ミクサタカラ(1)

→ 語義

  
三種宝。三種の尊宝
皇位継承の証として先代から賜るもの。 
基本的には次の三種で宮中の内つ宮に保管された。 

1.陽陰和る文
2.ヤタの鏡
3.八重垣の剣
  

「陽陰和る文」は「御機の文」と呼ばれたり、その物実として「ヤサカニの環珠」が授与されたりしている。
「陽陰和る文」と「八重垣の剣」は、二尊が受けた「経と矛」に相当する。

アマテルからニニキネに三種宝が渡されたとき以来、儀礼的にヤタの鏡はカガミ臣に、八重垣の剣は剣臣に分けて渡されるようになった。これは三権の分立 (現在のものとは異なる) を象徴し、独善を排して三権者の志を一つにさせるために、わざわざ分授するのである。(三者の一致協力なしには何事も成就できないようにするため。)

三種宝の原型と思われるものの初見はアマテル自らが御幸してハルナハハミチを破った時で、
『君 ヤサカニのマカル玉  セオリマフツ八咫鏡 アキツ クサナギ八重剣 (8文) 』 とある。
  

ミクサノウツワノリ

  
天地の 平けし時に 二尊の 経矛に治む 民 増して  アマテル神の 御鏡を 足して三種の 御宝を 授く御孫の』
『賜ふ三種を 受け給え なおも思えよ 宝物 見ること我を 見る如く 娶チチ姫 相共に 常 睦まじく みやびなせ』11文

和の日月を 受くる日の 三つの宝の その一つ 陽陰和る文の 道奥ぞこれ』23文
『先に三種の 宝物 御子オシヒトに 賜ひしは 兄御孫 得て フトタマと カクヤマ 羽の 臣となる』24文
『この故に 三種を分けて 授く意は "永く一つに 和る" 由を に記して』24文
『然る後 三種宝を 櫃に入れ 標は 先駆は タチカラヲなり 次カツテ オオモノヌシと 三種櫃』
24文
『御饗の梅に 君 笑みて  梅に三種の 門出も 宜に輿得て この御饗 旨の徴と 折り髪挿し』24文
『帰るニハリに ユキスキの 宮に祈りの 大嘗会 三種の受けを 天に応え に納むる』24文
ミヅホには ニハリの例 ユキスキの 大御祭の 大嘗会 三種の受けを 天に応え』26文
ほつま成る時 自づから 三種の宝 集りて 上祖と成すが ほつまぞと』27文
陽陰より三つの 尊宝 君・臣 分けて 賜われば 心一つに 国の名も 地上ホツマ 現わるる』28文
三種も分けて 陽陰御孫 カスガと コモリ 授けて代々に これを継ぐ』30文
三種とも 内つの宮に 納めます ハラミの例し 内宮と 称ゆ基なり』30文
上祖の授く 三種物 クニトコタチは 尊璽 アマテル神は ヤタ鏡 オオクニタマは 八重垣と』33文
『常に纏りて 身と神と 際 遠からず 殿・床も も共に 住み来る やや稜威畏れ 安からず』33文
『このは 神を崇めて 疫病治し 三種宝を 新たむる その言宣は 大いなるかな』34文
和つ日月を 受け継ぎて 
斎名タリヒコ ヲシロワケ 天皇の 歳八十一 三種宝の 天御使38文
二柱 政る経矛の 道あれど アマテル神の ヤタ鏡 創り 三種の 尊宝ミ序
『穢の向くば を 新かしめ 向う仇なく 直に治まる』フ086

  

オシホミミ
1.ヤサカニの環珠 (「陽陰なる文」の物実)
2.ヤタの鏡 
3.八重垣(剣) 
  +マユミヌノ八響の幡還弓ハハ矢

アマテルはイセ、オシホミミはヒタカミに居たため、勅使コヤネを介して与えられた。
   

『このヤサカニの環玉 吾が貴霊と 用ゆれば 中子ますぐに 保つなり』11文
ヤタの鏡は 経に触れ 諸人の清汚を 鑑みよ また八重垣は 右に預け 争 あらば よく平けて 恵み和せて』11文
麻績布 八響の幡と 環弓 ハハ矢を添えて 賜ふのみ』11文

  

クシタマホノアカリ
オシホミミがアマテルから賜った三種が、そっくりホノアカリに与えられる。 
別にアマテルからは十種宝が与えられる。
  

『先に三種の 宝物 御子オシヒトに 賜ひしは 兄御孫得て フトタマと カクヤマ 羽の 臣となる』24文

  

ニニキネ
1.御機の留の文  アマテル → ニニキネ 
2.ヤタ鏡     セオリツ姫 → カスガ 
3.ヤヱガキ剣   ハヤアキツ姫 コモリ
  

『門出に 御機の留の 御文を 御孫に賜ひ 御鏡を コヤネに賜ひ 御剣を コモリに賜ひ』24文
『この故に 三種を分けて 授く謂は "永く一つに 和る" 由を に記して』24文
『御手づから 御孫に 授けます セオリツ姫は 御鏡を 持ちてカスガに 授けます』
24文
ハヤアキツ姫は 御剣を 持ちてコモリに 授けます』
24文
『然る後 三種宝を 櫃に入れ 標は 先駆は タチカラヲなり 次カツテ オオモノヌシと 三種櫃』
24文
『帰るニハリに ユキスキの 宮に祈りの 大嘗会 三種の受けを 天に応え に納むる』24文
陽陰より三つの 尊宝 君・臣 分けて 賜われば 心一つに 国の名も 地上ホツマ 現わるる』28文

  

ホオテミ
記載なし。 
  

ミヅホには ニハリの例 ユキスキの 大御祭の 大嘗会 三種の受けを 天に応え』26文
青人草を 安らかに 保つ八幡の 華飾り 翌日万民に 拝ましむ』26文

  

ウガヤ
1.御機の文    ホオテミ → ウガヤ
2.ヤタの鏡    真后 (トヨタマ姫) → カスガ
3.八重垣の太刀  大典侍 (モトメ姫) → コモリ
  

アマノコヤネと モノヌシと 左右に侍りて 三千モノベ 八百万草も 治めしむ』27文
天君は 御機の文を 己手づから 太子に譲り 真后は ヤタの鏡を 捧げ持ち カスガに授く』
27文
大典侍は 八重垣の太刀 捧げ持ち コモリに与ふ 君と臣 謹しみ受くる』
27文

  

【神武】(ウガヤ臨終時)
1.白矢のヲシデ     ウガヤ → タケヒト
2.国を治らする百の文  ウガヤ → アメタネコ
3.ヤタ鏡        ウガヤ → オシクモカアヒ宮(タマヨリ姫)
4.八重垣剣       ウガヤ → ワニヒコワケツチ宮(タマヨリ姫)
  

タケヒトは 歳十五なれば 我が代わり タネコが助け 治むべし』27文
白矢のヲシテ タケヒトに 国を領らする 百の文 タネコに譲る』27文
『我が心 先には オシクモに また八重垣は ワニヒコに 授くをが 預かりて ワケツチ宮に 納め置く』27文

ほつま成る時 自づから 三種の宝 集りて 上祖と成すが ほつまぞと』27文

  

【神武】(橿原宮で即位の時)
1.しるしの御箱  日の臣 (ミチヲミ) → タケヒト → 橿原の内宮
2.ヤタ鏡     月の臣 (アタネ) → アメタネコ → タタラヰソスズ姫 → 橿原の内宮
3.八重垣剣    星の臣 (アメトミ) クシミカタマアヒラツ姫 → 橿原の内宮
  

御祖 筑紫に 下るとき は持ちて 御鏡は オシクモ 八重垣は クシミカタマに 授け置き』30文
御祖 筑紫に ひたる時 神の璽は タケヒトに 母タマヨリも 神となる 河合 八重垣は 別雷宮に 預け置く』30文
『今 天君の 位[比び] 成る 昔は御上 分け授く 今は無き故 その使 寄りて議れば』30文
高御座 褥九重 アマノタネコは 褥三重 クシミカタマは 褥二重 日の臣歌ふ 都鳥 三重下りて聞く30文
日の臣は 璽の御筥  奉る アタネ アメトミは 八重垣持ちて アメタネコ クシミカタマに 授くなり』30文
御鏡は ヰソスズ姫に 八重垣は アヒラツ姫に 御璽は の身に添え 三種とも 内つの宮に 納めます』30文

  

  

ミクサタカラ(2)

→ 語義

  
アマテル
がこの世を去る時にサルタヒコに守るように命じた神宝。

1.和つ日月サカホコキ
2.美しき鈴
3.地生太刀

サルタはアマテルの言いつけ通りに、この三種をサコクシロの内宮に入れて、アマテルの荒神霊がやって来るのを8万年待つ。ようやくやって来たヤマト姫にこの宝を渡し、サルタは天に還る。この三種はイセ神宮の祭祀の源となる。
  

『またサルタ 昔 授くる サカホコキ 美しき鈴 地生太刀 カカンノンテン 時待ちて 道 現わせよ』28文
『我 昔 の賜物 サコクシロ 内宮に入れ 荒神霊 八万年待ちし 神宝』36文
『"和つ日月の サカホコギ 美しき鈴 地生太刀 かかんのんてん 時 待ちて 道 現わせ" と 朧げの 物ならず故』36文
『子にも得ず そのを待つ これ授け 長た生まれの 辻君は 元に還らん 持ち帰り 告げよとて更る』36文
オオワカゴ 帰り申せば ヤマト姫 に到りて 見て曰く "これ神風の 妹背の宮 三種は祭る 源" と 礼ひ返す あぐら石36文

  

  

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