【原文カタカナ訳】      【語義考察】           【漢字読み下し】
 カシマタチツリタイノアヤ   かしまたちつりたいあや     カシマ立ち 釣り鯛の文
                                       [連り尊]
  
 フソヰスス コソミヱトシノ  ふそゐすす こそみとしの    二十五鈴      九十三枝年の

 サアヱナツ カクヱシホミテ  さあゑなつ かくゑしほみて    サアヱ夏       枝しぼみて
                                  (37穂)

 フトマニノ シチリハヤモリ  ふとまにの しちりはやもり    フトマニの     "シチリ" は破り  

 ハケシクテ ツネスミノクニ  はけしくて つねすみくに    激しくて      西北隅の国
                                            (イヅモ)

 ミセシムル          みせしむる            見せしむる
  
       ヨコヘカエリテ        よこへかえり              ヨコベ帰りて

 モフサクハ イツモヤヱカキ  もふさくは いつもやゑかき    申さくは      「イツモ八重垣   

 オホナムチ ミツレハカクル  おほなむち みつれはかくる    オホナムチ     満つれば欠くる
                                             (陽陰の道)

 コトハリカ ヌカオタマカキ  ことはりか ぬかたまかき    理か        額を "玉垣

 ウチミヤト コレココノヱニ  うちみやと これここのゑに    内宮" と      これ九重に

 クラフナリ          くらふなり            比ぶなり」
  
       サキニミコモリ        さきみこもり              先に皇子守

 オモイカネ シナノイナホラ  おもいかね しないなほら    オモイカネ     シナ辞洞
                                 (タカキネの子)      信濃の辞洞に入り

 アチノカミ          あちのかみ            アチの神
                                     <となる>
  
       ヨリテナナヨノ        よりななよ              よりて七代の
                                               (七代タカミムスビ)

 ウナメコト タカキネヤスノ  うなめこと たかきねやすの    大嘗事       タカキネ ヤスの
                                  (大政)

 イマミヤニ タカワカミヤノ  いまみやに たかわかみやの    今宮に       タガ若宮の

 カフノトノ          かふのとの            代の殿
  
       タカミムスヒノ        たかみむすひの              タカミムスビの
                                            (タカキネ)

 カミハカリ イツモタタスハ  かみはかり いつもたたすは    守議り       「イヅモ立たすは
                                               (=直す・正す)

 タレヨケン ホヒノミコトト  たれよけん ほひのみことと    誰 良けん」     「ホヒの尊」と
                                  (=良からん)

 ミナイエハ ホヒノミコトニ  みないえは ほひのみことに    皆 言えば      ホヒの尊に

 ムケシムル          むけしむる            平けしむる
 
       シカレトホヒハ        しかれとほひ              然れどホヒは

 クニカミニ ヘツライコヒテ  くにかみに へつらいこひて    国守に       へつらい媚びて
                                (オホナムチ)

 ミトセマテ カエコトアラテ  とせまて かえことあら    三年まで      返言あらで

 オオセイイ ミクマノヤレト  おおせいい みくまのやれと    オオセイイ     ミクマノ遣れど
             [ハ]

 チチカママ カエラネハマタ  ちちまま かえらまた    父がまま      帰らねばまた
                                 (ホヒ)

 カミハカリ          かみはかり            守議り
  
       ツカハスヒトハ        つかはすひと              遣す人は

 アマクニノ アメワカヒコト  あまくにの あめわかひこと    アマ国の      アメワカヒコと
                                   美濃国の

 キワマリテ タカミムスヒカ  きわまりて たかみむすひか    極まりて      タカミムスビが

 カコユミト ハハヤタマヒテ  かこゆみと ははやたまひて    カゴ弓と      ハハ矢賜ひて

 ムケシムル          むけしむる            平けしむる
  
       コノカミモマタ        このかみまた              この守もまた

 マメナラス タカテルヒメオ  まめなら たかてるひめお    忠 成らず      タカテル姫を
                                            (タカコ)

 メトリツツ アシハラクニオ  めとりつつ あしはらくにお    娶りつつ      葦原国を

 ノラントテ ヤトセフルマテ  のらとて とせふるまて    和らんとて     八年経る迄
                                  併合せんとて

 カエラネハ ナナシノキキス  かえらは ななしききす    帰らねば      名無しの雉子

 トイクタス          といくたす            訪い下す
  
       アメワカヒコカ        あめわかひこか              アメワカヒコが

 カトノマエ カツラノスエニ  かとまえ かつらのすえに    門の前       桂の末に

 シワサミテ ホロロホロロト  しわさて ほろろほろろと    仕業見て       ホロロホロロと

 ナクオキキ サクメカツケニ  なくきき さくめつけに    鳴くを聞き     下侍が告げに

 ナモナクテ アメオナクヤト  なくて あめなくやと    「名も無くて    を嘆くや」と
                                           (天の使)

 ワカヒコカ ハハヤオイレハ  わかひこか ははやいれは    ワカヒコが     ハハ矢を射れば

 ムネトホリ トヒテタカミノ  むねとほり とひたかみの    胸通り        飛びてタカミの
                                             (タカミムスビ)

 マヘニオチ ケンケンモナク  まへおち けんけんなく    前に落ち      ケンケンも無く

 チノハハヤ          のははや            血のハハ矢
  
       タカミムスヒハ        たかみむすひ              タカミムスビは

 コレオミテ トカムカエシヤ  これて とかむかえしや    これを見て     咎む返し矢

 ワカヒコカ ムネニアタリテ  わかひこか むねにあたりて    ワカヒコが     胸に当りて

 ウセニシオ カエシヤオソル  うせにしお かえしやおそる    失せにしを     返し矢恐る

 モトオリヤ          もとおりや            基や
  
       タカテルヒメノ        たかてるひめ              タカテル姫の

 ナクコエノ アメニキコエテ  なくこえの あめきこえて    泣く声の      に聞えて
                                          (中央側)

 タラチネノ ハヤチニカハネ  たらちねの はやちかはね    父母の       早ちに屍
                              <美濃の>

 ヒキトリテ モヤオツクリテ  ひきとりて もやつくりて    引き取りて     喪屋を造りて

 カリモカリ          かりもかり            仮殯
  
       オクルカワカリ        おくるかわかり              送る川雁

 キサリモチ ニワトリハキシ  きさりもち にわとりはきし    キサリ持ち     庭鳥 掃き仕 

 ススメイヰ ハトハモノマサ  すすめいゐ はとものまさ    雀 飯        鳩は物申

 ササキミソ トヒユフマツリ  ささきみそ とひゆふまつり    鷦鷯 御衣      鳶 木綿奉り

 カラスツカ ヤヒヤヨイタミ  からすつか いたみ    烏 塚        八日八夜悼み

 モオツトム          もおつとむ            喪を務む
  
       タカテルノアニ        たかてるあに              タカテルの兄

 タカヒコネ アメニノホリテ  たかひこね あめのほりて    タカヒコネ     天に上りて
                                          (中央側)

 モオトエハ コノカミスカタ  もおとえは このかみすかた    喪を訪えば     この尊 姿
                              <美濃の>

 ワカヒコニ ウルリワケヱス  わかひこに うるりわけゑす    ワカヒコに     瓜分け得ず

 シムノモノ キミハイケルト  しむもの きみいけると    シムの者      「君は生ける」と
            [リ]

 ヨチカカリ ヤホタマユラト  よちかかり たまゆらと    寄ちかかり     「八年たまゆら」と

 マトフトキ イカルアチスキ  まとふとき いかるあちすき    惑ふ時       怒るアチスキ

 タカヒコネ          たかひこね            タカヒコネ
  
       トモナレハコソ        ともなれはこそ              「友なればこそ

 オチニトフ ワレオナキミニ  おちとふ われなきみに    遠方に訪ふ     我を亡き身に

 アヤマツハ アラケカラシヤ  あやまつは あらけからしや    誤つは       あら穢らしや

 ハラタチト モヤキリフセル  はらたちと もやきりふせる    腹立ち」と     喪屋 斬り臥せる
                                                (「臥す」の連体形)

 アオハカリ サケテカントオ  あおはかり さけかんとお    アオハカリ     放けて神戸を
                                            曝けて

 サラントス          さら            去らんとす
  
       ムカシナカヤマ        むかしなかやま              昔 中山
                                               <に>

 ミチヒラク カナヤマヒコノ  みちひらく かなやまひこの    道開く        カナヤマヒコの

 マコムスメ シタテルオクラ  まこむすめ したてるおくら    孫娘        シタテル-オクラ

 タカヒコノ イカリトカント  たかひこの いかりとかと    タカヒコの     怒り融かんと

 ミチカウタ ヨミテサトセリ  みちかうた よみさとせ    短か歌       詠みて諭せり
  
  
 アメナルヤ オトタナハタノ  あめなるや おとたなはたの   『美なるや      復棚機の
                                  麗しや        果てなき天の川の

 ウナカセル タマノミスマル  うなかせる たまみすまる    促せる       珠のミスマル
                                  身を飾る       珠の集まり=星の集まり

 ミスマルノ アナタマハヤミ  みすまるの あなたまはやみ    ミスマルの     穴珠はやみ
                                 あなたのミスマルの   珠は怒りで沸き踊る
                                  わたしのミスマルの   珠は心ときめいて沸き踊る

 タニフタワ タラスアチスキ  ふたわ たらすあちすき    誰に二輪      垂らすアチスキ
                                  誰に「あいあい御統」を垂らす

 タカヒコネソヤ        たかひこねそや          タカヒコネぞや』
  
  
 コノウタニ ツツキモシレリ  このうたに つつきしれり    この歌に      続きも知れり

 タカヒコモ イカリユルメテ  たかひこも いかりゆるめて    タカヒコも     怒り緩めて

 タチオサメ ミトノミヤヒオ  たちおさめ みとのみやひお    太刀収め       女男のミヤビを
                                                和合

 サトサント コタエノウタニ  さとさと こたえうたに    諭さんと      応えの歌に
  
  
 アマサカル ヒナツメノイハ  あまさかる ひなつめは   『天下がる       ひなつめの意は
                                都から遠く下る       鄙詰めの意は
                                            鄙つ女の意は

 タタセトヒ シカハカタフチ  たたせとひ しかかたふち    ただ背訪ひ      其方は傾ち
                                ただ友を弔うこと     そなたは不公平
                                ただ男に迫ること

 カタフチニ アミハリワタシ  かたふちに あみはりわたし    片淵に       網張り渡し
                               魚が集中して通る片淵に

 メロヨシニ ヨシヨリコネイ  めろよしに よしよりこねい    群寄しに      寄し選り好い
                                  集め寄せに        寄せて選り好み

 シカハカタフチ        しかはかたふち          其方は傾ち』
                                 そなたは不公平
  
  
 コノウタハ ノチノヱニシノ  このうたは のちゑにしの    この歌は      後の縁の

 アフウスノ カモイトムスフ  あふうすの かもいとむすふ    'ふ失す' の    交糸結ぶ
                                  (=付離)      (経緯)

 ヒナフリハコレ        ひなふりこれ          鄙振はこれ
  
  
 コノタヒハ タカミムスヒノ  このたひは たかみむすひの    この度は      タカミムスビの

 トミカレオ ノソクカトテノ  とみかれお のそくかとての    臣枯れを      除く門出の
                                              開運の

 カシマタチ ハニスキマツル  かしまたち はにすきまつる    カシマ立ち     '埴 直き纏る
                                            地を直し治める

 カミハカリ          かみはかり            守議り'
  
       フツヌシヨシト        ふつぬしよし              「フツヌシ良し」と

 ミナイエハ タケミカツチカ  みないえは たけみかつちか    皆 言えば      タケミカツチが

 ススミイテ アニタタヒトリ  すすみいて あにたたひとり    進み出で      「あに唯一人

 フツヌシカ マサリテワレハ  ふつぬしか まさりわれは    フツヌシが     優りて我は

 マサランヤ タカキイサミノ  まさら たかきいさみの    優らんや」     タカギ 「勇みの
                                    (ぬ)

 ミカツチヤ フツヌシソエテ  みかつちや ふつぬしそえて    ミカツチや」    フツヌシ副えて

 カシマタチ          かしまたち            カシマ立ち
  
       イツモキツキニ        いつもきつきに              イヅモキツキに

 カフツチノ ツルキオウエテ  かふつちの つるきうえて    曲治の       剣を植えて

 ウツクマリ ナチリトフナリ  うつくまり なちりとふなり    うづくまり     詰り問ふなり

 ミホコリテ アサムクミチオ  みほこりて あさむくみちお    「みほこりて    欺く道を
                                           (曲げる)

 ナラサント ワレラツカフソ  ならさと われつかふそ    平さんと      我ら仕ふぞ

 ソノココロ ママヤイナヤヤ  そのこころ ままいなや    その心       ままや否やや」
  
 オホナムチ コタヱトワント  おほなむち こたゑとわと    オホナムチ     応え問わんと  
                                          対応を相談しようと

 ミホサキノ ツリエキキスノ  みほさきの つりききすの    ミホサキの     へ雉子の
                                         (=事代主)

 イナセハキ アメノコタエオ  いなせはき あめこたえお    イナセハギ     の応えを
                                           御上への対応を

 トフトキニ コトシロヌシカ  とふときに ことしろぬしか    問ふ時に      コトシロヌシが  
                                            (クシヒコ)

 ヱミスカホ          ゑみすかほ            笑す顔
  
       ワレススカニテ        われすすかにて              「我 清かにて

 タラチネニ ホロロナケトモ  たらちねに ほろろなけとも    父母に       "ホロロ泣けども
                                                   <臣たる我らは>

 チノタヰソ サカナトキルモ  ちのたゐそ さかなときるも    鉤の鯛ぞ      さかなと極るも
                                          副の身分で頂に立とうとするも
 オロカナリ タカマハタミノ  おろかなり たかまたみの    愚かなり      タカマは民の
                                            (御上)

 ヱミスタヰ イトカケマクソ  ゑみすたゐ いとかけまくそ    笑す尊       いとかけまくぞ
                                             甚だ畏しぞ

 ミコトノリ ワカチチサラハ  みことのり わかちちさらは    御言宣"       我が父退らば

 モロトモノ カエコトナセハ  もろともの かえことなせは    諸共」の      返言なせば
  
 マタヒトリ アリトイフマニ  またひとり ありいふに    「まだ一人      あり」と言う間に

 アラハルル タケミナカタソ  あらはるる たけみなかたそ    現わるる      タケミナカタぞ

 チヒキイワ ササケテタレカ  ちひきいわ ささけたれか    千引岩       捧げて「誰か

 ワカクニオ シノヒシノヒニ  わかくにお しのひしのひに    我が国を      忍び忍びに
                                           裏でコソコソと

 オトサンヤ イテワカチカラ  おとさや いてわかちから    威さんや      出で我が力
                                          表に出て我が力と

 クラヘント          くらへと            比べん」と
  
       トルテモイワノ        とるいわ              取る手も岩の
                                     <その千引岩を>     巨大な

 ミカツチカ トラヘテナクル  みかつちか とらへなくる    ミカツチが     捕へて投ぐる

 アシカヒノ オソレテニクル  あしかひの おそれにくる    葦萱の       恐れて逃ぐる
                                (シナにかかる)

 シナノウミ スワトイフトキ  しなのうみ すわいふとき    シナの海      「すわ」と言ふ時
                                  (諏訪湖)        さあ
 
 カシコミテ ワレオタスケヨ  かしこみて われたすけよ    畏みて       「我を助けよ

 コノトコロ ホカエハユカシ  このところ ほかえはゆか    この所       他へは行かじ

 ソムカシト イエハタスケテ  そむかと いえたすけて    背かじ」と     言えば助けて

 タチカエリ          たちかえり            立ち帰り
  
       トエハコトフル        とえことふる              問えば応ふる

 オホナムチ ソノコノママオ  おほなむち そのままお    オホナムチ     その子のままを
                                          (タケミナカタ)

 フタカミエ ワカコサリニキ  ふたかみえ わかこさりにき    二尊へ       「我が子退りにき
                              (フツヌシ・ミカヅチ)            退りにければ

 ワレモサル イマワレサラハ  われさる いまわれさらは    我も退る      いま我退らば

 タレカマタ アエテナレナン  たれまた あえなれなん    誰かまた      敢えて平れなん
                                              (=平れざらん)

 モノアラシ ワカクサナキノ  ものあら わかくさなきの    者あらじ       我がクサナギの
                                 者あるべからず

 コノホコニ ナラシタマエト  このほこに ならしたまえと    この矛に      平らし給え」と

 イヒテサル          いひさる            言ひて退る
  
       サカフハキリツ        さかふきり              逆ふは斬りつ

 マツラフハ ホメテモロカミ  まつらふは ほめもろかみ    服ふは       褒めて 諸守

 ヒキイツツ アメニカエレハ  ひきいつつ あめにかえれは    率いつつ      に返れば
                                           (御上)

 コフノトノ マツリオトリテ  こふのとの まつりとりて    代の殿       政を執りて
                                 (タカキネ)   <君に代り>

 ミコトノリ          みことのり            御言宣
  
       ナンチフツヌシ        なんちふつぬし              「汝フツヌシ

 アワウワノ トフルミチヒキ  あわうわの とふるみちひき    アワウワの     透る導き

 サカンナリ マタミカツチハ  さかんなり またみかつちは    盛んなり      またミカツチは
                                 みごとなり

 カシマタチ イツオアラハス  かしまたち いつおあらはす    曲様 直ち      '厳を現す  
                                   <を>      憤慨をあらわにする

 モノノヘノ ナンタヤワラニ  もののへの なんたやわらに    モノノベ' の     灘 和らに
                                 モノヌシの部下の   高ぶりを

 モトスヨリ タマフカンヘハ  もとすより たまふかんへは    戻すより      賜ふ尊部は
                                 戻したことにより
 
 カシマカミ          かしまかみ            カシマ尊」     
  
       トキニマツラフ        ときまつらふ              時に服ふ

 オホナムチ モモヤソカミオ  おほなむち ももやそかみお    オホナムチ     百八十守を
                                        (タケミナカタを除いた子の数)

 ヒキヰキテ マメモヒカケノ  ひきゐて まめひかけの    率い来て      忠も日陰の
                                 (出雲→ヤス)
 
 ナンタアリ          なんたあり            難あり
                                  [涙]
  
       タカミムスヒノ        たかみむすひ              タカミムスビの

 タタシヱタ コトワリアレハ  たたしゑた ことわりあれは    立たし枝      理あれば

 ミコトノリ タマフアソヘノ  みことのり たまふあそへの    御言宣       賜ふアソベの
                                (オシホミミ)

 アカルミヤ          あかるみや            アカル宮
  
       アフユオウクル        あふゆうくる              天振ゆを受くる

 オホナムチ アカルアソヘノ  おほなむち あかるあそへの    オホナムチ     散るアソベの

 ウモトミヤ ツクルチヒロノ  うもとみや つくるちひろの    ウモト宮      造る千尋の

 カケハシヤ モモヤソヌヰノ  かけはしや ももやそぬゐの    掛橋や       百八十縫の

 シラタテニ ウツシクニタマ  しらたてに うつしくにたま    白立に       現し地尊

 オホナムチ ツカルウモトノ  おほなむち つかるうもとの    オホナムチ     ツカルウモトの
                                             津軽

 カミトナル          かみなる            守となる
  
       ホヒノミコトオ        ほひのみこと              ホヒの尊を

 モトマツリ          もとまつり            元纏り
                                  (イヅモの司)
  
  
       タカミムスヒノ        たかみむすひの              タカミムスビの

 オヲンコト ナンチモノヌシ  おをんこと なんちものぬし    大御言       「汝モノヌシ

 クシヒコヨ クニツメトラハ  くしひこよ くにつめとらは    クシヒコよ     地つ女取らば

 ウトカラン ワカミホツヒメ  うとから わかみほつひめ    疎からん      我がミホツ姫

 ツマトシテ ヤソヨロカミオ  つまて やそよろかみお    妻として      八十万守を

 ツカサトリ ミマコオマモリ  つかさとり みまこまもり    司り        御孫を守り
                                         (この時点ではテルヒコ)

 タテマツレ          たてまつれ            奉れ」
  
       タマフヨロキハ        たまふよろき              賜ふヨロギは

 ナメコトノ チクサヨロキノ  なめことの ちくさよろきの    嘗事の       千草万木の
                                 (医薬事)

 ナオタタス コノミヤシレハ  たたす このみやしれは    名を立たす     この宮 領れば
                                  名を起こす

 ヨヨノタメ ヤメルオイヤス  よよため やめるいやす    弱のため      病めるを癒やす

 ミチオワケ          みちわけ            道を分け
                                   (=開け)
  
       ヨツキハヒトリ        よつきひとり              代嗣は一人

 ヨロキマロ ミホヒコノツマ  よろきまろ みほひこつま    ヨロキマロ     ミホヒコの妻

 スヱツミカ イクタマヨリメ  すゑつみか いくたまよりめ    スヱツミが     イクタマヨリ姫

 ソヤコウム コシアチハセノ  そやうむ こしあちはせの    十八子生む     アチハセの

 シラタマメ ソヤノヒメウム  しらたまめ そやのひめうむ    シラタマ姫      十八の姫生む

 ミソムタリ ユタネヒタセハ  みそむたり ゆたねひたせは    三十六人      委ね養せば
                                         配分して生み育てれば

 ミコトノリ タマフヲシテハ  みことのり たまふをしては    御言宣       賜ふヲシテは

 コモリカミ          こもりかみ            コモリ尊
  
       セミノオカワニ        せみのおかわ              清みの小川に

 ミソキシテ チノワニタタス  みそきて ちのわたたす    して       茅の輪に立たす
                                 身を濯いで            [直す]

 ミナツキヤ タミナカラフル  みなつきや たみなからふる    六月や       民 永らふる
                                 (穢月)          (他動詞)

 ハライナリケリ        はらいなりけり          なりけり
                                 (大祓)
  
  
 ミヨモノヌシミコノナウタ   ものぬしみこうた       --- 三代モノヌシ御子の名歌 ---
  

 コモリコノ アニハカンタチ  こもりの あにかんたち    コモリ子の     兄はカンタチ

 ツキツミハ ヨシノミコモリ  つきつみは よしのみこもり    ツミハ       ヨシノミコモリ

 ヨツハヨテ ツキハチハヤヒ  よつよて つきはちはやひ    四つはヨテ     次はチハヤヒ

 コセツヒコ ナナハナラヒコ  こせつひこ ななならひこ    コセツヒコ     七はナラヒコ

 ヤサカヒコ ココハタケフツ  やさかひこ ここたけふつ    ヤサカヒコ     九はタケフツ

 ソハチシロ ソヒハミノシマ  ちしろ そひみのしま    十はチシロ     十一はミノシマ

 ソフオオタ ツキハイワクラ  そふおおた つきはいわくら    十二オオタ      次はイワクラ

 ウタミワケ ツキノミコモリ  うたみわけ つきのみこもり    ウタミワケ     次のミコモリ

 ソムサキス ツキハクワウチ  そむさきす つきはくわうち    十六サキス      次はクワウチ

 オトマロソ          おとまろそ            オトマロ
       ヒヒメハモトメ        ひめもとめ              一姫はモトメ

 タマネヒメ イソヨリヒメニ  たまねひめ いそよりひめに    タマネ姫      イソヨリ姫に

 ムレノヒメ ミハオリヒメヤ  むれのひめ みはおりひめや    ムレノ姫      ミハオリ姫や

 スセリヒメ ミタラシヒメニ  すせりひめ みたらしひめに    スセリ姫      ミタラシ姫に

 ヤヱコヒメ コユルキヒメニ  やゑこひめ こゆるきひめに    ヤヱコ姫      コユルキ姫に

 シモトヒメ ミチツルヒメヤ  しもとひめ みちつるひめや    シモト姫      ミチツル姫や

 ハモミヒメ ムメチルヒメニ  はもみひめ むめちるひめに    ハモミ姫      ムメチル姫に

 アサヒメヤ ハサクラヒメト  あさひめや はさくらひめと    アサ姫や      ハサクラ姫と

 ワカネヒメ アワナリヒメト  わかねひめ あわなりひめと    ワカネ姫      アワナリ姫と

 トヨリヒメ スヘミソムカミ  とよりひめ すへみそむかみ    トヨリ姫      総三十六

 コタカラソコレ        こたからこれ          子宝ぞこれ
  
  
 カツテカミヨツキヱルウタ   かつてかみ よつきゑるうた      --- カツテ尊 代継ぎ得る歌 ---
  

 カツラキノ ヒトコトヌシカ  かつらきの ひとことぬしか    カツラキの     ヒトコトヌシが

 スヱツミカ ヤスタマトウム  すゑつみか やすたまうむ    スヱツミが     ヤスタマと生む

 カツキマロ イミナヤスヒコ  かつきまろ いみなやすひこ    カツキマロ     斎名ヤスヒコ

 ミホヒコト ココトムスヒノ  みほひこと こことむすひの    ミホヒコと     ココトムスビの

 ツタヱウケ ミウチニオレハ  つたゑうけ みうちおれは    伝え受け      御内に居れば

 ヲヲンカミ ヲシテタマワル  ををんかみ をしてたまわる    大御神       ヲシテ賜わる

 カツテカミ コレモヨツキノ  かつてかみ これよつきの    カツテ尊      これも代継ぎの

 ウタノミチカナ        うたみちかな          ウタの道かな
                                 (連ね・綴り)

   

  

 最終更新:2016/06/20

  

 リンク先の説明文中
 ★印のついたものは他の文献・サイトからの引用。
 ■印のついたものは筆者の個人的な意見です。

  

  

 【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
 【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
 【ホツマツタエのおもしろ記事】