【(和・結・家)】【八重・八方】
合わせ。和。治め。統べ。家。 連なり。重なり。
『ひかわのかみの やゑたには つねにむらくも たちのほり』ホ9 『やゑかきはたも たまはれは ふたたひのほる あめはれて うやまいもふす』ホ9 『やくもたつ いつもやゑかき つまこめに やゑかきつくる そのやゑかきわ』ホ9 『しなとへのかみ あらはれは みちのかうはふ やえくもお』ホ22 『みよのをさまる たからもの なもやゑかきの つるきとそ』ホ23 『これやゑかきは もののへの ななりとおのか をにこたゆ』ホ23 |
● いくつも(八つ)重なるさま。 八色。八種。
『あめのかたちは いわをやま ひつきもくにも はらこもり とはやゑにきて』ホ14 『ねはひとのなり ははよめな はなやゑかおよ』ホ24 『ちちはみはもお のそみみて やゑのたたみお しきもうけ』ホ25 『にしひかし かよひつとめて かなめしむ なもつみはやゑ ことしろか』 |
● いたるところ。四方八方。 =やも(八方)
『ましわりさると すかさあを やゑはゐもとむ したたみの さすらやらひき』ホ7 『にしひかし かよひつとめて かなめしむ なもつみはやゑ ことしろか』ホ27 『かんかせの いせのうみなる いにしえの やえはいもとむ したたみの』ホ29 |
「やゆ・やふ(和ふ・結ふ)」の名詞化。
ここでは「A:
合う・つながる・連なる・重なる」などの意。
また「や(弥・八)」+「ゑ(重/方)」
変態:「ゐゑ(家)」「ゆひ(結い)」「みや(和)」「みよ(和・結)」「ゐや(居屋)」
【(生え・産・初)】
生まれ。分け。湧き。起り。
『やくもたつ いつもやゑかき つまこめに やゑかきつくる そのやゑかきわ』ホ9 |
「やゆ・やふ(生ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・現す」、裏を返して「B:
離す・分かつ・湧かす・発す」などの意。
変態:「やや(稚)」「はゑ(生え)」「おひ(生い)」「うみ(生み)」「うふ(産・初)」
派生語:「やゑかき(生え画)」
【(栄・映)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま。
『やくもたつ いつもやゑかき つまこめに やゑかきつくる そのやゑかきわ』ホ9 |
「やゆ・やふ(弥ふ・栄ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「はゑ(栄え・映え)」「はや(早・流行)」「やを(八百)」「いや(弥)」「いよ(弥)」「みよ(妙)」「や(弥)」「よろ(万)」「いろ(色)」
【(汚穢)・八重】
B: 離れ。反り。それ。曲り。
E:
負の方向に離れるさま。「下る・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『せおりはまふつ やたかかみ あきつくさなき やゑつるき』ホ8 『やゑかきはたも たまはれは ふたたひのほる あめはれて うやまいもふす』ホ9 『やくもたつ いつもやゑかき つまこめに やゑかきつくる そのやゑかきわ』ホ9 『しなとへのかみ あらはれは みちのかうはふ やえくもお』ホ22 『みよのをさまる たからもの なもやゑかきの つるきとそ』ホ23 『これやゑかきは もののへの ななりとおのか をにこたゆ』ホ23 |
「やゆ・やふ (病ふ)」の名詞化。
ここでは「B:
離れる・反る・それる・曲る」、またその結果「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「やわ(疚)」「おゑ(汚穢)」「やみ(病み・闇)」「やれ(破れ)」「よみ(黄泉)」「あら(粗)」「おり(下り)」
類語:「かれ(枯れ)」「くれ(暮)」「くら(暗)」「くま(隈)」「くも(雲)」「とか(咎)」「つみ(罪)」「さか(逆)」
派生語:「やゑつるき(八重剣)」「やゑたに(八重谷)」「やゑかき(八重垣)」「やえは(八重歯)」
【(家重・和重)】
家(和・結)の重ね。小さな家庭の和の重ね。
『やはやつならす ももちよろ かさぬるふしの やえかきそ』ホ23 |
「や(家・和・結)」+「え(合・重)」
「や」はここでは「和・統・結束」などの意。
10/05/31
【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】