よし  ヨシ  yosi

  

【好し・良し・善し・吉し】
A: (心に)合う如し。相応しい。好ましい。
D: 正の方向に離れる如し。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」如し

『これみのうちの めくりよく やまひあらねは なからえり』ホ1
『なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな』ホ1
『とうたえは かせやみふねは こころよく あわにつくなり』ホ1
『えひゆるく くしはつけよし もものなお おふかんつみや』ホ5
『しこめにおはす よしあしお しれはあしひく よもつさか』ホ5
『われよくしれり ともおこゑ ちからおかして ははかあけ』ホ7
『めはつきしほの のちみかに きよくあさひお おかみうけ よきこうむなり』ホ7
よくものしるは かんとほり ことなふたもつ くしひるそ』ホ8
『たかみむすひの かみはかり いつもたたすは たれよけん』ホ10
『はにすきまつる かみはかり ふつぬしよしと みないえは』ホ10
『うらのよきひに わたましの きみはあまてる よつきみこ』ホ11
『またやゑかきは つにあつけ あらかみあらは よくむけて めくみやわせと』ホ11
『すくなれは またよくうまれ よこほしは あゑかえらぬそ』ホ13
『めのすかた よくてあるるも みにくきに よきみやひあり』ホ13
『いせのみち あまのうきはし よくわたす』ホ13
『ほそのをとなる みはしらの ほとよくおもり めくりかけ』ホ14
『みつうくうつほ ほなるうお しはうろこよし ほはくさし』ホ15
『もろたみも よくきけつねの くいものは そろはさいわひ』ホ15
『くすひよくきけ ここりひめ かたれることは とこたちの』ホ15
『うけすてめ ねのくににきて たまきねに よくつかふれは みにこたえ』ホ15
『こことむすひは うらなひて よきひにちなみ ととのゑて』ホ16
『むねのいたみや めのくらみ たまによきひは まめひらふ』ホ16
『このいたわりも つつしみて よきとしのへと いまわかみ』ホ16
『をのこはとしに めはとつき いきすよけれは うむもやすきそ』ホ16
『こもりまた これはかつてか よくしれり われかえるのち くたすへし』ホ16
『はつよりも よからてわさお かえすとも ももちをしゑて おほゑすは』ホ17
『かみのこたえは ほおこほは ましるおとなり よくきけは』ホ18
『そたちによりて しなかわる よくのりなれて これおしるホ192
『ちみちには はるひゆるくて ゐつゆひの とふるほとよしホ192
『いまはるなれは にしのそら たみつかれなし よしよしと みことさたまる』ホ20
『くまのなる あすかうつせは よきためし すてにきわまる』ホ20
『われもこと たてんとよもお めくるうち よきのおゑたり』ホ21
『まつそまおして きおきるは きやゑのひよし ておのそめ』ホ21
『からすたも よきいおうけて よろこへり』ホ21
『ゑとにそむ あめあかるひは よろつよし やつくりはこれ』ホ21
『このかねりとに みことのり なんちかやいは よくときそ』ホ23
『いまこのつるき むへによし わかみこころに よくかない』ホ23
『いたるたかしま ささなみの さくらもよしと おりかさし』ホ24
『ものぬしは くわよきおみて あさひめに こかひきぬおる』ホ24
『きみまつはかる なおよしと かこしまみやに うつります』ホ25
『こやねふとまに うらなえは やせひめよけん やひのゐは なかのやとなる』ホ27
『ちちよきゆえに たみのこの やするにちちお たまわれは たちまちこゆる』ホ27
『をのゑなお ねにおさむれは よくまもり わさはひあるも しなかゑて』ホ28
『またこやね なんちよくしる たけこかこ くしひこうまれ すくなれは』ホ28
『ははもうさにて かみとなる いつくしまみや いとうかみ よきおしるなそ』ホ28
『なんちよく わすれすきたる みもすそよ こふはこれそと さつけます』ホ28
『とにさとし をしえてもこぬ のちうつも よしとたかくら おとしきと』ホ29
『かしはらよしと もふすとき きみもをもひは おなしくと』ホ29
『いまやまさわの ゑあわせは わりふたあわす よきしるし』ホ32
はらみのやまの よきくさも ゐもとせまえに やけうせし』ホ32
『とよのあかりの いろもよし いさともかみは くたります』ホ33
『これまことよし よそかみお とえはふとまに うらわろし』ホ33
『ことはききゑす はらのとみ そろりよしたけ よくしれは これにとはしむ』ホ34
『きみとみと はかれはいわく くにふくの まこしほのりつ これよしそ』ホ34
『みちうしみけの かんめくみ よきみこゑたり』ホ36
よきみやところ さにありと わかこおやれは ゐすすかわ』ホ36
『からするは いたましひかな ふるのりも よからぬみちは やむへしそ』ホ37
『さきのおひかれ よからねは このおこなひは いかにせん』ホ37
『いけるおうつむ ためしとは あによからんや はからんと』ホ37
『なんちかはかり わかこころ よしとはにわの たてものお のちのためしと』ホ37
『きみたのしめは わらんへか いろよきとりお ほめいわく いよかまはたよ』ホ37
『よかうちにゆく みちすから よきひとえんは しるしあれ』ホ37
『きのくにに かみまつらんと うらなえは ゆくはよからす みゆきやめ』ホ38
『よほきさらもち みのにゆく とみらもふさく よきめあり』ホ38
『きみにもふさく やつかれは とつきこのます みあらかに めすもよからす』ホ38
『やさかいりひめ すかたよく きさひのみやに めさるとも みさほならんか』ホ38
『ときにすへらき よからんと きぬにあさむく ふたむすめ』ホ38
『なるかみのあめ よきほとに わけてみそろの うるほひに』ホ38
『すへてゑみしの くにこゑて まつろはされは とるもよしホ38
『おうすみこして うたしむる おうすもうさく よきいてお あらはつれんと』ホ38
『ゆみもよくいる たちまいも たくいあつめて かくれんほ』ホ39
『ことよきににて あたらすそ しかときくへし これとかん』ホ39
『これおりかえに あひつあり かれうちとるお よしとなす』ホ39
『ひとたひあひて よくにたる かれはめくろと そのさとお なつけたまわる』ホ40
『たみにとふ あれはうむきと しつかはむ なますもよしホ40
『あいぬあひきの なかれきは けりなおよくき ことならす』ミ10

 
よす(寄す/善す)」+「し(形容詞語尾)」の短縮。

変態:「おし(惜し)」「いし(美し)」「はし(愛し)」「ほし(欲し)
類語:「うまし(旨し)」「あまし(甘し)」「よろし(宜し)
派生語:「こころよし(快し)」「よしあし(良し悪し)

 
 

【寄・好・善・吉】
1.(心に)合うさま。適すさま。好ましいさま。好都合。納得。合点。当然。
2.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『しこめにおはす よしあしお しれはあしひく よもつさか』ホ5
『われみるに よしわろめてつ たのしみて ひとのなかこも ひとふたり』
ホ17
『なかをみと いくさうつわお みてくらに うらとえはよしホ37

 ●<姓>シホノリヒコが任那大使としての功により崇神天皇より賜った姓の『吉』。

『ゆきとくにむく みちつかさ かえれはよしと かはねたまひき』ホ34

 
よす(寄す/善す)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・好む・収(治)める」、また「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

類語:「よろし(宜し)」「むべ(宜)

 
 

【(寄・宜)・由・因・縁】
1.寄せ。(ある物事を引き寄せる)経緯。結び付き。関係。事情。理由。道理。

『いつしかひめも はらむよし あめにつくれは みことのり』ホ16
『ににきねと たちからとゆく ひたかみの きみおをかみて よしおつけ』ホ20
『みくさおわけて さつくいは なかくひとつに なるよしお あやにしるして』ホ24
『くちめかつりも よしなしや あかめひとりは めなしあみ』ホ25
『このよしお みつほにつけは おとろきて ほたかみおして ととめしむ』ホ26
『みつからゆきて まねけとも うなつかぬよし かえことす』ホ27
『このよしお たかにつくれは もにいりて ひうかのかみと まつりなす』ホ27
『みくさおわけて さつくるは なかくひとつに なるよしお あやにしるして』ホ30
『あめにうかかふ このよしも おかみよろこふ みことのり』ミ逸

2.寄せてまとめる者。治める者。

すみよしの まこほたかみや しかのかみ つくしにこえは』ホ25

3.(心を)寄せる所。同意・共感する所。

『ゆめにたいきて われうおの よしなきために くちささく われはみけにと』ホ25

4.寄り所。頼るもの。手立て。仕方。

『とはちおとられ よしなくて にいちもとめは ゑはうけす』ホ25

 
よす(寄す)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収(治)まる/収(治)める・在る//現す・直る」などの意。

変態:「よせ(寄せ)」
類語:「ゆみ(結・由)」「ゆひ(結・由)」「ゆえ(故)」「い(結・謂)

 
 

【(避)・縁】
分け。限り。区切り。境界。

よしのをのゑの ゐひかりも いわわけかみも いてむかふ』ホ29
『わかみやのうし もりのとみ こもりかつての ふたかみお よしのにまつり』ホ31

 
よす(避す)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・分ける・限る・区切る」などの意。

変態:「はし(端)」「はた(端)」「ふち(縁)」「ふし(節)
類語:「うた(宇陀)」「うか(宇賀)」「うかち(穿ち・分ち)」「ゐひ(去・忌)」「いわ(忌・往・去)」「ゐの(往・去)
派生語:「よしの(吉野)

  

09/12/27

  

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