マスカガミ

→ 語義
  

真澄鏡。真十鏡。
シコリドメ(石凝姥)が鋳造して二尊に捧げた、二枚一組の合わせ鏡 (表鏡と裏鏡)。別名:マフツの鏡
二尊は代嗣を授からんとコノシロ池で両目を洗い、ニ枚の鏡を日と月に擬えて日月の神霊の降誕を祈る。
表鏡は人の身を写し、裏鏡は人の心を写す。
  

★『書記一書』伊弉諾尊が左手に白銅鏡を取り持って大日霊尊を生み、右手に白銅鏡を取り持って月弓尊を生んだとされる。 
★真澄鏡(まそかがみ) は「見る・照る・研ぐ・懸く・清き・向ふ・ふた・面・影」などにかかる。
★ます鏡二見の浦にみがかれて神風きよき夏の夜の月(定家)
  

水に 左の目を洗ひ 日霊に祈り 右の目を洗ひ に祈り イシコリトメが マス鏡 鋳造り 進む』4文
イサナギは 陽陰を領らする 現の子を 生まん思いの マス鏡 両手に 擬らえて 神生り出でん 事を乞ひ』4文
『人の中子も 人ふたり やや知る道は マス鏡 陽陰の報ひは 盗めるも 謗るも打つも 身に返る』17文
『曇り錆び 奪わる中子 磨かんと ヤタの鏡に 向かわせて 磨く器は 元の守17文

  

  

マスカガミノミチ

  
真澄鏡の道。
二枚の合せ鏡 (表鏡と裏鏡) の法則。 
1.「心のさまが身体に写る」 という法則。
2.それゆえに 曲りを直す道。人と成す道。

人は心(中子=神)と身体をミヤビが連絡しているので、両者は不可分一体となっていて、一方の盛衰は他方にも影響を及ぼす。中子の神性に反する思考や行動は、身体の衰弱となって現れる。この仕組を表鏡と裏鏡に擬えたもの。この法則を知ってどちらかの異常を直せば、心と身体の両方を健全に保つことができるという道。
  

■マスカガミは心を磨く物実と考えられていたらしい。  → ミヤビ  → モトモリ

 『 … 真十鏡 磨ぎし心を 許(ゆる)してし … 』万四
 『真十鏡 磨ぎし心を 許してば 後に言ふとも 験有らめやも』万四

  

『魚の目と 代わる人目の 裏鏡 左に持てば 右に見え 左へ遣れば 右に行く』17文
『向ふへ遣れば 前に寄る みな翻る この鏡 何のためぞや』17文

『人の中子も 人ふたり やや知る道は マス鏡 陽陰の報ひは 盗めるも 謗るも打つも 身に返る』17文
『人を打てども その時は 痛き報ひも あらざれど 後の病ふは 陽陰が槌』17文
『盗みも人が 知らざれば 宝 得るとぞ 思えども 一度 隠し 二 盗み 三度 損なひ 改めず』17文
『兼ねて思えば マス鏡 青人草も 直ぐとなる 人に於けらば 限り無し 長く培ふ 教えなすべき』17文

  

  

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