みつ  ミツ  mitu

  

【(合つ)・充つ・見つ・密つ】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。現る/現す。備わる/備える。調う/調える。叶う。適う。

『あまのいわふね おほそらお かけりめくりて  このさとの なおもそらみつ  やまとくに』ホ20
『ふしとあわうみみつのあや』ホ32
『ゆみつきのよは ゐのみつに ぬ えあしもちか かたをゑお』ミ7
『わのなかに みひかりのあし なかにみつ これかみかたち』ミ7
『あぬうなる みはのゆかりは さをしかの もすそにみつる めくみぬ うなり』フあぬ う

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変態:「まつ(待つ)」「むす(産 す)」「めつ(愛づ)」「も つ(持つ)
派生語:「みちひく(導く)」「みつく(見付 く)」「みたたす(充た足す)」「み ちすけ(充ち直け)」「ちみち(地道)」「みてくら(幣)」「みつえ(御杖)」「みつく(貢ぐ)」「みつえ(御杖)

 
 

【(離つ・放つ・罷つ)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「ます(申す)」 「もつ(没つ)」「いつ(出 つ)

 
 

【(回つ・廻つ)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。めぐらす。分配する。恵む。

『あまのいわふね おほそらお かけりめくりて  このさとの なおもそらみつ  やまとくに』ホ20

 
変態:「おつ(復つ)」「ゆす(揺す)」
派生語:「みと(凹凸・陰陽・女男)」「みちひ(満干)」 「おもんみつ(思ん回つ)

 
 

【満つ・充つ・(貢つ・実つ)】
D: 正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」

『まさかきの うゑつきゐもに みつるころ よつきのをか み』ホ2
『うたひはらめと つきみてす ゑなやふれうむ ひよるこの あわとなかるる』ホ3
『さすらても はたれもはなけ みつたらす かかんなすかも てたてつき』ホ8
『やゑかきうちで たのしむる ももやそひたり こにみつるかな』ホ9
『いつもやゑかき おほなむち みつれはかくる ことはりか』ホ10

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変態:「まつ(全つ)」「むす(蒸 す)」「もす(燃す・茂す)」「ひつ(秀つ)
派生語:「もみち(紅葉)」「みち のく(道奥)」「みつ(水・瑞・蜜・密)」「みつれはかくる(満つれば欠くる)」 「みたたす(満た達す)」「みとる(充る)」 「みちみ(満ちみ)」「みちのり(道程)」 「みたく(満長く)

 
 

【(惨つ・貧つ・短つ・未つ)】
E: 負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」

変態:「まつ(拙つ)」 「ねす(寝す)」「ふす(臥す)」 「やす(痩す)」「あす(褪す)
派生語:「みつち(惨霊/蛟竜)」「みち(惨)」 「みちか(短)」「ちみ ち(地道)

  
  

【充】
守り。調え。充足。支援。世話。

『みかまとの かみのひみつの みつのねは にはりのみやの わたましに』ホ22
 
「みつ(見つ・充つ)」の名詞化。
ここでは「合わせ・守り・調え」などの意。

 
 

【水・瑞・蜜・密・(満・至・厳)】
 ●極み。上澄み。本質。真髄。粋。奥義。 またそれを具現するもの。

『よねとみつ かまにかしくは ひかしらや』ホ1
『やかれてまさに おわるまに うむつちのかみ はにやすと みつみつはめそ』ホ5
つきのみ つ くたせるつゆは かはのみつ うつほうくれは くもとなり』ホ15
『なかにひとりは ひいてたり やひはするとく みつおわるホ23
『ふりもわかれて もとたみと みつきはわかれ しわかみの』ホ24

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「みつ(満つ)」の名詞化。
どういうことかというと「ビーカーに泥水を入れてかき混ぜる実験」で重い粒子は下に沈み、同時に上の方は澄んで行く。この澄み切った(至った)部分が 「水」なのである。つまりあるプロセスにおいて最終的に得られる精髄(上澄み)が「みつ」。この意味において「みつ(蜜)」「みつ(瑞)」「みつ(密)」 も同義。
この実験はホツマツタヱが伝える天地創造のプロセスそのものである。

変態:「みち(満・瑞・蜜)」「また(全)」「みな(水)」「いつ(逸)」「うつ(全)」 「はて(果て)」「ふつ(悉)」 「ゆつ(斎)
類語:「ほき(祝)」「こ とふき(寿)」「いわひ(祝)」「さいわひ(幸)
独り言:水の音読みは「すい」だが、上に記した「瑞」「髄」、さらに同義と思われる「粋」も「ずい・すい」と読むのはいったいどう理解すればいいのか。

 
 

【密】
覆い。囲み。限り。区切り。

みつかきお としよつにわけ とはとふか ひかたにこかと』ホ21

 
みつ(見つ/放つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む」、裏を返して「B: 離す・分 ける・区切る」などの意。

類語:「かき(垣)かこ(籠・囲)」「かゐ(貝・卵)」「から(殻・骸)」 「くり(栗)」「かめ(亀)

 
 

【三】
さん。みっつ。 満つ (父と母と子)。

『いよあわふたな おきみつこ つくしきひのこ さとうしま』ホ3
『はやこかみつこ  ひはたけこ おきつしまひめ』ホ6
『なもみつきつね  みそみよろ たまたちせんお かたかこふ』ホ8
『ややゆるさるる みことのり み つひこかこと もろきつね』ホ8
『ゆみつきのよは ゐのみつに ぬ えあしもちか かたをゑお』ミ7

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「みつ(満つ)」の名詞化。
また「み(三)」+「つ(箇・個)

派生語:「みつこ(三つ子)」「おきみつこ」「みつきつね(三 狐)」「みつひこ(三彦)


【(回・廻)】
まわし。=駒

 
「みつ(回つ・廻つ)の名詞化。
 相撲取りの「まわし・みつ」

同義語:「こま(駒・独楽)
派生語:
みつつき

  

10/03/02

  

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