 『またとわく ひはをにかえり みつはめに ひとはひとみに かえらんか』ホ13 『いきすひたちと なるおひの わさにいきすは いつこえか』ホ16 『みかつちも よろこひけふの ぬのおらん いわくはふたゑ あらざるか』ホ16 『やさかいりひめ すかたよく きさひのみやに めさるとも みさほならんか』ホ38 『にゐはりつ つくはおすきて いくよかねつる』ホ39 『そのあちお とくとゑされは みちのくお ゆきたかふかと おそるのみなり』ミ序 『みをかみひとめ そのほかに いかてかくにお うむやらん』ミ10 『むすふてに あさことうたふ ゐくとせか いまたかかさす このおして』ミ10 |
10/03/11
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