むね  ムネ  mune

  

【胸・棟・宗・旨・(上・表・先・陽・主・央)】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
 ●高み。上。頂。屋根。

『めくみおしらは こたからの むねうつはりと なることく』ホ17
むねあけは つあゑにいはひ あかこわゐ そみかしはあめ ひとつきと』ホ21
『やかしはあもと むねにすゑ もちみもぬそむ ゆみやそえ』ホ21
『みなひとよみき さいおふる むねとはしらね つちおうつ』ホ21
『きはさかしまに かしらした かれむねおもて やねとなす』ホ21
『むのをして のきよりむねに ておあわす むつきねとなす』ホ21
『かれまつはらに うふやふく むねあわぬまに かもつきて』ホ26
『まつらふしるし かくかこお やむねにささけ ことをさめ』ホ39
『はつきよか わかたりひこお よつきみこ たけうちすくね むねのとみホ40
『まつはおならし すきはしら むねおかつらに ゆひあわせ』ミ8
むねはたかまの はらまても ちきたかしりて さわりなし』ミ8

 ●中心。核。本源。本質。中子。 主要部。趣旨。骨子。経。 ⇔ みなもと(鄙下)

『なもなくて あめおなくやと わかひこか ははやおいれは むねとほり』ホ10
『わかひこか むねにあたりて うせにしお かえしやおそる もとおりや』ホ10
『かみのをしゑの いもをせの みちのおおむね とほるこれなり』ホ13
『をのうつほ かせうみかせも ほとわかれ うをせのむねは ひのわなる』ホ15
むねのいたみや めのくらみ たまによきひは まめひらふ』ホ16
『ねたみわつらふ むねのほか おろちとなりて こたねかむ』ホ16
『みたひそこなふ おのかむね さわきあるより ことふるえ』ホ17
『みやひより むねにとほれは あやしなく みおをさむれと』ホ17
『ときにゑむ はるなむはたれ さきのつみ ゆりてもとけぬ おのかむねホ17
『あめよりめくむ とのかみと むねにこたえて まもるゆえ』ホ23
『あきみはあつき あまにかく よこしうるほひ むねおたす』ホ24
むねきよく みはあかつけと さしかみて あめにつくれは』ホ28
『はにやすか むねうちころす そのいくさ やふれにくるお おひうては』ホ34
『こうすきみ はたのつるきお ぬきもちて たけるかむねお さしとほす』ホ38
『われきくゑみし むねしのき あれおさもなく むらきみら あひおかしえる』ホ39
『そのあまり ゑたやはつこお やそつつき なおふかきむね ならいうくへし』ホ39
『おとめすかたと なりいりて はたのつるきて むねおさす』ホ40
『やまとをさむる みかかみは こやねにさつく かみのむねミ序
『さるたとふ むねとみなもと きつたらも こやねこたえて』ミ1
『ころものたては かたちなり ぬきあやおふも かみのむねミ1
『そのみかたちに すすめこふ ふかきむねある そめふたお』ミ10
『あのやまの なかうつろゐか あわのすな こほしのゑなの むねそあみける』フあやま

 ●上。表。前。先。先行するさま。 陽。

『たまかえし なさはくるしむ たまのをも とけてむねかみ みなもとへ』ホ13
『わかよろこひの かとひらき しかはもふけの むねのはなホ16
『かてむすひ むねほゑらみて ひとまろめ あかみやにすゑ』ホ18
『なんちめかちに とふへしと うすめむねあけ もひほさけ あさわらいゆく』ホ24
『すめみこゆみや ひきとりて ひとやおむねに ふたやせに』ホ31
『あわうひの あわはきよくて むねをかみ うひはにこりて みなめかみ』ミ6

 
むぬ(熟ぬ・蒸ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・先行する・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」などの意。

変態:「むな(胸)」「みね(峰)」「をね(尾根)」「やね(屋根)」「うえ(上)」「まえ(前)」「おも(面・表・主・重)
反対語:「うしろ(後ろ)」「うら(裏)」「しり(尻)」「せ(背)

  

10/02/13

  

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