【和】合せ。和し。伴。連れ。
『むよのつき おもたるのかみ かしこねと やもおめくりて たみおたす』ホ2 『こそよりむかふ そさのをと あまのみちねと かとてなす』ホ6 『きみここのゑの しとねおり むゑにききます みことのり』ホ11 |
【根・主】治める者。占める者。司。主。
『いなたひめ これもはまんと たらちねは てなてあしなて いたむとき』ホ9 『のちもろともに かみとなる おおものぬしは ふきねなり』ホ27 『あたねして わけつちやまの みをやかみ みかまつらせて あたおうつ』ホ29 『かつてまこ つるきねかつき くにつこそ やたからすまこ かとのぬし』ホ30 『たけいいかつと いつもしこ なるけくにをみ おおねとみ なるいわひぬし』ホ31 『みとしはる おおみなくちと おおやくち ともにすくねと』ホ32 『なほふつき はひこもつみの このつつき たるねかかはゐ つきひめお』ホ35 『たけぬかわけと くにふくと みかさかしまと といちねと たけひらもろに』ホ36 『そふほはつはる みののくに かんほねかめの ゑととおこ くにのいろあり』ホ38 『たちはなひめと ほつみてし さくらねましお さきにやり』ホ39 |
【音・鳴・廻・子】行き来。回り。改め。子。伝わり。響き。 廻り。周囲・周辺。
『きしいこそ つまおみきわに ことのねの とこにわきみお まつそこいしき』ホ1 『これなおさんと かんかゑて ゐねななみちの あわうたお』ホ5 『ゐすことは ゐくらにひひく ねおわけて わのあはうたお をしゆれは』ホ9 『はははうつほね またたたは はるのそらねお はにあみて』ホ16 『またたたは はるのそらねお はにあみて いたくにたれは たたといふ』ホ16 『かかはあきのね いつくしに かかけあかせる こころさし』ホ16 『みらひめお めとりてうむこ たたひこか あたつくしねは おさななそ』ホ28 『つすはつね うたみにそめて かえせよと なかえたまはる』ホ39 『くちひるお ひらくあねより のへつつく みうたおあみて あなにゑや』ミ10 『おとめにと ななねにあたる くにいつね とめはみつねの あいぬなり』ミ10 『ういのゐつねは みとてあし とめのみつねは あめつちと』ミ10 『つくねおあはす そのすゑは あしつみかわの しまつひこ』ミ10 『もとつねの あむとやわしの つくはねお むすひまします あめみをや』ミ10 『ひとのういねも あにあきて くちふさきふく いきむれて』ミ10 『はなにかよひの うぬのねは もとあかのほる おしてより みつにわかれて』ミ10 『あはうつほ いはかせうはほ えのみつと おのはにゐつね ましわりて』ミ10 『あめのやわしは それならす うゐのあわねは なりはゐお おしすくるなり』ミ10 |
【峰・伸・根】ねす(熟す・伸す)の名詞化。伸び。高み。頂。=を(峰)・をね(尾根)・みね(峰)
『むのをして のきよりむねに ておあわす むつきねとなす』ホ21 『かねてあうひの いつのかみ たかちほのねの かみとなる』ホ26 『うねひねの さゆのはなみと みあえして むろやにめせは』ホ31 『たおれぬさきは あさひかけ きしまねにあり ゆうひかけ あそやまおおふ』ホ38 |
【寝・退・陰】負方向に離れるさま。「低まる・勢いを失う・静まる・隅にある・果てる」さま
『これもひるねと なおいさみ よもよりかこみ』ホ8 『ひめひとり ねさめてゆけは まつさかに せきとめられて』ホ24 『すすむれは きみのなかねの をゑさめて もろもさむれは いくさたち』ホ29 『かみのしらいし もちかえり ねやにおくいし なるおとめ』ホ34 『ねしもはひ まきむきひしろ にいみやに かえりいります』ホ38 『かけはしお しのきのほれは みやつひめ ねまきのままに いてむかふ』ホ40 『ゑはねのみつの ひとをかみ ひのみちささけ ねにかえす』ミ9 |
【根・寝】ねる(寝る)の名詞化。下に寝るもの。土台。基礎。源。
『おのつとこゑも あきらかに ゐくらむわたを ねこゑわけ』ホ1 『これもおなしく ねはきたに きさすひかしや』ホ1 『きしいこそ つまおみきわに ことのねの とこにわきみお まつそこいしき』ホ1 『おはひめか こゑねのくにに みはおりて たてまつるとき』ホ4 『うたひつらねて をしゆれは うたにねこゑの みちひらけ』ホ5 『これきくならん きつねとは きはねよりなる』ホ8 『ゐちちかゑらむ たまかえし ここすとのねお むすふふみ』ホ8 『はたれねも しらひとこくみ おろちらも うちをさめたる おもむきお』ホ9 『そのことのねは いさなきの かきのかたうつ いとすすき』ホ9 『いせとあわちの なかのほら すすかのかみと はこねかみ』ホ13 『わかうまれねに あかもなく あをうけうまれ ねはきよく』ホ15 『はゑいつる ねのはなくきか をのはしめ をのこうむなり』ホ16 『むのたみめより むろやたつ たみにをしえて やねおなす』ホ17 『こはをさのねそ おさなこに あらこをしゑて つちかえは』ホ17 『しゐのねは むらとこころは ふくしゆふ よくらよこしや』ホ17 『ねのむくら わたるみやひか ものおしる なさけなかこに かよえると』ホ17 『なさけとあちの すきやむも ねにいらぬまよ はやいやせ』ホ17 『みなみのむまは ちいさくて としなれはやく ねかうすく いさおしならす』ホ192 『みなひとよみき さいおふる むねとはしらね つちおうつ』ホ21 『きはさかしまに かしらした かれむねおもて やねとなす ふくはやねねそ』ホ21 『もしはしら つかはしもつけ かみはねそ ねはたちつかす』ホ21 『むなきもし すえはつくへし ねはつかす』ホ21 『はりのねはふゆ うつきすえ すえはつくへし ねにつくな』ホ21 『みかまとの かみのひみつの みつのねは にはりのみやの わたましに』ホ22 『こゑのねのくに あちはせか みねこしささく これにめし』ホ24 『ねはひとのなり ははよめな はなやゑかおよ』ホ24 『あめみまこ またやまめくり ねにひゑて はらいたむとき』ホ24 『ねはこねうすき くきひとり よゑゐはひとみ こしろはな』ホ24 『にわにすむつる ちよみくさ そそきねおはむ いけのかめ はおはむ』ホ24 『これをして とよへるはたの つつねにそなせ』ホ27 『あにかこころね いさめおも きかぬおしれは さほひめの なかこわななき』ホ35 『ねこころお あかしかえりて ふそなきの みそかもふさく』ホ38 『ときおくつるき まつのねに おきわすれしか なからえり かれにあけうた』ホ40 『くわのきは よもにさかえて ゑたもねも みつまたなりて そふほすえ』ミ4 『くわのねも つきはそふたひ ほしにあい なるそふつきは そふほすゑ』ミ4 『むかしあまかみ ねをはみて みのししめくり さめまたく』ミ4 『しもはちひろの いしすえの はしらはちたひ ねつくまて』ミ8 『しわすはにみつ きはねさす なおそらさむく つきすえは』ミ7 『しわすれはやや つちにみち よろきねうるひ うゑさむく』ミ9 『このうたの なかのななねお もととして ひとのむつねに くはりしる』ミ10 『もとつねの あむとやわしの つくはねお むすひまします あめみおや』ミ10 『きよきうと かろくちりんと なかのぬと みたもひおうむ あねとなり』ミ10 |
【寝・北】同上。(日の)退く・寝る方。「ねのくに(根の国)」の略。
『わかひめさとく かなさきに きつさねのなの ゆゑおこふ』ホ1 『よるはねるゆゑ きたはねそ』ホ1 『ねよりきたりて ねにかえる』ホ1 『をはきみの くにをさむれは きつをさね よもとなかなり』ホ1 『みなみあわそさ きたはねの やまとほそほこ ちたるまて』ホ2 『あわなきは ねのしらやまと ちたるまて のりもとほれは』ホ2 『おはひめか こゑねのくにに みはおりて たてまつるとき』ホ4 『くらきねか ますひめもちこ ねのすけと』ホ6 『そのとめはやこ こますひめ ねのうちきさき』ホ6 『かたかあちこは ねのおしも』ホ6 『とよひめは ねのうちめにて ぬかたたの くまのくすひそ』ホ6 『ひるこひめ みこおしひとお ひたします ねとさほこくに かねをさむ』ホ6 『さきにたらちを はなきねは ねのくにさほこ しらすへし』ホ6 『くらきねか まかれるときに しらひとお ねのますひとに』ホ7 『さすらをは みことおうけて ねにゆかん あねにまみゆる しはしとて』ホ7 『ねにいたるのち こおうまん めならはけかれ をはきよく これちかひなり』ホ7 『しかるのち またはやきしは おおはたれ ねのたてやまに あらはれて』ホ8 『つさおへて ねにきてすめる ねすみおは あふらにあけて いとふへし』ホ8 『はるなこたえて やつかれに ねのますひとか をしえけり』ホ8 『そさのをはちて ねにかえる のちおおやひめ つまつひめ』ホ9 『みなもとは ねのますひとに よるなれは いふきとぬしに うたしむる』ホ9 『ををうちの おりおりやとる ねのつほね』ホ7 『ゑとやすめとて うちみやの とよひめめせは ねのつほね さかりなけけは』ホ7 『これきくならん きつねとは きはねよりなる』ホ8 『つさおへて ねにきてすめる ねすみおは あふらにあけて いとふへし』ホ8 『ふとまにの しちりはやもり はけしくて つねすみのくに みせしむる』ホ10 『なつはかと みたそこにあり ねにむきて つまくらにふせ』ホ21 『ふゆにわと ひたそこにあり つにむきて ねまくらにふせ』ホ21 『ねはつより めくるひのあは にもめくる あかるきのあは にのいのち』ホ21 『ひかはくのあは かのとかめ ねのこかとこれ』ホ21 『きはねより さかえるのあは にのさかえ ひおつるのあは かにおとる』ホ21 『こゑのねのくに あちはせか みねこしささく これにめし』ホ24 『きはやまなかと きねはあす ねはかはくちと ねつもとす』ホ24 『ややみかに わけつちのねの みつはめの やしろにやすむ』ホ26 『をのゑなお ねにおさむれは よくまもり わさはひあるも しなかゑて』ホ28 『よめちゆくねの をにおさむ ゑなかたけなる しなのくに』ホ28 『とつくには つきよみをさむ しらやまは ねにつきすみは すみよろし』ホ28 『さねにわかちて やまとたけ かみすききよめ しらかしの』ホ39 『やそきねのおと かんさひお ますひとにねの しらうとと かねなめさしむ』ミ5 『ゑのなめはねに しものなか ひうおまねけは かつめかみ かちおねにひき』ミ7 『ゑはねのみつの ひとをかみ ひのみちささけ ねにかえす』ミ9 |
【子・寝・退】同上。 ねつき(子月)の略。
『ねのつきに あゆきわすきの みやつくり もとあけあわの かみまつり』ホ30 『みことしゐそひ ねのふそか あまつひつきお うけつきて』ホ32 『みなつきの そふかへそきね かるおとと ねにうつしこを いわひぬし』ホ32 |
【ね】意志・希望・勧誘の助動詞「ん」の命令形。(「ん」は否定の「ぬ」の反語的用法)
『うまさけに みはみわのとの あさとにも おしひらかねよ みわのとのとお』ホ33 |
10/03/10
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