【(合く・和く・在く)・挙ぐ・明く】【名詞の動詞化】
A: 合う/合わす。在る/現す。置く。据える。保つ。留める。
変態:「いく(埋く)」「うく(受く)」「おく(置く)」「なく(和ぐ)」「はく(接ぐ・佩く)」「まく(巻く・設く)」
派生語:「やわらく(和らぐ)」「あかる(和かる)」「あかす(和かす)」「あくら(胡座)」「うすらく(薄らぐ)」「かつらき(葛城)」
【(離く・散く・分く・穢く)・開く・空く】
B: 離れる/離す。分れる。異なる。放つ。出す。払う。除く。空く/空ける。発す。曲る。
『とこいりの めはことあけす をのよそい めかしりとつく』ホ4 『てれはうらむな あけらるも ゑもへもよらす もとむなり』ホ16 『なんちめかちに とふへしと うすめむねあけ もひほさけ あさわらいゆく』ホ24 『つかるには ぬまほりあけて たみつうむ あそへのおかの ゐゆきやま』ホ24 『みこしあくれは さるたひこ われつねにこふ たまかえし』ホ28 『ときにかみ めおあきいわく なんちよく わすれすきたる みもすそよ』ホ28 『なかすねひこは そのくらお ひそかにあけて うつしとる』ホ28 『いつのちわきに をさまりて みをやにつかふ みちあきて』ホ29 『われいらは なんちゐよとて むろのとお つきあけいれは』ホ31 『おさといとけの みちもあけ(開け) たみにおおする いとまあけ(空け)』ホ34 『もしやみちきく こころさし あらはとあけて さつくへし』ミ1 『こもりのいわく とあけなは かみのみことや あからさま』ミ1 『いかたとかもの はしめより やまとことはの みちあきて』ミ10 『ひとのういねも あにあきて くちふさきふく いきむれて』ミ10 『つゐにねこゑの みちあきて なるあわくにお ゑなとして』ミ10 |
変態:「うく(穿く)」「おく(起く)」「なく(鳴く・投ぐ・薙ぐ)」「はく(吐く・掃く)」「まく(撒く・罷く)」「わく(分く・湧く)」
派生語:「あけ(空け・開け)」「あか(赤)」「けあく(蹴上ぐ)」「ひらく(開く)」「あけらる(厭けらる)」「あらく(散去く)」「あけまき(総角)」
【明く・(往く・送く)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。配る。替る/替える。還る/還す。更新する。
『あまのとも あけてむれてる わかひめか まりにわかみつ くまんとす』ホ25 『あけなはきみの みすかたお みんととむれは かみのつけ』ホ34 |
変態:「うく(動く)」「おく(送く)」「ふく(振く)」「ゆく(往く)」「まく(巻く)」
派生語:「ひらく(翻らく)」「あけ(明け)」「もとあけ(元明)」「あくる(明くる)」「みやけ(土産)」「しらく(精ぐ)」「あきと(商人)」「あけほの(曙)」「あかつき(暁)」「あきあ(秋天)」
【上ぐ・揚ぐ・明く・飽く・(熟く)】
D:
正の方向に離れる/離す。「捧ぐ・高める・勢い付ける・栄す・熟す・優らす・選ぶ・至らす・越す」
『たれおまことと なしかたし かれにひとつお あけしるす』ホ序 『ふかきこころお そゑゐれて あけたてまつる すえにをしてそ』ホ序 『つくしにゆきて うむみこお つきよみのかみ ひにつけと あめにあけます』ホ3 『ふたかみおそれ わかみやに むへそたてしと あめにあけ』ホ4 『いよのふたなの をさまらで つきよみやれは いふきあけ とのみやにたす』ホ6 『われよくしれり ともおこゑ ちからおかして ははかあけ』ホ7 『つさおへて ねにきてすめる ねすみおは あふらにあけて いとふへし』ホ8 『かたまろなける あけねすみ きくたみうはひ むさほるお』ホ8 『まえにひきすゑ たれあくる きみやさかにの まかるたま』ホ8 『しくやすくらの あふみなわ まちにゐきあけ こころみて』ホ191 『つくもより いつのみさきに ほおあけて おきはしるめは』ホ20 『とまよいのあは かにくるし あらはるのあは にのなあく』ホ21 『にあくるみけの ひもろけお ささくるすえも きよらかに』ホ22 『みきめひとつて ねるつるき やふりあくれは みことのり』ホ23 『にはりのたみか むれきたり うみほりつちお みねにあけ』ホ24 『やまうしろ のおほりつちお ここにあけ おおひのやまお うつすへし』ホ24 『しかれとやまは かふろなり いまにきこりの いとまあき』ホ25 『ほあけともつな ときはなつ つくしうましの はまにつく』ホ25 『かけろふのひの こえくにの たけいわたつは くつおあけ』ホ25 『きみめしあけて うちきさき ここにもむよろ としおへて』ホ25 『かつてはいすも みゆもあく うかやのゆとは このはなの』ホ26 『うつきもちより なそゐかは ひことうかやの うふゆあく のこるのりなり』ホ26 『みこもおつとめ よそやすむ みそふあつまり あくるなは つくしすへらき』ホ27 『きみうすめして そことくに つふたつあはの さくとこに ひきあけさしむ』ホ28 『かみよのためし みかさりお たみにおかませ ははおあけ みうえきさきと』ホ31 『ははおあけ みうゑきさきと なれみなも いみなもそれそ』ホ31 『なかつきそみか ははおあけ みうえきさきと』ホ31 『かさりおかませ うつきゐか みうゑきさきと ははおあけ』ホ31 『あめのみまこの のりおもて たみにおかませ ははおあけ みうえきさきと』ホ32 『ひこさしま とわかたけひこ ははもあけ わかおおみやめ』ホ32 『みうえきさきと ははおあけ そふのつほねに きさきたつ』ホ32 『たみにおかませ ははもあけ そふのきさきも さきにあり』ホ32 『たみにおかませ ははおあけ みうゑきさきと ももふそひ』ホ33 『やさかうむ やさかいりひこ おおきねそ かれははおあく』ホ33 『みまなより そなかしちして みつきあけ はつみよいわふ』ホ35 『ときにきみ うちはおあけて とよませは とみもよろこひ』ホ35 『わかこをやこか ともなひて うすめかみくし あくるとて』ホ36 『はなむしろ みおあけみきの たわむれや よふけゑゑれは』ホ38 『あたやから よもにたききお つみあけて なそかひてりに ひせめなす』ホ39 『みなにけちれは ときおあけ むかひいるとき おとひめは きみのておとり』ホ39 『みやこにのほり わかみやの ねかひのままお もうしあけ』ホ40 『さをしかにきて みことあけ このときをしか たたねこと』ホ40 『みはえしめして あいかたり あらたにそめて ふたやより あけたてまつる』ホ40 『かかみとみ ふもとやしろの ふみささく われもあくれは みことのり』ミ序 『そたてあくまて かなさきの つねのをしゑは みことのり』ミ1 『ここりひめ みゆとりあけて』ミ逸 |
変態:「いく(活く)」「うく(受く)」「おく(熾く)」「はく(化く)」「やく(焼く)」「わく(沸く)」
派生語:「あか(明・赤)」「あき(秋・安芸)」「あけ(明け)」「あきつ(明つ・蜻蛉)」「あかり(上がり・明り)」「かつらき(葛城)」「いらか(甍)」「はたらく(働く)」「あかひこ(赤日子)」「しらく(精ぐ)」「かかく(掲く)」「あかす(上かす)」「あかね(茜)」「あき(飽き)」「あかむ(崇む)」「あきあ(秋天)」「あらか(殿)」「えらく(笑楽)」「あきあめ(秋天)」
【(劣く・愚く・穢く・下く・悪く)・飽く・厭く・倦く】
E:
負の方向に離れる/離す。「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」
変態:「なく(泣く)」「まく(負く)」
派生語:「あか(垢)」「あく(悪・灰汁)」
【悪・灰汁】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●取るに足らぬ物。小さき物。 屑。滓。糞。塵。芥。汚穢。
『たからあつめて くらにみつ ちりやあくたの ことくなり』ホ13 |
「あく(厭く・倦く)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「あか(垢)」「おけ(穢)」
類語:「ちり(塵)」「かす(滓)」「くす(屑)」「くそ(糞)」「くさ(腐・臭・瘡)」「くた(朽・腐)」「こけ(鱗)」「こけら(鱗)」
派生語:「あくた(芥)」
10/01/10
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