ミヤビ

→ 語義
  

(見和・見結)。

1.和合。調和。同情。同調。
2.結び。伝達。伝達網。ネットワーク。 =心派・情け枝・哀れ枝
3.(心に)合わすもの。感じるもの。気持ち。心情。感情。 =心派
  

人のミヤビは肉体 (根の六臓) と心 (中子) を結ぶ伝達網で、ミヤビによって両者は密接に連絡し不可分一体となっている。中子の神性に反する思考や行動は肉体に何らかの異変を引き起こす。その肉体の衰弱は今度は中子にも悪影響を及ぼす。この悪影響のループが続けば最後には身を枯らし、また霊の結も乱れてしまうので、次に人として生まれ変わることも叶わぬものとなる。つまりミヤビは「色心不二」を論理的に説明してくれるものである。

厳密には中子は人のココロ(心)ではなく、本源という意味である。人の心情という意味でのココロは "霊の結" が生み出しているのであり、中子は無垢の神性である。だから霊の緒は「心(中子)の派出部・心(中子)の端」と言う意味でココロバ(心派)と呼ばれることもある。
  

『"沸姫の 歌もミヤビを 反さじ" と 申せば君の 御言宣 "カナサキが船 乗り受けて 夫婦なるなり"』1文
セオリツ姫の ミヤビには 君も階段 踏み降りて あまさかる日に 向つ姫 ついに入れます 内宮に』6文
流離男の 翳のミヤビの 誤ちを 晴らして後に 帰ります』7文
タカヒコも 怒り 緩めて 太刀 収め 女男のミヤビを 諭さんと 応えの歌に』10文
『賜ふ三種を 受け給え なおも思えよ 宝物 見ること我を 見る如く 娶チチ姫 相共に 常 睦まじく みやびなせ』11文

『女は世に住める 所 得ず  うまし・みやびの 熟に居れ 妙の言葉に 基むべし』13文

女の姿 良くて荒るるも 醜きに 良きミヤビあり 装ひに な踏み迷ひそ』13文
『父母 天を 地に編みて 連なるミヤビ "テテ・タタ" よ 契り親しむ "トト・カカ" ぞ』16文
『人のミヤビは 情け枝 陽陰より授く 魂と魄 結ぶ 命の 霊 中子 潤む霊は肝ぞ』17文
魄の根は ムラト心派 フクシユフ ヨクラヨコシや 根の六臓 渡るミヤビが ものを知る』17文
ミヤビ 中子に 告げ置けば 人打つ時は 痛み知る 謗れば恨み 器物 盗まば惜しむ 損なわば シムの痛みも 知る中子』17文
心派悪しき 業なせば ミヤビ 中子に 告ぐ哀れ 人が人打つ 殺すをも 見れば除かん 思ひあり 転ぶも起す 哀れ枝』17文
『まして我が身は ミヤビより に通れば 怪しなく 身を治むれど 心派は 奢りを聞けば 欲しに染む』17文
『ぬすむ心派 ミヤビより 五臓に告げて 安からず 見目に言葉に 跼り 抜き足 応ふ 埴 心 千万知れど ミヤビから』17文
『鋭過ぎて成る ハタレ共 それ試みに 技を為せ 我 早や除く ミヤビあり』17文
『これ松・榧の なるぞ ミヤビなければ 身も枯るる 枯れて色欲 何のためぞや』17文
ミヤビ 目付の 悪さ告げ  構えの 暑寒も 衣替ゆれど 欲しに染む』17文
『時はかまわず 甘きには  貪る 心指し の息を 巡らすも 色に溺れて 霊実枯らす これ身の鏡』17文
『姉イワナガを 召せば その 容 鋭く 見目悪しく 故に肝消し ミヤビ変え やはりアシツと 宣給えば』24文
『"吾退き"とは 負けて和しの ミヤビなり』ミ和字
『女は地の 付きとミヤビ 編み和せ 妹道 現す』ミ和字

  

  

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