【故・(結)】【言え・謂】
1.結びつき。関わり。拠るところ。縛り。条件。(何かに対する)合せ。対応。
2.言うところ。言い。謂れ。
『このゆえきみも とみたみも ゐおやすくぬる をんめくみ』ホ序 『よよのをきてと なるふみは ほつまつたえと おもふゆえ』ホ序 『わかひめさとく かなさきに きつさねのなの ゆゑおこふ』ホ1 『ゆえにをんかみ つきにみけ にかきはほなや』ホ1 『よるはねるゆゑ きたはねそ』ホ1 『みおわけおふる きのみゆゑ きみはをめかみ』ホ1 『はなもみも ももなるゆえに もものはな』ホ2 『あもとかみ みそふのかみの まもるゆえ こたねなること おほゑます』ホ4 『あまつきみ ひよりとまてお つくすゆゑ ひとにのります』ホ4 『めはのらす ふたをやふたつ をにうけて こおうむゆえに』ホ4 『もろかみの かみはかりして ものぬしか まくらことはの ゆゑおとふ』ホ5 『ここりひめ きみこれなみそ なおきかす かなしむゆえに きたるとて』ホ5 『またもとおとふ こたえいふ よよのとみゆえ ことなせり』ホ7 『こたゑねは わらつていわく ころすなり はたれいかつて なにゆえそ』ホ8 『なんちほこりて はくるゆえ いそらうつなり なおいかり』ホ8 『ときにいふきと ゆえおとふ はるなこたえて』ホ8 『すみやかに たまたちなせよ このゆえに なかくなんちに つけるなり』ホ8 『またとふやつこ こしはなに いわくなんちお やことせん ゆえにのるなり』ホ8 『やはりわかやき みのるゆえ むすめたかこお たてまつる』ホ9 『おはさりませは かうのとの まつりとるゆえ よろまろお ひたかみのかみ』ホ11 『しほかまのかみ またしらて かすかのかみに ゆえおとふ』ホ12 『かすかこたえて これむかし あめのますひと そむくゆえ』ホ12 『みつのちこ てくるまのうち たもとした おきてたついき ましるゆえ』ホ12 『ほめはうまきに ふけるゆえ まれにうまるも まつしくて』ホ13 『かのほしお うらやむひとか かむゆえに たまのをみたれ』ホ13 『うらやむものか かむゆえに たまのをみたれ みやなくて すゑまもらぬお』ホ13 『わかかみは ひつきのうるお くたすゆゑ よつきうまんと おもふとき』ホ14 『をはさきに めおつつむゆえ せはめられ ついにほすゑの はせいてて』ホ14 『おもたるの すえにほほそと なるゆえに つきよみやりて』ホ15 『とりししに さむさしのくと こふゆえに なおあらためて』ホ15 『ちけかれゆえに たまのをも みたれてもとに かえらねは』ホ15 『とりもけものも つきひなし そろはつきひの うるなみそ ゆえにこたふる』ホ15 『ここなひつきの みたねゆえ くえはめのたま あきらかに』ホ15 『あめのみち なすひとかみに あひもとむ ゆえにここなし めつむこれかな』ホ15 『いものみなもと つきとこる はにちかきゆえ めにくはり』ホ16 『むつきいたれは かわくゆえ ほそのをくたに ちしるかふ』ホ16 『はらみこお かみくたくゆえ たねならす かたわうむなり』ホ16 『そのひとは またたちもたす つゑうたす ひとうちころす ゆえもなし』ホ16 『なすゆえしらす あめのはお きるもおそれて くちんとす』ホ16 『このゆえに よものまつりも おのつから ひとりにつけり』ホ16 『まつひめかみと はかりいふ ゆえにこやねも よよのりと はつはひめきみ』ホ16 『つつしみて やたとなつくる ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ17 『そらとはす はにふみおれは こたえしる かせはにかみの まもるゆえ』ホ17 『おのかとき さかりあさむく むくひあり ゆえおきかせん』ホ17 『みまえにもふて つつしみて そのおのころの ゆえおこふ』ホ18 『ひちよけの たれかわうはと なるゆえは はせゆくみちに』ホ191 『ゆえはあめつち わかさるに あめのみをやの あほおあめ』ホ191 『またこしくには たくましく ししなかなれに いそくゆえ』ホ192 『もしのりおかす ものあれは てにはつるきお もつゆえに』ホ192 『よそふまにたみ あつまりて ひたととむゆえ てるひこお くたすへきやと』ホ20 『たみこころ あめにとときて きみかかと やまさのかみか しるゆえに』ホ21 『たみおみたらは そのつかさ あらためかえて かれおとく ゆえからふなる』ホ21 『をたふせす にわやけかれお われにたす ゆえにとかむる』ホ21 『わかたみお ゆえなくとかむ たみはたお こやしそろうゆ』ホ21 『このゆえひひの みかまとの ゑともりかみと たたえますなり』ホ22 『このかみの つねにめくりて まもるゆえ ひみつのわさの さわりなし』ホ22 『ものぬしか きるもたからか ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ23 『くにとこたちの よにはまた ほこなきゆえは すなほにて』ホ23 『おのはきおきる うつわゆえ かねりにほこお つくらせて』ホ23 『まとのをしえは のほるひの もとなるゆえに ひのもとや』ホ23 『われはとのちに をさむゆえ おみもとみなり そのゆえは』ホ23 『またほこも たからのゆえは とのみちに くにをさむれと』ホ23 『さかほこも うちをさむゆえ たからなり』ホ23 『あめつちさりて とおけれは わたくしたつる このゆえに』ホ23 『そのゆえは ゆふぬのきぬお そめかさる これなすひとは たかやさて』ホ23 『ひまかくゆえに たもあれて たとひみのれと とほしくて』ホ23 『このゆえは あやにしこりは おさはやも ひとはによたり みちふもり』ホ23 『つらつらと おもせはたみの ふゆるほと たはまさぬゆえ かてたらす』ホ24 『みかりのをとも こふゆえに むらくもめして みことのり』ホ24 『このゆえに みくさおわけて さつくいは なかくひとつに』ホ24 『さめてかくする なにゆえや いわくみまこの みゆきさき かくおるはたそ』ホ24 『かしはなすとき あしつひめ いめはらめりと もうすゆえ』ホ24 『またひめは こおうむひより はなたえす ゆえにこのはな さくやひめ』ホ24 『ももくさあれと はらみのみ ことまさるゆえ みくさほめ はらみやまなり』ホ24 『みこふたかたに みことのり われよはひおい ひたるゆえ』ホ24 『ものぬしは ともなすゆえに みそくいお そえものぬしと はらのもり』ホ25 『ときにいみなの ゆえあれは うかわおこえと ゆるされす』ホ25 『これおろちあり くにかみの ひめおのむゆえ みなやけは』ホ25 『ときにつくしの をさまらて みこみくたりお こふゆえに』ホ25 『かりわなにおつ これおとく しほつつのをち ゆえおとふ』ホ25 『やゑのたたみお しきもうけ ひきいれまして ゆえおとふ』ホ25 『そのほかみその まねくゆえ めくりかんかえ つくしみや』ホ25 『みすすのあいた しはらくも やすまてたみお たすゆえに』ホ25 『ゆえはちくらに かもわれて ひめもたけすみ ほたかみも』ホ26 『みつしるゆえに うろこきみ かんつみおにお みつしれは ひとはかみなり』ホ26 『つくしより しかとこふゆえ かんたちお ものぬしとして』ホ27 『ゆえはをきなに けゐおゑて めくりひらける ちおゑたり』ホ27 『きみはいま みをやのみちに をさむゆえ ひとくさのをや』ホ27 『これのさき かもたけすみと いそよりと そみすすまても こなきゆえ』ホ27 『ちちよきゆえに たみのこの やするにちちお たまわれは たちまちこゆる』ホ27 『わかやまくいか もふさくは をしかとならて こぬゆえは』ホ27 『わけつちかみお つねまつる めせはまつりの かくるゆえなり』ホ27 『おととひたちは わかきゆえ あはのことしろ はへるみや』ホ27 『ついにちなみて みそくいの たまくしひめも はらむゆえ』ホ27 『こなきかゆえに みたるるそ ことしろぬしか ゑとのこの』ホ27 『われつらつらと おもみれは ひとくさのみけ しけるゆえ』ホ27 『ゐせのみちうく かんとみの つかふかみらか はへるゆえ うちはへところ』ホ28 『ときにそさのを これおきり みおやすかたと まつるゆえ』ホ28 『ふたゑにいわく わかよはひ きわまるゆえに かんおちお なんちにさつく』ホ28 『ゆえはあすかお おちたとき まめおわすれす このゆえに』ホ28 『これひめかみの まかるとき きはやましろに いますゆえ』ホ28 『はやかりおさめ もなかゆえ ともにもにいり みこしなし』ホ28 『もすそのくすに やふるゆえ すすくすもちい これおたす』ホ28 『かれにはらみの みこふれて ほつまひたかみ かてふねお のほさぬゆえに』ホ28 『きみみやさきに たねこらと まつりとるゆえ しつかなり』ホ29 『なくさのとへか こはむゆえ つみしてさのえ くまのむら』ホ29 『いまはなきゆえ そのつかひ よりてはかれは みないわく』ホ30 『このゆえに みくさおわけて さつくるは なかくひとつに なるよしお』ホ30 『ゆえみことのり わにひこか みをやくしひこ いさめいる』ホ30 『みをやのかみの みやことり わかみおてらし あたむけて みなをさむゆえ』ホ30 『こしうしろ やひこやまへに つちくもか ふたわるゆゑに』ホ31 『なかくすむゆゑ いもとむこ あめのみちねお くにつこと きのたちたまふ』ホ31 『さきにさみたれ むそかふり さなえみもちに いたむゆえ』ホ31 『そのゆえは あめのみまこの さくやひめ みつこうむより のちきかす』ホ32 『これつみひとの しいととむ ゑやみなすゆえ』ホ33 『ひこくにふくお みていわく なんちなにゆえ こはむそや』ホ34 『ほんつわけ ひけおひいさち ものいわす これなにゆえそ』ホ36 『かみうたお ききてたたねこ いわくこれ まよふゆえなり』ホ37 『ひとくさお わけいかつちの まもるゆえ みよはおさまる かものかんかせ』ホ37 『かえりもふての ほつみおも みつからまつり たまふゆえ くにゆたかなり』ホ37 『ゆるさすゆえに くにまろも たきえみおなけ ことことく ほろひをさまる』ホ38 『みことのりして やしろたつ かみよろこひて まもるゆえ ゐゑゐしけれり』ホ38 『まつろはされは ころすゆえ おおんたからか みかりこふ』ホ39 『むかしあすかの なかすねか ふみぬすめとも あすかきみ たたさぬゆえに』ホ39 『しほつをきなか これゆきて むけさらんやと すすむゆえ』ホ39 『たけひとは きみたるいとの あるゆえに あめよりつつく かみのみこ』ホ39 『つつうたむかし さゆりひめ としそこのとき たきしみこ したひこふゆえ』ホ39 『こやねこたえて きつのなお をしえのはつと なすゆえは』ミ1 『さるたひこ こゑおひのての ゆえとえは こやねこたえて』ミ4 『ひひたへますお つつしめと このなからえお おほすゆえ みちをしえるも』ミ4 『もろあつまりて ゆえこえは きみさほひこに みことのり』ミ6 『つきよりちかき ひはとおく つきはなかはに ちかきゆえ ならへみるなり』ミ6 『いろくにと なつけあのみち はのみちも あしのことくに たつゆえに』ミ6 『つきすみの しかのみことか ゑとのかみ とよりののとの ゆえおとふ』ミ7 『かくゑとの とさきのゆえは あめみをや のりしてゑかみ ふゆおもり』ミ7 『このゆえに とはのとうたの はしめそと つねなすことに あめおしるなり』ミ9 『まもらぬは なきとしるへし このゆえに ふたかみおほす ねこえみち』ミ10 |
「ゆふ(結ふ/言ふ)」の名詞化。
ここでは「A:
合う/合わす」、また「B:
離れる/離す・放つ・分ける・発す」などの意。
変態:「ゆひ(結)」「い(謂・意)」「いゐ(謂)」「あや(謂・故)」「ゆえん(所以)」
類語:「ため(為)」「よし(由・因・縁)」「いわれ(謂れ)」「いわく(曰く)」
10/01/22
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