はえ  ハエ  hae
はゑ  
ハヱ  hawe

  

【生え】
現れ。生れ。分れ。湧き。

『またはたれ なんちわかはゑ はちみする やつことせんと なりめくる』ホ8
『そらほおことは ひつしはえ わらもてつくる』ホ12

 
はふ(生ふ)・はゆ(生ゆ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・在る・現る」、裏を返して「B: 離れる・分れる・湧く」などの意。

変態:「おひ(生ひ)」「やゑ(生え)」「うふ(産・初)
派生語:「わかはゑ(若生え)

 
 

【栄・映】【葉江】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『ひもくれて はゑはゆつりは しきもして いねもせてまつ』ホ25
『わかくにきねに みはえあり かみなかしもの くにひろく』ホ34

  ●「はゑは(栄葉)」の略。

『もちゐはゑしき うけかみに いはふほなかと ゆつりはの』ホ25
『かおひらき しめひきふさき はゑゆつは むきにとしこへ』ミ7

  ●<人名> 磯城県主ハエ(葉江)。 しき(繁・磯城)と同義。

『しきはえか かはつめすけに これのさき おおまかいとゐ なかはしに』ホ31

 
はふ(栄ふ)はゆ(栄ゆ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

 
 

【(蝕)】
負の方向に離れるさま。 冬。北。

はゆ(蝕ゆ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「ひゑ(冷え)」「ふゆ(冬)

  

09/12/27

  

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