アマノコヤネ

→ 語義
  

天児屋命。天児屋根命。
カスガ
。カスガ尊(春日神)。 斎名:ワカヒコ。 幼名:カスガマロ。
春日殿 (ヰチヂ) アサカ姫 (カトリの妹) の子。オシクモヒタチの父。 

生まれるとき母の胎内に100月宿っていたという。コヤネの背丈は一丈二尺五寸(約2m80cm)で、これはアマテルと同じだったと言う。ニニキネホオテミウガヤ鏡臣タケミカヅチの娘(ヒメ)を娶る。したがってカスガ殿、カシマ、カトリの家に伝わる道奥はすべてコヤネが引き継ぐこととなる。 

テルヒコと共にアスカに赴くが、クシヒコと同様に宮移しを承服できず、アスカを去ったようだ。その後ニニキネと行動を共にして八島を巡る。ニニキネがアワのミヅホ宮に都を遷してからは、ホノアカリムメヒトハラに留まり、コヤネがその預かり役となる。モノヌシコモリはニニキネに同行するため、ミゾクイ(ミシマ) がハラの守りに当たる。 

ニニキネがツクシヘ御狩に出かけると、コモリと共にミヅホ宮に侍り、皇君であるムメヒトを補佐する。 
アマテル
亡き後は、アマテル神の内宮神教人を勤める。 
上鈴33年2月11日に1,560,025歳で罷り、山背オシホに葬られ、後に枚岡に送られる。

  
茨城県鹿島郡神栖町大字息栖、息栖 (イキス) 神社
奈良県奈良市春日野町、春日 (カスガ) 大社
京都府京都市西京区大原野南春日町、大原野 (オオハラノ) 神社
大阪府東大阪市出雲井町、枚岡 (ヒラオカ) 神社

  

        ┌フツヌシ
       ??┤
        └アサカ姫┐
             ├─アマノコヤネ─┐
ツハヤムスビ─??─ヰチヂ─┘        ├オシクモアメタネコウサマロ ・・・ ・・・ ・・・オオカシマ
                      │    │
                      ├ヒタチ ├(アウヱモロ)
トヨケ─??─ヲバシリタケミカツチヒメ──┘    │
                           └(タケチノコリ)
*アウヱモロとタケチノコリについては推定。
  
  

カトリが妹 アサカ姫 ココトムスビの 妻として 生むカスガマロ ワカヒコぞ』8文
『上るホツマの "ヲハシリの 坂" に行き会ふ 御使人は 御内に侍る カスガマロ 担を据えて 松の蔭』11文
フツヌシも "名こそもがなに" カスガマロ 直さの歌に "名こそ知る フツの尊の 酒迎ひ"』11文
治君 門に 出で迎ふ 御使 莚に 立ちながら  九重の 褥 降り 六重に聴きます 御言宣』11文
『ある日 ワカヒコ 代殿に 上り 黄金の 放を問ふ』11文
『その先輿の アマガツを シホカマの守 まだ知らで カスガの守に 謂を問ふ』12文
カスガ 答えて "さにあらず 徒に作れば 枯木なり 神霊あればぞ』12文
タカの首 壺若宮の 暑き日の 選み 伺ふ ワカヒコに 御酒 賜わりて』13文
『"妹背の 道開く 我はカスガに これ受けん" カスガ場をなし 左に坐す』13文
妹背を請ふ カスガ 説くなり "妹背は 八百万氏の 別ち無く 皆 天地の 法 備ふ"』13文
チチ姫は 垂より出でて ワカヒコに "今聞く 'スズカ' 我が斎名 君 賜われど 訳 知らず"』13文
『また曰く "楽しく居らば?" カスガまた "結を知れるや 陽陰に受け 陽陰に還るぞ"』13文
ココトムスビが "カカン" なす カスガワカヒコ 実柱を 節継ぎ神座に 'ミ手' 結び アメノミヲヤを 招き 交ふ』14文
『陽陰いのる この手拍ゆ 劣を直ぐ 宿る央中の 見事 成る この子は真直ぐ 父母の 嘗の代嗣の 子となりけり』14文
『汝ワカヒコ 一振に アマノコヤネと 名にし負え 賜ふヲシテは カスガ尊14文
カスガ殿 アマノコヤネは 余に秀いて カスガの尊と 名を賜ふ』16文
ツハヤムスビの 孫なる ココトムスビの 若子の アマノコヤネの 人と成り 陽陰の道 得て』ミ逸文
『応うフツヌシ サホシカに 迎ふ折節 計り知る 通ふ情けの 思ひあり』ミ逸文
が甥の ワカヒコ 先に 御使にて さか迎ひして 会ひ初めて それより今に 睦じく』16文
ココトムスビは 占ひて 吉き日に因み 調えて 寿ぎ終えて 睦じく コヤネ陽陰に 仕えます』16文
大御神 九十六月 座す このコヤネ 百月 座せり タチカラヲ 三十六月 座す サルタヒコ 十六年 居れど これは稀れ』16文

『"ヒメコヤネの 丈 知るや" "知れり 一丈 二尺五寸ぞ" "予ね聞くの 御丈と 生れ合ひたる 御恵み" と 諸 宣給えば』16文

ヒメの答えは "予て知る 十二尺五指は 和照らす 神の身丈と 我が背子と いとかけまくも 同じ丈"』ミ逸文

ホツマ国 治まる後に フツヌシの カトリの道を 悉く コヤネに授け 隠れます カシマの道の 奥も皆 コヤネに授く』16文
カスガ殿 霊還し成す 奥法も コヤネに授く この故に 四方の纏も 自ずから 一人に着けり』16文
『まず姫尊と ばかり言ふ 故にコヤネも 代々 宣詞  "初は姫君"』16文

カグヤマは ヤマズミの二子 フトタマは ミムスビの三子 コヤネとは カスガ殿の子』20文
『時にコヤネは "早かれ" と オホモノヌシも 止めける フトタマが言ふ "考なえて 君の思すを 止めんや"』20文
コヤネまた  な深畏れそ 受け給え 我 若けれど コモリとは 弥々睦じく 君のため 中子一つに 忠なさん』23文
『今 キヨヒトの 羽の臣 コヤネは弥々の 執れ コモリは弥々の モノヌシぞ 共に守りて 民を治せ』23文

『会・交 御饗をなせば 門出に 御機の留の 御文を 御孫に賜ひ 御鏡を コヤネに賜ひ 御剣を コモリに賜ひ』24文
コヤネモノヌシ キヨヒトが 羽の臣なり 君と臣 心一つに』24文
セオリツ姫は 御鏡を 持ちてカスガに 授けます ハヤアキツ姫は 御剣を 持ちてコモリに 授けます』
24文
『先駆は タチカラヲなり 次カツテ オオモノヌシと 三種櫃 八房御車 次コヤネ 駕籠・馬 八十の モノノベら』24文
タガに行き 幣を捧げて ミノに行き アマクニタマの 喜びも 昔カスガに 瓜会て 生むタカヒコネ24文
コヤネ カシマに 年越ゆる 
モノヌシ一人 ヒタカミの 井堰 成し成し 日隅詣で』24文
『時に 思すことあり コヤネして ニハリに留め カツテして 海辺を上る 御幸告れ』24文
アマノコヤネも カスガ国 飛日の丘に ヤマト川 掘りて造れる ミカサ山24文
ムメヒトは ハラに留まり 政事 コヤネ預り モノヌシは 供なす故に ミゾクイを 副モノヌシと ハラの守り』25文
『故 ムメヒトを 皇君とす コヤネモノヌシ 諸共に ここに留まり 政 聞け』25文
コヤネ尊 斎名考えて "カモヒト"と より "ナギサ タケウガヤ フキアワセズ" の 名を賜ふ』26文
『政事 コヤネモノヌシ 共に治せ 宮内の治は ミホ姫"と カメに乗り行く カゴシマや』
26文
天君 を 尋ぬれば コヤネ応えて "例あり" ミホツに問えば "歌なせ" と26文
アマノコヤネと モノヌシと 左右に侍りて 三千モノベ 八百万草も 治めしむ』27文
『時に若宮 中に坐す コヤネは左 ミホヒコは 右に侍れば 天君は 御機の文を 己手づから 太子に譲り』
27文
真后は ヤタの鏡を 捧げ持ち カスガに授く 大典侍は 八重垣の太刀 捧げ持ち コモリに与ふ』
27文
カスガコモリと 味 領らば 和つ日月の 栄えんは 天地暮れど 極め無きかな』27文

コヤネ申さく "は今 御祖の道に 治む故  人草の親 天地の 神も下れば 御祖尊 代々の上祖の 嗣子無し"』27文
"我 思ふ 十三 老いて 種 あらじ"  コモリ 申さく "代嗣あり" とて アマノオシクモに 宣して代嗣社  成す』27文
『時にオシクモ "名宛無し" コヤネ フトマニ 占えば "ヤセ姫 良けん"』27文
八一の謂は 中の "ヤ" となる "シのハラ"は 母と孕める "ヤ" の局  内侍は中の 位なり』27文
カスガに会いて 原因を問う 翁 答えて "このは 天地開く トコタチの 宮の真榊 熟枝 千枝に 幸鈴となる"』28文
『またコヤネ 汝 良く知る タケコが子 クシヒコ 生まれ 直ぐなれば』28文
『授く御矛に 鑑みて ミモロに入りて 時 待つも  衰はば また出でて 興さんためや』28文
また 鏡の臣は 軽からず 神を都に 留むべし も守らん これなりと』28文
みよの御衣箱 御ヲシテと "汝 カスガよ 遺し物 タガに持ち行き 捧げよ" と 自らこれを授けます』28文
カスガに 奉る 神のヲシテと 差使の 冠と衣裳は 菊散ぞ』28文
『故 カスガ 送りて後は 務め降り ミカサ社の 霊還し 国治まれば 枯れも無し』28文
祭の文を 三つ染めて 一つ 持ち行き 日夜見なす フタヱに授け』28文
妹背の道 受く 上臣の つがふ守らが 侍る故 "大人侍所" カスガ尊 太宣言を 司るかな』28文
『二十六のを  植えて  後の二十五も 御言宣 受け 巡り植ゆ  宮の前  君 おわさねば 如何にせん』28文
フタヱが曰く "カスガ殿 辞むミカサも 今 妹背の 仕ふる守の 埋ますべし" これ理と 国巡る』28文
『国々巡り 真榊の 二方三方十方 嘗て無く イヨに到れば』28文
コトシロが 館に入れて  問ふ "鈴苗ありや" "嘗て無し 手を空しくす"』28文
モノヌシが "翁 植えんや" カスガまた "我は臣なり 君 植ゆる 天の真榊 如何にせん 我は宣言 宣んすのみ"』28文
『また問ふ " 治を棄つや" ホロして曰く "治は棄てず 植ゆを畏れて"  またも問ふ "イフキカミかや"』28文
『"幸鈴二十 伸び如何ん" "過に失せたり これも陽陰" 時にフタヱが "名は 如何がなさんや"』28文
鈴木は齢 二十年の 延びもこの木の 上の命 カスガも齢 長ければ これ名付くべし』28文
『時 カスガ やや笑み曰く "暦名を 「あすす」 とせんや" 時に 両守ともに "宣なり"と "上鈴" に極め』28文
カスガ尊 百五十六万 二十五なり フタヱに曰く "わが齢 極まる故に 上翁を 汝に授く"』28文
勤めとて ミカサに帰り タラ祭り "汝 オシクモ 確と聞け 昔 仕えて 御鏡を 賜えば我ら 左の臣ぞ 我が子ら和せ"28文
『春は潤出葉 夏青く もみぢは強く  冬 葉落つ たとひ落ちても  な恨めそ 陰の忠なせ この芽出る』28文
『故はアスカを 落ちた時 忠を忘れず この故に 御孫に召され 忠なせば ついに鏡の 臣となる』28文
またモノヌシは 右の臣 葉強き秋の 弓剣 かくの如しと 酒進む
28文
『その逆坏を 請えば "否  子から授けぬ" 時にまた "鏡の臣を 敬うが 遺る法ぞ"と 神となる』28文
オシクモは 四十八喪に入り 山背の オシホに納む 東向き』28文
『これヒメ尊の 罷る時 は山背に 埋ます故 イキスの宮の 西向きぞ 諸民慕ひ 喪に入るは 天喪の如し』28文
『時に 眼を開き曰く "よく 忘れず来たる 裳裾よ 乞ふはこれぞ" と 授けます』28文
サルタ受け取り 問わんとす 早や眼を閉じて 応え無し
28文
三種も分けて 陽陰御孫 カスガと コモリ 授けて代々に これを継ぐ』30文
モノヌシ帰り オシクモは 河内に行きて 小塩より カスガを招き 枚岡の 社 纏りて 神となる』30文
『陽陰を足す 和皇の 両羽臣 カスガコモリ 君・臣の 心一つに』30文
タネコも上祖 ワカヒコが 直き明暗見の 殊 継げば "直り中臣 尊"  賜ふ 共に継ぐべし』30文
陽陰の御孫に を授け ヤマト治むる 御鏡は コヤネに授く 神の宗 の源 皇籠の尊ミ序
ミカサ社に アマノコヤネの 説く文は 経に緯織る 纏り事 四方人草を 治むなり』ミ1文
『道は環道 早く遅きも 心あり 尋ね来たらば  会いて その道奥を 語るべし』ミ1文
サルタヒコ "コヱ" を "日の出" の 故問えば コヤネ答えて "これ昔 スクナヒコより ヲオナムチ 我に授けり』ミ4文
『百・万は 鏡の臣に 熾れども 一人(コヤネ) 漏れなば 心 磨けよ』フ075

  

  

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