いま  イマ  ima
ゐま  ヰマ  wima

  

【今】
改まったさま。更新されたさま。過去を改めた時。現在。当世。当代。
 ●<副詞的に> 改めて。すなわち。新たに。さて。そしてまた。同時に。なお。

いまめさるれは そのめくみ あめにかえりの もふてもの』ホ序
いまににきねの さきみたま くにとこたちの わさみたま あらはるいつと』
ホ序
いますへらきの あまきみは みなににきねの いつによる』ホ序
いまよにのこる いゑいゑの ふみもそれそれ かはりある』ホ序
いまのよは たたふよろとし いきなるる』ホ1
いまみそひとは このをしゑ あめのめくりの みむそゐゑ』ホ1
『ささなみと なおたまふより なもささけ そのかみいまに ささけやま』ホ2
『をゑくまにすつ ひるこひめ いまいつくしに たりいたり』ホ3
『たまのいわとお ひらけとて いちゐのはなの さくもちて いまこそひらく あまのとや』ホ4
『つきすみは しまつひこより ななよすむ いまかなさきの』ホ6
『あにのこくみお このことく さほこちたるの ますひとや いまはそえなり』ホ7
『よよあらしほの あもあひに ひたせとさひぬ かんかかみ いまなからえり』ホ8
『ややしるいまの そさのをか くやみのなんた』ホ9
『たかきねやすの いまみやに たかわかみやの かふのとの』ホ10
いまわれさらは たれかまた あえてなれなん ものあらし』ホ10
いまきくすすか わかゐみな きみたまわれと わけしらす またときたまえ』ホ13
『をきなうなつき くしひこか いさめのすすか いまとけり くるしみはなに』ホ13
いまたまきねも やよろとし ほしにむさほる こころなく』ホ13
『くにさつち うむうけもちの やよのまこ いまのかたなり』ホ15
『さかむかひして あひそめて それよりいまに むつましく』ホ16
いまそのきみの ことなさは われももふける このことく』
ホ16
いまわかみ いきすひととき よそしほと たらぬやまふの かなしさや』ホ16
いまさいわいの をしゑうる ひめはこやねの たけしるや』ホ16
いまふしみれは をきなかみ さかるこもりと くらふれは』ホ16
『あつめはかりて ひとつほお いまのひとまの ものさしそ』ホ17
いまわたりたの まるかかみ あててやたみの こころゐる』ホ17
『またやのたみめ やしろなる いまみやとのに たみおたす やつはやかたそ』ホ17
いまややわるる こりたまの をとろそそきて のちのをおおく』ホ17
『みをやのめくる ほおこほお いまおのころと なまるかや』ホ18
いまはるなれは にしのそら たみつかれなし よしよしと みことさたまる』ホ20
『きたのほし いまこのうえは みそむめの とのかみゐます』ホ23
『ちゐもむら みなかうへあり いまこれお あわせてみちの かみをさむ』ホ23
いまこのつるき むへによし わかみこころに よくかない』ホ23
『ふかくおもえと またとけす いまやふやくに これおしる』ホ23
『ときにまた こやねこもりに みことのり いまきよひとの はねのおみ』ホ23
『みねこしつくり こおそたつ いまここにきて まみゑなす』ホ24
いまよりあにも なはやまと あすかをきみと はらをきみ』ホ24
『すせりみや むかしのあとに いまつくる うかわのみやに うつります』ホ25
『うつみやは おおつしのみや いまつくり これたまわりて うつります』ホ25
『しかれとやまは かふろなり いまにきこりの いとまあき』ホ25
いまとりかえし とみやから しかのかみして かえさしむ』ホ25
『よはひもをいて あのひつき いまうつきねに ゆつらんと』ホ26
いまみこの かにつははけは ここもあり すせりみやより』ホ26
『はははいま はちかえるなり まみゆおり もかなとすてて』ホ26
『にしのみやより やましろに いたりてとえと ひめはいま おりてのほらす』ホ26
いまひとつ あおひかつらの いせおゑは ひといきさとる』ホ26
『みことのり たかはふたかみ はつのみや いまやふるれは つくりかえ』ホ27
『きみはいま みをやのみちに をさむゆえ ひとくさのをや』ホ27
『いなむみかさも いまゐせの つかふるかみの いますへし』ホ28
『ひのかみの つきゑてうゆる きみはいま わかきたけひと』ホ28
『もゐそよほ ゑそしらたつの たけにまつ いまかみとなる むなしさよ』ホ28
『なんちいま ひみのほのほお たつへしそ わかみけはみて したにおれ』ホ28
『おゐゑとふたゑ ひふみあり いまわれひとり うけさると ちちにそくやむ』ホ28
いまあまきみの くらひなる むかしはみうゑ わけさつく』ホ30
いまはなきゆえ そのつかひ よりてはかれは みないわく』ホ30
『すへらきとわく むかしゑす いまのむいかん そのこたえ』ホ31
いまのまつりの わかままも とみにさつけて のくへきお』ホ31
『ふそゐさあとの むつきみか しきひとたてて よつきみこ いまふそひとし』ホ31
『そひのはつみか よしひとの いまやとせにて よつきみこ』ホ31
『われいまみつこ うむにつき ほのかにきけは みつこおは』ホ32
いまよりあらは つみひとそ わかこもひとは あめのたね』ホ32
いまやまさわの ゑあわせは わりふたあわす よきしるし』ホ32
『これあめみまこ はらをきみ そのこかみよの みのりゑて いまになからえ』ホ32
『しらうとこくみ ははおかす かないまにあり きみまねて かなおかふるや』ホ32
いまはつつ うむこあり つらなるゑたの おしまこと はははたかひそ』ホ32
『やをのあらひと いまなれて もろたのしめは かんかえて』ホ34
いますてに しらきのあたに をさめゑす ほこおたつねて たみいきす』ホ34
『ははいまなそこ みうえとし おおははことし ももやそこ』ホ35
いまわかゆめに いろおろち くひにまとえて さほのあめ』ホ35
『かれそろあつく たみゆたか いまわかよにも おこたらす かみまつらんと』ホ36
いまよりのちは はしものお いけるにかえて みささきに』ホ37
いまよりそ ももかもふてて きたりませ われはからんと』ホ37
『きみとけす まてにとふいま わらんへか かまはたはなに』ホ37
『しらきみこ ひほこかつとの たからもの たしまにあるお いまみんと』ホ37
『すへらきの くしひによりて かえるいま すてにさります』ホ37
『たけるかいわく いましはし つるきととめよ ことありと』ホ38
いまよりは やまとたけとそ なのらせと いいつおはれは』ホ38
いまわれおもふ いましこそ すかたきらしく ももちから』ホ39
いまもまた みたまによりて ふゆおかり あたのさかいに ゆきのそみ』ホ39
『きみかみとなる ちちくやみ いまわかみやに たてまつる』ホ39
いまさいわひに おかむとて よろこひなんた そてひたす』ホ39
いまなんち ひとのすへらき きみとして』ホ39
『つかえるなんち おとろえり いまきてくにお うはわんや』ホ39
いままたきたり とらんとす これもかみかや すへきみよ』ホ39
『ももなそこ よろみちつつく このよみて いまひのわちに おわします』ホ39
『ちからいとはは うたおよめ こたえてかみの みよはうた いまはちからよ』ホ39
『とらかしは ひろひかんかえ あふみさし いまたてまつる たまかさり』ホ39
『おくりてちちか ゐゑにまつ いまきみここに つきおこす』ホ40
『ふつくをさめて いまここに かえれはいのち ゆふつくひ』ホ40
『さきのつま みなかれいまは みやつひめ ひとりあわんと』ホ40
『まちおれと よらてゆきます ちちくやみ いままたきます きみのかみ』ホ40
『しかれとかみよ ゐまのよと ことはたかえは みちさかる』ミ序
『これもろいゑの つたえふみ いまのてにはに なつらえて』ミ序
『みくさのみちの そなわりて さちゑるいまと のたまえは』ミ序
『かれにいまとく よかのはた したえはういに みおをさむ』ミ1
いまわれうめる たらちねの さきのみをやも ことことく あめのたねなり』ミ1
『みかわりいまの ひとくさの ひひたへますお つつしめと』ミ4
『おとみこのすむ としたくに これいまはらの みやのなも としたといいて』ミ6
『このういなめは いまののと こほしまつりて をめくりに』ミ7
いまさらかみの みことのり うけてさたむる みちとけは』ミ7
いまふたかみも なそらゑて つくはのかみと たたゑたまひき』ミ10
いまよりむちの ことなさは われももふけの このことし』ミ逸

 
いむ(往む・揺む)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・替る・改まる」などの意。

類語:「さら(更・新)」「ふた(二)」「おと(復)」「はつ(回・復)
派生語:「いまみや(今宮)」「いまた(未だ)

 
 

【(斎・祝・敬・上・熟・大)】
D: 正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

いむ(斎む)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」などの意。

変態:「いわ(岩)」「にわ(庭)」「やま(山)」「いや(弥・敬)」「みや(敬)」「おお(大)

  
 

【(忌・病・穢・倦・厭)】
B: 離れ。それ。曲り。避けるべきさま。忌み嫌うさま。
E: 負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま

いむ(忌む)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる/離す・放つ・払う・そる/そらす・曲る」、また「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「いみ(忌)」「やみ(病み)」「あれ(粗)」「おり(下)」「うみ(倦み・膿)」「おゑ(汚穢)
派生語:「いまし(忌まし)

  

10/06/08

  

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