むめ  ムメ  mume

  

【梅・(宜)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
 ●
むへ(宜)のモノザネ。梅。

むめのはなみの みあえして ひよみのみやの かとてのり』ホ24
『やよいもち みあえのむめに きみゑみて むめにみくさの かといても』ホ24
『そのゑなのあや むめさくら うはなとかわり あやしめは』ホ24
『はつにてるなは ほのあかり いみなむめひと つきのこは なもほのすすみ』ホ24
『ふにぬうは めなきもみはの むめのはな さすらやまひも ふにそぬひける』フふぬう

 ●<副詞的に> うまく。うまい具合に。幸運にも =むへ(宜)

むめにこしゑて このみあえ あめのしるしと おりかさし』ホ24

 ● ムメヒトの略。

『やまのほり くたるすはしり すそめくり むめおおみやに いりゐます』ホ32
むめみやの はふりほつみの おしうとに いつあさまみこ やまつみの』ホ32


むむ(熟む)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

変態:「うめ(梅)」「むへ(宜)」「もも(桃)
類語:「はな(花・華)」「さくら(桜)

  

09/10/21

  

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