【(和ふ・交ふ・籠ふ・凝ふ)・乞う・請う・恋う・媚ぶ】
A: 合う/合わす。交わる/交える。収まる/収める。(心を)合わす。求める。匹敵・対抗する。固まる/固める。
『わかひめさとく かなさきに きつさねのなの ゆゑおこふ』ホ1 『たかきかみきの あやこえは かみのをしゑは』ホ2 『もろかみこえは やますみか つつしみいわく』ホ4 『かみなりいてん ことおこひ くひめくるまに あくりこふ』ホ4 『これよりもろか なおこひて おはよりとえは うひるきと みつからこたふ』ホ4 『もろこふときに おもひかね これときいわく』ホ5 『かんさひこれお たたさねは とみこれおこふ』ホ7 『あかつちか はやすふひめと きこしめし きしおとはせて ちちにこふ』ホ7 『ふつくなけきて やつかれら かえりもふてん あめたみと いのちおこえは』ホ8 『なもみつきつね みそみよろ たまたちせんお かたかこふ』ホ8 『しかれとほひは くにかみに へつらいこひて まとせまて かえことあらて』ホ10 『いせおこふ かすかとくなり いもをせは やもよろうちの わかちなく』ホ13 『そのわさに うめるたからお たたこひて くらふいぬこそ あのつみよ』ホ13 『みはしらお よつきみくらに みてむすひ あめのみをやお まねきこふ』ホ14 『こおこふる いもをせのかに こもりくの こもりそたてん たらちねのかみ』ホ14 『むかしなかくに うけもちの かみかうけなお あにこゑは』ホ15 『とりししに さむさしのくと こふゆえに なおあらためて』ホ15 『なかくにの かすかにいたり そのちちの こことむすひに こひうけて』ホ16 『こもりにこれお とはしむる ひめきみあひて みたねうむ みはたおこえは』ホ16 『よそにとわんと おもふなり こころまよえは をしゑこふ』ホ16 『たまこつむ やすきひもなく みつおこひ あるはすおこひ』ホ16 『かしまかみ ひめうむときに ははかなお こえとなつけす』ホ16 『つつしみて やたとなつくる ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ17 『そのこにもとむ あらたけの こころもかなと こひけれは』ホ17 『もろこえと きみのいかりに またゆりす かなしきのちの いさおしと』ホ17 『つつしみて あまのこやねか もともりお こへはまたとよ みことのり』ホ17 『みまえにもふて つつしみて そのおのころの ゆえおこふ』ホ18 『ときにをはしり ひたかみの みやにもふてて みちこえは』ホ191 『つあかゑす こぬかおこえは こかこふと なくはすなおや』ホ21 『ときみまこ しるしささけて のちおこふ あめはたあしく ゆるされす』ホ21 『これなんち もりはなるるお われこふて またもりとなす』ホ21 『ものぬしか きるもたからか ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ23 『いしくもこえり それやゑは むかしふたかみ くにしらす』ホ23 『めくりこえとも ををんかみ ゆるさすここに かりすまゐ』ホ24 『みかりのをとも こふゆえに むらくもめして みことのり』ホ24 『ときにそのはは あねつれて かりやにいたり まみゑこふ』ホ24 『ときにいみなの ゆえあれは うかわおこえと ゆるされす』ホ25 『ときにつくしの をさまらて みこみくたりお こふゆえに』ホ25 『うつきねはらの みやにゆき いとまおこえは むめひとも』ホ25 『すみよしの まこほたかみや しかのかみ つくしにこえは』ホ25 『そをのはて かこにこえとも ひめもすに つきすむまても みおつくし』ホ25 『ときにほたかみ もふさくは さきにこふとき きみのなも』ホ25 『みことのり さたまるうえは よろとしお いはひてのちの みゆきこふ』ホ26 『こえとかえなて たけすみに ふくめととめて はせかえり』ホ26 『つくしより しかとこふゆえ かんたちお ものぬしとして』ホ27 『こふにまかせん たけつみは こふはおそるる あめのまま』ホ27 『ひめみこお もろかみこえと うなつかす たかののもりに かくれすむ』ホ27 『もろかみこえと まいらねは さおしかなされ しかるへし』ホ27 『ことしろぬしか ゑとのこの くしみかたまお こいうけて つきとなすへし』ホ27 『みをしゑに みもろのそはに とのなして こえはたまはる もふけのこ』ホ27 『ははにこわれて をしかすつ かれにつくしの みゆきこふ』ホ27 『みそふかみ みかりおこえは めくりみて すたるおなおし たえおたし』ホ27 『あまてるかみの ためしあり ゑなこふときに みことのり』ホ28 『はやは きみおしゐ おときみこえと あらはれて ともにさすらふ』ホ28 『おとあしなつか めおこゑは ななひめまては かみくらふ』ホ28 『かくのことしと さけすすむ そのさかつきお こえはいな こからさつけぬ』ホ28 『みこしなし あすひらおかに おくるとき さるたかこえは ゆるされて』ホ28 『みこしあくれは さるたひこ われつねにこふ たまかえし』ホ28 『なんちよく わすれすきたる みもすそよ こふはこれそと さつけます』ホ28 『みをやすへらき みこなきお おしくもいのる そのふみお こえとさつけす』 『これにめし つほねにあるお たきしみこ ふかくこかれて ちちにこふ』ホ31 『ゐすすひめ うたのなおしお こはしむる わかみやふたお』ホ31 『つくしより みゆきおこえは みかわりと なおりなかとみ くたらしむ』ホ31 『このたけとめお とみにこふ たけつつくさの まつりつく たけたのをやそ』ホ32 『ことのりに たしかたしかれ つとにおき つみかみにこふ』ホ33 『とみねかわくは くにむけの をしおこふのみ』ホ34 『むすめひとりお みやにこふ たれにやりても ふはうらむ こめさしたまへ』ホ37 『うちまろか たちてまこうむ ゐこころか いむなおこえは』ホ38 『きみよろこひて いむなこふ うちまろささく うちひとは よつきみこなり』ホ38 『あふみつき くまそそむきて みつきせす おしてささけて みかりこふ』ホ38 『やたおねきのに うちやふり ここにうちさる くたりこふ』ホ38 『ほつまさわけは さかおりの たけひのほりて みかりこふ』ホ39 『まつろはされは ころすゆえ おおんたからか みかりこふ』ホ39 『つつうたむかし さゆりひめ としそこのとき たきしみこ したひこふゆえ』ホ39 『こひねかわくは いつのひか みことかえさん のにふして たれとかたらん』ホ40 『あいちたにたつ みやなりて わたましこえは みことのり』ホ40 『やまくいの たかまおこえは くさなきて こほしおまつる』ミ6 『もろあつまりて ゆえこえは きみさほひこに みことのり』ミ6 『かつめかみ みちをかえして ひおこえは みひきおまねき』ミ7 『あるひこふ ゑおこのかみと をもひかね いちゐたたせは』ミ9 『そのみかたちに すすめこふ ふかきむねある そめふたお』ミ10 |
変態:「こむ(籠む)」「かふ(交う)」「かむ(噛む)」「きる(着る)」「くむ(組む)」「こる(凝る)」
派生語:「こえ(声)」「こいし(恋し)」「きこゆ(聞ゆ)」「こほる(凍る)」「こふ(瘤)」「こはむ(拒む)」「こは(凝)」「こや(小屋)」「いとまこひ(暇乞い)」「こひねかひ(乞い願い)」「こやね(交和)」
独り言:「こう(交)」
【(離ふ・曲ふ)・蹴ゆ・変ふ】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「かる(離る・刈る)」「きる(切る・限る)」「くゆ(蹴ゆ)」「ける(蹴る)」
派生語:「こえ(声)」「こほる(零る)」「いみこや(忌蹴)」「こはむ(拒む)」
【(通ふ・回ふ・悔ふ・替ふ・返ふ・還ふ)・越ゆ】
C: 回る/回す。行き来する/させる。還る/還す。戻る/戻す。振り返る。改める。
『わかかんはせも あえみえす はちはつかしく あめにこふ』ホ13 『うつをもかみの よろこひと こえはみことそ』ホ21 『みこうまんとし みかやめる ときめをときて これおこふ』ホ31 |
変態:「かふ(交う・買う・替ふ・返ふ)」「かる(借る)」「くゆ(悔ゆ)」
派生語:「こゑ(声)」「はこふ(運ぶ)」「こよみ(暦)」
【(上ふ・高ふ・明ふ)・越ふ・超ふ・肥ふ】
D:
正の方向に離す/離れる。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・中心にある・至る・過ぎる」
『われよくしれり ともおこゑ ちからおかして ははかあけ』ホ7 『たみのかて けししゆるせは こゑつのり みなはやかれす』ホ9 『あやまりみての ししはめは ししこりちちみ そらこえて』ホ15 『もとちからゑぬ いねのみは はみてもこえす やふやくに かてたらさるそ』ホ23 『こやねかしまに としこゆる ものぬしひとり ひたかみの』ホ24 『とよにきはひて むよろとし へてもあそくに またこえす』ホ25 『ゆたかにこえて たみやすく ここにもむよろ としおへて』ホ25 『しかふねとえは わにかいふ おおかめならは つきこえん』ホ26 『まみゆおり もかなとすてて くちきかわ のほりやまこえ』ホ26 『にしよりみなみ やまこえて みつはのみやに おひつきて』ホ26 『ちちよきゆえに たみのこの やするにちちお たまわれは たちまちこゆる』ホ27 『たつたのみちは ならひえす いこまこゆれは なかすねか いくさおこして』ホ29 『くまのむら いわたてこえて おきおこく つちかせふねお たたよはす』ホ29 『いくさひきゆく みちをみか みねこえうたの うかちむら』ホ29 『としこえて こせのほふりや そふとへと ゐのほふりらも』ホ29 『くにひろく よもみものりの つちこえて たみゆたかなり』ホ34 『きさきまつ みこいたかせて しろおこえ きみにもふさく』ホ35 『おとすくしたに としこえて いてたつはつひ あけのはら』ホ36 『やつめおこえて まえやまの あわみさきみて きみいわく』ホ38 『すへてゑみしの くにこゑて まつろはされは とるもよし』ホ38 『おおかしまより みあゑなす あしうらこえて なこそはま かりみやにます』ホ39 『ふみこえゆけは いふきかみ つららふらして かおうはふ』ホ40 『つゑつきさかも ややこえて のほのにいたみ おもけれは』ホ40 『としおこゆれは たらちねの よそふみそみの をゑくまも』ミ1 |
変態:「かる(上る)」「かむ(醸む)」「きる(鑽る)」「きむ(決む・極む)」
派生語:「よろこふ(喜ぶ)」「こゑ(肥・越)」「こゑつのる(肥え募る)」「こやす(肥やす)」「こわゐ(強飯)」
独り言:「こう(高・幸)」
【(枯ふ・朽ふ・懲ふ・悔ふ)・臥ゆ・凍ゆ】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『わかかんはせも あえみえす はちはつかしく あめにこふ』ホ13 |
変態:「かる(枯る)」「くる(暮る)」「こる(懲る・転る)」「くゆ(悔ゆ)」
派生語:「こほる(毀る)」
【(交ふ・座)】
場所。区分。区画。
「こふ(交ふ/離ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・在る・据える」、また「B:
離れる/離す・分れる・限る」などの意で、「場所」「区分・区画」などを表す
これは「くる(交る/離る)」の名詞形の「くら(座)」に同じ。
【代・替】
代わり。代理。
『あめにかえれは こふのとの まつりおとりて みことのり』ホ10 『あるひわかひこ かうとのに のほりこかねの はなおとふ』ホ11 |
「こふ(替ふ)」の名詞化。
ここでは「返る・代える・替える」の意。
変態:「かふ(代・替)」「かえ(代え・替え)」
派生語:「こふのとの(代の殿)」
【瘤・(株)】
集まり。まとまり。溜り。凝り。
『まつふしこふと わたかまり ちよおふるとも ましならす』ホ17 『かふへのみこふ まつのきみ せいひたけゐた やそちから いさみはけしく』ホ34 |
「こふ(交ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・まとまる・集まる・留まる・凝る」などの意。
【首・頭・上】
上位。首位。中心たる地位。
『みこおしほみは ひたかみの たかのこうにて くにをさむ』ホ序 『ひたかみの みくらのあとに またみやこ うつしてなつく たかのこふ』ホ11 |
「こふ(上ふ・高ふ)」の名詞化。
変態:「かふ(頭・首)」「くふ(頭)」「くひ(首)」「かほ(顔)」「かみ(上)」
類語:「かふへ(頭・首)」「かふり(頭)」
派生語:「たかのこふ(高の首)」
独り言:「きょう(京)」
【昆布】
不明。
「肥ふ」の名詞化で「繁茂」の意か。
『へのよろは ほこのしつくと みなれくさ こふもうみへに なれやよろこふ』フへよろ |
10/02/05
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