【(合う)・結う】
A: 合う/合わす。結ぶ。在る/現す。収(治)まる/収(治)める。保つ。直る/直す。匹敵する/させる。
『ももひとつれに ゆひすへて ここちこももお つきしはり』ホ8 『つくしのたみすへて ゆひをさむへし わかかわり』ホ8 『もとつかみ そのたえもりか たねくたし ものとたましゐ ゆひやわす』ホ14 『そのみつつきお はにゆひて てつきおこしに はさみおふ』ホ192 『なかほとお きつなにそえて くつはみの はにゆふはしお まてにもつ』ホ192 『まてのはに ゆひてなかもつ あかたえと ぬきまおかぬる てるたゑや』ホ192 『ものぬしかかえ くすあみお ゆひかふらせて ややころす』ホ29 『ゑつはうつゆふ まさきくに かたちあきつの となめせる これあきつしま』ホ31 『まつはおならし すきはしら むねおかつらに ゆひあわせ』ミ8 『をのなわの ゆうはさるたの つつまやか とりゐにほとお かくるかさなわ』フをなわ |
変態:「いゆ(癒ゆ)」「あふ(合う)」「いる(入る・居る)」「うゆ(植ゆ)」「える(得る)」「おふ(負う)」
派生語:「ゆわふ(結わふ)」「ゆえ(故)」「ゆはす(弓弭)」「いという(糸遊)」「ゆひねつ(結い和つ)」
独り言:「ゆう(融)」
【(往ふ・去ふ)・言う・謂う】【(否ゆ・嫌ゆ・厭ゆ)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「いふ(言う)」「ある(散る)」「いる(射る)」「うる(売る)」「える(彫る)」「おふ(追う)」
派生語:「ゆえ(故)」
【(揺ふ・往ふ)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。
変態:「ゆる(揺る)」
独り言:「よう(揺)」
【斎ふ・(祝ふ・上ふ・敬ふ・熟ふ)】
D:
正の方向に離れる/離す。「増す・高める・尊ぶ・勢い付ける・栄す・優れさす・至らす」
変態:「いむ(斎む)」「いる(鋳る)」「うる(熟る)」「うむ(熟む)」「える(選る)」「えむ(笑む)」「をゆ(老ゆ)」
派生語:「うつゆふ(虚木綿)」
独り言:「いふ(畏怖)」
【(卑ゆ・倦ふ・弱ふ・冷ゆ)】
E:
負の方向に離れる/離す。「低める・勢いを奪う・劣らす・縮小する・静める・果てさす」
『うねひやま ひるはくもとゐ ゆうされは かせふかんとそ このはさやきる』ホ31 『ふつくをさめて いまここに かえれはいのち ゆふつくひ』ホ40 |
変態:「あゆ(零ゆ)」「ある(粗る)」「うむ(倦む)」「えふ(酔う)」「おる(下る)」「やる(破る)」「やむ(病む)」
派生語:「ゆひ(指)」「ゆふ(夕)」「つふつく(夕付く)」
【結】【木綿】【斎・祝】
1.結った物。織物。(人と神を結ぶ物実)
『かしきのゆふの みてくらに やもよろかみの かんつとえ』ホ22 『ゆふのはは たていとやもり をさよもは やそりひとよみ やりひとて』ホ23 『たみやすからす かれつねに たみのゐやすき ゆふおきる』ホ23 『かしきのゆうお なかにたて ましろのゆうお きねにたて』ミ8 『かしろのゆうお つさにたて あしろのゆうお きさにたて きしろのゆうお つねにたて』ミ8 |
●特に「ゆき」という植物の繊維を紡いだ糸を織ったもの。木綿。 =イウ
『きぬはもちひす ちちみぬの ちちめるゆふて やたふたつ』ホ192 『めをふみわけて かひなくる をさめくらせて ゆふぬのも きぬもをるなり』ホ23 『なつはぬさ うみてぬのをり ふゆはゆき よりてゆふをり』ホ23 『そのゆえは ゆふぬのきぬお そめかさる これなすひとは たかやさて』ホ23 『かけはしの すへれはゆうの たひつけて かけはししたふ たひすかた』ホ24 |
2.斎み。敬い。尊び。かしこみ。
『よろきみほひこ ゆふはなに やいろにきての かみすすむ』ホ14 『かみはかしきの ゆふにきて あめなかぬしの かみまつる』ホ15 |
3.<2の物実> ゆふはな(斎餞)の略。捧げ物としての織物。 =ぬさ(幣)・にきて(和幣)・みてくら(幣)・はな(餞)
『ささきみそ とひゆふまつり からすつか やひやよいたみ もおつとむ』ホ10 『たたひとり わけつちかみに またもふて ゆふささくれは』ホ27 |
「ゆふ(結う/斎ふ)」の名詞化。
関連語:「かしきのゆふ(畏の斎/赤白黄の結)」
独り言:「いふ(畏怖)」
【(斎・熟・優)】
極めて肝要なるもの。
●肝臓。
『しゐのねは むらとこころは ふくしゆふ よくらよこしや』ホ17 |
「ゆふ(斎ふ・熟ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「いひ(斎)」「いみ(斎み)」「いよ(弥)」「いや(弥・敬)」
類語:「きも(肝)」「きめ(決め)」「きわみ(極み)」
【夕】
1.うひ(水埴)。陰。 月(陰)の放射エネルギー。
2.負の方向に離れるさま。「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」さま
『いせにいたりて をんかみに あさゆふつかえ まつらしむ』ホ25 |
[1]
「うひ(水埴)」の変態。
「陰・女・月」などを表す。
[2]
「ゆふ(卑ゆ・賤ゆ・冷ゆ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」などの意。
変態:「よひ(宵)」「よる(夜)」「よみ(黄泉)」「よ(夜)」
10/09/24
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