【原文カタカナ訳】      【語義考察】           【漢字読み下し】
 アキツヒメアマカツノアヤ   あきつひめ あまかつあや    アキツ姫 アマガツの文
  
 ツノ コヱトイモセノ  さつさつの こゑいもせの    颯颯の       声妹背の

 ササイハフ ソノモトオリハ  ささいはふ そのもとおりは    ささ祝ふ       そのは

 アマカツオ ハヤアキツメノ  あまかつお はやあきつめの    アマガツを     ハヤアキツ姫の

 ツクリソメ          つくりそめ            造り初め
  
       アマテルミコノ        あまてるみこの              和照る御子の

 ヲシホミミ アマツヒツキハ  をしほみみ あまつひつきは    ヲシホミミ     和つ日月は

 タカノカフ タクハタヒメノ  たかのかふ たくはたひめの    タカの首      タクハタ姫の

 ミウチイリ          みうちいり            御内入り
  
       ソノサキコシノ        そのさきこし              その先輿の

 アマカツオ シホカマノカミ  あまかつお しほかまかみ    アマガツを     シホカマ

 マタシラテ カスカノカミニ  またしら かすかのかみに    まだ知らで     カスガの守に
                                           (アマノコヤネ)

 ユエオトフ カスカコタエテ  ゆえとふ かすかこたえて    故を問ふ      カスガ答えて
  
  

 コレムカシ アメノマスヒト  これむかし あめのますひと    これ昔       天のマスヒト
                                            (アメオシヒ)

 ソムクユエ ムハタレヨモニ  そむくゆえ むはたれよもに    背くゆえ      六ハタレ四方に

 ワキミチテ タミクルシムル  わきみちて たみくるしむる    湧き満ちて     民 苦しむる

 ソノトキニ アマテルカミノ  そのときに あまてるかみの    その時に      アマテル神の

 ノリオヱテ モロカミノウツ  のりて もろかみうつ    法を得て      諸守の打つ

 ハタレナカ          はたれなか            ハタレ中
  
       カンツハルナカ        かんつはるな              上つハルナが

 ハカラント カンイキヨメハ  はからと かんいきよめは    謀らんと      神息 算めば

 ヲヲンカミ コレシロシメシ  ををんかみ これしろしめし    大御神       これ知ろし召し

 ミツノチコ テクルマノウチ  みつちこ てくるまうち    三つの稚児     出車の内
                                 (三歳)

 タモトシタ オキテタツイキ  たもとした おきたついき    袂下         置きて 立つ息

 マシルユエ ハタレウタカヒ  ましるゆえ はたれうたかひ    交じる故      ハタレ疑ひ

 カソエセス ワサモミタレハ  かそえ わさみたれは    数えせず       技も乱れば
  

 ヲヲンカミ アメツチシロス  ををんかみ あめつちしろす    大御神       天地知ろす
                                         陽陰(日月)を支配する

 クシヒルニ サトクハタレカ  くしひるに さとくはたれか    貴霊に       聡くハタレが

 イキハカリ ミウタツクレハ  いきはかり みうたつくれは    息 計り       御歌作れば

 ソメフタオ サツサモチヰニ  そめふたお さつさもちゐに    染札を       サツサ餅飯に

 ツケナクル サツサツツウタ  つけなくる さつさつつうた    付け投ぐる     サツサつつ歌
  
  
 スラテモ ハタレモハナケ  さすらても はたれはなけ    流離手も      ハタレもハナケ
                                                 (=息)

 ミツタラス カカンナスカモ  みつたらす かかんなすかも    充つ足らず      カカンなすかも
                                        16文    何かに着手したくとも

 テタテキ カレノンテンモ  てたてつき かれのんてんも    手立て尽き      故ノンテンも
                                  その手段は尽き    故に発展させることも

 アニキカス ヒツキトワレハ  あにきか ひつきわれは    あに効かず     日月と我は
                                  あい叶わず

 アワモテラス        あわもてらすさ          天下照らすさ』
  
  
 サツサツト モロカウタエハ  さつさつと もろうたえは    颯々と       諸が歌えば

 キクハタレ ワサモミタレテ  きくはたれ わさみたれて    聞くハタレ     技も乱れて

 シハラルル カレコノウタオ  しはらるる かれこのうたお    縛らるる      故 この歌を

 サツサツノ コヱトタノシム  さつさつの こゑたのしむ    "颯々の       声" と楽しむ
                                              と名付け楽しむ
  

 カノチコオ アメニオクレハ  かのちこお あめおくれは    彼の稚児を     に送れば
                                          (タカマ)

 カミノマエ エタソロハネハ  かみまえ えたそろはは    神の前       枝揃わねば
                                           (手足)

 サラントス アメノミヲヤハ  さら あめのみをやは    退らんとす     アメノミヲヤは
                                 (後ずさり)

 コレオホメ ナンチハフコノ  これほめ なんちはふこの    これを褒め     「汝 這ふ子の

 イサオシハ モロニスキタリ  いさおしは もろすきたり    功は        諸に過ぎたり
                                            諸に勝りたり

 キミマモレ カミアマカツト  きみまもれ かみあまかつと    君 守れ」       神 "天形" と

 ナオタマフ          たまふ            名を賜ふ
  
       コノモトオリニ        このもとおり              この基に

 アキツヒメ ヌノモテツクル  あきつひめ ぬのもてつくる    アキツ姫      布もて造る
 
 アマカツハ カミウタコメテ  あまかつは かみうたこめて    天形は       神歌こめて
                                          神を招く歌を込めて

 チチヒメニ タマエハコレオ  ちちひめに たまえはこれお    チチ姫に      賜えばこれを

 サキカケノ サワリオノソク  さきかけの さわりのそく    先駆けの      障りを除く

 アマカツソ          あまかつそ            天形
  
       モシモネタミノ        もしねたみの              もしも妬みの

 カムトキモ アマカツハヘリ  かむときも あまかつはへり    噛む時も      天形侍り
                                     →ホ13

 マヌカルル モシモウラミノ  まぬかるる もしもうらみの    免かるる      もしも恨みの

 ナヤマスモ アマカツハヘリ  なやますも あまかつはへり    悩ますも      天形侍り
                                     →ホ16

 シリソクル マカルウラミハ  しりそくる まかるうらみは    斥くる       罷る恨みは
                                         命に関わる程の怨念は

 アマカツカ ミニセメウケテ  あまかつか せめうけて    天形が       身に攻め受けて

 カハルナリ          かはるなり            代わるなり
  
       アレオニモノオ        あれおにもの              粗・鬼モノを

 ヤフルナラ ソラハフコニテ  やふるなら そらはふこにて    敗るなら      空這子にて

 マネキイレ シメヒキワタシ  まねきいれ しめひきわたし    招き入れ      引き渡し

 ミソキナセ オニカミシハル  みそきなせ おにかみしはる    水濯ぎなせ      鬼神縛る

 ウツワモノ          うつわもの            器物
  
       ソラホオコトハ        そらほおことは              空這子とは

 ヒツシハエ ワラモテツクル  ひつしはえ わらもてつくる    干土生え      藁もて造る
                                     <の>

 カンカツハ ヌノモテツクリ  かんかつは ぬのもてつくり    神形は       布もて造り

 カミマネク アキツメノウタ  かみまねく あきつめうた    神招く        アキツ姫の歌
  
  
 アマカツニ カミタマワレハ  あまかつに かみたまわれは    『天形に       神 賜れば

 モロハタレ サハリナストモ  もろはたれ さはりなすとも    ハタレ      障りなすとも

 キミカミニ ヒトタヒカハリ  きみに ひとたひかはり    君が身に      一度代り
                                           (一旦)

 タチマチニ タチハタラキテ  たちまちに たちはたらきて    たちまちに     立ち働きて

 キミカヲヱ ミナマヌカルル  きみかをゑ みなまぬかるる    君が汚穢      みな免かるる

 アマカツノカミ        あまかつのかみ          天形の神』
  
  
 コノウタオ ミハラニコメテ  このうたお みはらこめて    この歌を      実腹に込めて
                                        <天形の>

 ツクルヘシ          つくるへし            造るべし
  
       トキニシホカミ        ときしほかみ              時にシホカミ

 マタトハク イツレモミキノ  またとはく いつれみきの    また問はく     「いづれも右の

 コトクカヤ          ことくかや            如くかや」
  
       カスカコタエテ        かすかこたえ              カスガ答えて

 サニアラス タタニツクレハ  あら たたにつくれは    「然にあらず     唯に造れば  

 カレキナリ ミタマアレハソ  かれきなり みたまあれはそ    枯木なり      神霊あればぞ

 タトフレハ シホノアチアリ  たとふれは しほあちあり    例ふれば      潮の味あり
                                      <製塩時の> 海水の味がある

 ハカラネハ アチナシヤケト  はからは あちなしやけと    図らねば      味無し 焼けど
                                 心がけねば       薄すぎて熱しても
 シホナラス コノアマカツモ  しほなら このあまかつも    塩成らず       この天形も
                                  結晶しない

 ココロアチ イレテナスナリ  こころあち いれなすなり    心味         入れて成すなり」
  
  
 ソノトキニ シホカマハシメ  そのときに しほかまはしめ    その時に      シホカマはじめ

 モロホメテ ハヤアキツメノ  もろほめて はやあきつめの    諸 褒めて       ハヤアキツ姫の

 イサオシオ ヨヨニノコシテ  いさおしお よよのこして    功を        代々に遺して

 サツサツノ コヱトタノシム  さつさつの こゑたのしむ    颯々の       声と楽しむ
                                            と共に楽しむ

 ヨメイリノ ソノサキノリノ  よめいりの そのさきのりの    嫁入りの      その先乗りの

 アマカツソコレ        あまかつこれ          天形ぞこれ

  

  

 

  

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