めくる  メクル  mekuru

  

【回る・廻る・巡る・捲る】
C: 回る。行き来する。替わる。還る。戻る。繰り返す。〜しまくる。

『かかんなす はるのひとしく めくりきて いそのまさこは いわとなる』ホ序
『うきはしにゑる おのころの やひろのとのに たつはしら めくりうまんと』ホ3
『ことあけに めはひたりより をはみきに わかれめくりて』ホ3
『さらにかえりて ふたかみは あらたにめくり』ホ3
『をはひたり めはみきめくり あひあたふ あめのあわうた』ホ3
『かみなりいてん ことおこひ くひめくるまに あくりこふ』ホ4
『なんちくにゑお うつすへし やまとめくりて みなゑかく』ホ6
『またはたれ なんちわかはゑ はちみする やつことせんと なりめくるホ8
『ゐもせのみちお まもりつつ もろくにめくり よおをふる』ホ13
『あわうひの めくれるなかの みはしらに さけてめをなる』ホ14
『をはきよく かろくめくりて あまとなり めはなかにこり くにとなる』ホ14
『すへてちやそに めくりとけ ややみとりこの なりそなふ』ホ14
『をせのむなもと ひとまろめ あちかくめくり をにくはる』ホ16
『おそりめくりて みつきには みそことなれは みかやすむ』ホ16
『めはつきの おそくめくれは ひひのまし みもよそなつつ』ホ16
『うつほはあまの こころはの つねにめくれと みゑなくて』ホ17
『むらとのいきお めくらすも いろにおほれて らみからす これみのかかみ』ホ17
『むへなりなんち よもめくり つちかふみちに かてふやし』ホ17
『あめみをや あておむすひて ふくうつほ きわなくめくりホ18
『われもこと たてんとよもお めくるうち よきのおゑたり』ホ21
『なかすみはしら みなみむき きたひかしにし めくりたつ』ホ21
『ねはつより めくるひのあは にもめくる あかるきのあは にのいのち』ホ21
『めをふみわけて かひなくる をさめくらせて ゆふぬのも きぬもをるなり』ホ23
『あめのりお たみひとくみか みたれても をさめくらねは はたおれす』ホ23
『ものぬしは うみへおにしに めくりつつ さしゑにあらた おこさしむ』ホ24
『ものぬしは きたよりめくり こゑにきて かのゑおすすむ』ホ24
としめくるひは もにひとひ そのみはしらに まつるへし』ホ26
『これにより おおやますみか めくりみて よめちゆくねの をにおさむ』ホ28
『ほのあかり とくさたからに かけめくり そらみつやまと あすかみや』ホ28
『ふそむのすすお われうゑて のちのふそゐも みことのり うけめくりうゆホ28
『これことわりと くにめくる ものぬしふれて もののへら』ホ28
『くにくにめくり まさかきの ふたゑみゑとゑ かつてなく』ホ28
『みやこうつさん くにみよと みことおうけて めくりみる』ホ29
『みことおうけて とくにより つくしみそふも やまかけも めくりをさめて』ホ31
『みたひめくりて ことなせは ひとりわかれて みたりめの』ホ31
『やまのほり くたるすはしり すそめくり むめおおみやに いりゐます』ホ32
『ひほこもふさく すむところ ゆるしたまはは めくりみん』ホ35
『あわうみの あなむらにすむ またさらに わかさめくりて すむたしま』ホ35
『ををかみの かたみいたたき あふみより みのおめくりて』ホ36
『たちはなの もとひこかやに としふりて なしみてめくる ひたかみと』ホ39
『しもとゆひして みちおしる のそみめくりて かりたまえ』ホ39
『はつはかしらの ゐをしてえ めくらしつらぬ そのつきは』ホ39
『あまかみの くわにめくらす はらのなの にかきにかたち かたくなし』ミ4
『みつにあふらの うかむさま めくるうつほの そのなかに』ミ6
『あめつちととく みはしらお めくりわかるる あわうひの』ミ6
『なかのくたより はこふいき くるまのうてき ここのわの ひひきてめくるミ6
『おのころしまの なかはしら めくるをかみの くちひるお』ミ10
『すのつるの ひとをはしもに めくりきて みつのねかひの はるやきぬらん』フすつる

 
めく(
巡く)」と同義語「くる(転る)」の合成。

変態:「まくる(捲る)」「あくる(明くる)」「おくる(送る)
類語:「かえす(返す・還す)」「かえる(返る・還る)
派生語:「めくり(巡り・周り)

 
 

【回る・巡る・(恵る/巡幸る)】
1.行き来させる。回す。めぐらす。分配する。恵む。改める。

『あさひのうるお みにうけて こみやにあれは よるなみと ともにめくれと』ホ14
『をまつめくりて めおつつむ めかせはまりて はゑいつる』
ホ16
『のちうくるひの ましわりは めまつめくりて をおつつむ をはしちならす』ホ16
『いとまあらせて くにめくり よのあしはらも みつほなる かみのみうたに』ホ17
『ねはつより めくるひのあは にもめくる あかるきのあは にのいのち』ホ21
『このかみの つねにめくりて まもるゆえ ひみつのわさの さわりなし』ホ22
『よこへにわけて つうちひく かひぬきなけて をさめくるホ23
『これにめし しらやまみねお みめくるに ななめにならす』ホ24
『あめみまこ またやまめくり ねにひゑて はらいたむとき』ホ24
『つくしあまねく めくりかり いせきつつみに あらたなす』ホ25
『みそふかみ みかりおこえは めくりみて すたるおなおし たえおたし』ホ27
『おおともたけひ おおやまの きたにめくりて しろにいれ』ホ39
『むかしあまかみ ねをはみて みのししめくり さめまたく』ミ4
『ををなむち すくなひこなも ともともに くにくにめくるミ逸
『あのゐさめ きみはとみあり をやはこの ともにたからの めくるなりけり』フあゐさ

2.(日月のように回って)分配する・恵む。 巡幸する。

『むよのつき おもたるのかみ かしこねと やもおめくりて たみおたす』ホ2
『もろともに くにくにめくり たみおたし』ホ4
『あめかした やわしてめくる ひつきこそ はれてあかるき たみのたらなり』ホ7
『おほなむち ひとりめくりて たみのかて けししゆるせは』ホ9
『とこたちの やもおめくりて にしのくに くろそのつみて かにあたる』ホ15
『ひかりむち おてにくにたま のりめくる おとはほおこほ』ホ18
『みをやのめくる ほおこほお いまおのころと なまるかや』ホ18
『あまのいわふね おほそらお かけりめくりて このさとの なおもそらみつ やまとくに』ホ20
『なかはしら たててめくれは おおやしま とふるまことの とのをしゑ』ホ23
『ときにあまてる みことのり やしまめくれと ふれたまふ』ホ24
『これにめし しらやまみねお みめくるに ななめにならす』ホ24
『つくしあまねく めくりかり いせきつつみに あらたなす』ホ25
『みそふかみ みかりおこえは めくりみて すたるおなおし たえおたし』ホ27
『あもとあらわれ うみてのる うつろしなとに はおめくりミ6

 
めく(巡く・恵く)」と同義語「くる(回る・転る・呉る)」の合成。
ここでは「C: 回る/回す・めぐらす・分配する・恵む」などの意。
 

『天が下 和して恵る 日月こそ 晴れて明るき 民の父母なり』7文
『また八重垣は 西(右)に預け 争み あらば 能く平けて 恵み和せと』11文
こうあるように「和つ日月君が地を巡る」場合には、常に「天が下を和して恵む」という日・月の機能を伴う。

 
類語:「めくむ(恵む)」「くはる(配る)」「ほとこす(施す)
関連語:「みかり(恵回り)」「みゆき(御幸)
派生語:「めくり(恵り・巡幸り)」「みめくる(巡恵る)」「めくりかる(恵り回る)」「めくりみる(恵り回る)

  

11/02/19

  

 基本理論はこちら

【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】