マフツ

→ 語義
  

真経津 (真直)。
1.そのまま。写し。真実。直ぐなさま。
2.(逸脱・曲りの) 直し。
  

『前に引き据え 垂上ぐる  ヤサカニの環珠 セオリマフツ ヤタ鏡 アキツ 腐薙 八重剣8文
『"真直なら 鏡みん" とて 御鏡に 写せば悉く 翼あり』8文

  

  

マフツノカガミ・マフツノヤタカガミ

→ 語義
  

真経津(真直)の鏡。真経津(真直)のヤタ鏡。
マフツのヤタカガミ。「マス鏡」の別名で、特にその「裏鏡」の機能を言う。
「人の目には見えない内面の真実を映す鏡」「心を写す鏡」。
また内面の真実を見ることで反省・改善の気持ちが起こるので、「曲りを直して人と成す鏡」。

悪霊に憑かれた化け物の血 (霊) を絞り抜き、オシテに誓いを留めて潮を浴びると、「マフツの鏡」に映る真実の姿は、多くの場合人に戻る。それでも化け物の影が残った場合は、霊断ちするか、人に戻るまで生かしておく。
セオリツ姫
はこの鏡を、万人がいつでも見ることができるよう、伊勢の二見岩(フタミノイワ) に置く。
このマフツのヤタ鏡が三種の原型となったようだ。
  

■「二見の岩」は、伊勢の二見浦にある夫婦岩だと思うが、現在ここにマフツの鏡は存在しない。いずれかの時代に、何らかの理由により、日前国懸神宮に移されたものと推測する。
★ます鏡二見の浦にみがかれて神風きよき夏の夜の月(定家)
  

ツハモノヌシが "真榊の 上枝は熟玉 中つ枝に マフツの鏡 下 和幣 掛け祈らん" と』7文
『前に引き据え 垂上ぐる  ヤサカニの環珠 セオリマフツ ヤタ鏡 アキツ 腐薙 八重剣8文

『人成る法の 御鏡を セオリツ姫の 持ち出でて 後のハタレの 人と成る マフツの鏡 見るために フタ見の岩と』8文
『弥々あら潮の 八百会に 浸せど錆ぬ 神鏡 今永らえり』8文

『父ウホトシが 妹背宮に 嘆けば御内 両 召して  マフツの鏡 写さるる』13文
『曇り錆び 奪わる中子 磨かんと ヤタの鏡に 向かわせて 磨く器は 元の守17文

  

  

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