もも  モモ  momo

  

【(茂々)・百・桃】【三三】
D: 正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
  ●数が多いさま。繁栄。 =おお(大・多)

『やよいのみかに はなもみも ももなるゆえに もものはなホ2
『ふたかみのなも ももひなき ももひなみなり』ホ2
『てこにいれきて すすなしる ももたくはえて みあえなす』ホ15
『わかつねのみけ ちよみくさ よのにかなより ももにかし』ホ15
『はおなはももの ましにかく ちよおのふれと たみくわす』ホ24
ももくさあれと はらみのみ ことまさるゆえ みくさほめ はらみやまなり』ホ24
『いつものはしへ ももめして はにてこおよひ くさくさの かたちつくりて』ホ37
『きのなかさ こもなそたけそ ももふみて ゆききにうたふ』ホ38
ももうたひ なからめおとち かみとなる なすことなくて いとなみす』ホ40

  ●成熟。成果。果実。

『すえはなお あつくかわけは ももまつり きそひやむれは ひめひらく』ミ7
ももにちまつる ちのわぬけ ゐそらおはらふ みなつきや』ミ9

  ●100。 =

『ふそひすす ももふそゐゑた としきしゑ はつひほのほの いつるとき』ホ4
『さかみれは きみおわするる ももくらと ははもふそくら』ホ7
『おかするも おしてのはちも ももももホ7
『ちからかす めくみわするる ふももくら』ホ7
『さるもももくら ふむかゐそ つかむのむそて よもそくら』ホ7
ももひとつれに ゆひすへて ここちこももお つきしはり』ホ8
『いきのこる ももささやまに つつかなす かなてからせる あやまちと』ホ8
『ときにもも ねかわくはかみ ひとになし たまわれとみな まかれけり』ホ8
『そそひてはけぬ ももみそは すてにころすお みことのり』ホ8
『ををんかみ こそむつきます このこやね ももつきませり』ホ16
ももちをしゑて おほゑすは しつむるつゑに またをしゆ』ホ17
『みそとせややに のひさかゑ もものつくりき みものはり ゐもはむなきそ』ホ17
『とよくんぬ ももあまるこも あめにゆき あなみのやかみ みそふかみ』ホ18
『ここにをはしり みちおゑて ひひにももたひ のりなるる』ホ191
『うひちにのよは おこそかに かさるこころの ことふきも ももよろとしそ』ホ23
『おそれてももか ものいみし みきめひとつて ねるつるき』ホ23
『やはやつならす ももちよろ かさぬるふしの やえかきそ』ホ23
『はらみやに ももゑあかたの もののへと ゆたかにをさむ』ホ27
『このみちに くにをさむれは ももつかさ そのみちしとふ このことく』ホ27
『すへいれて もものをしての なかにあり あやしけけれは あちみえす』ホ27
『うまれさかしく なからえも ちよはももよと なりかれて』ホ27
『しらやのをして たけひとに くにおしらする もものふみ たねこにゆつる』ホ27
『いまよりそ ももかもふてて きたりませ われはからんと』ホ37
『そむおひとおり すへゐおり やそおももとし おりはふそ』ホ39
『やそおももとす かすいかん こたえはかなめ またくはる もとうたおふそ』ホ39
『みかさはに よるももとみの しめくにの まつりたたして』ミ4
ももはかりのち とのみこと ゑにうけをさむ それよりそ』ミ6

  ●10,000。 (も×も 100*100)

『ひとくさの ならしふよほも ひめもすの もものふたきれ』ミ4

  ●花と実がたくさん生る木。繁栄の木。桃。 ●三月三日。 ●「ももひなきももひなみ」の略称。

ももにひな あやめにちまき たなはたや きくくりいわひ』ホ1
『やよいのみかに はなもみも ももなるゆえに もものはなホ2
ももとにくめる みきにつき うつりすすむる』ホ2
もものきに かくれてももの みおなくる てれはしりそく』ホ5
『えひゆるく くしはつけよし もものなお おふかんつみや』ホ5
みちみのももお たまわれは はなみのももは まれなりと くにつとになす』ホ24
『やよいのはしめ ももやなき みきひなまつり ゑもきもち』ミ7
『やよゐきて ももさきめをの ひなまつり くさもちさけに ひくゑもせ』ミ9
『いのそのは やなきさくらの ことよりも かすみにももの はなやおそらん』フいその
『すのそのの ももおたまわる にしのはは こゑたのしみの ふかきことほき』フすその

 
[1]
もむ(熟む・茂む)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「増す・高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
[2]
「もも」は「みみ(三三)」の変態で、「三月三日」を表す。

変態:「も(百)」「を(大)」「おお(大)」「むめ(梅)」「もみ(籾)
類語:「やそ(八十)」「ゐも(五百)」「やも(八百)」「ももち(百千)」「よろち(万千)」「ちち(千々)」「やち(八千)」「やよろ(八万)」「やそよろ(八十万)」「やもよろ(八百万)
関連語:「もみち(紅葉)

 
 

【腿】
胴につながる足の部位。

ももとはるひの ゆるみあひ こしすえのりて やわやわと』ホ191

 
もむ(和む・交む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・交わる・接ぐ・つながる」などの意。

  

10/03/07

  

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