【(和き)・貫・緯】
合わせ。添。副。交え。結び。つなぎ。渡し。
『くつはにつける ひきつなお ひとぬきのまと なつくなり』ホ191 『たまはたて ぬきはうるほす ほこもたて よこまほろほす ふたはしら』ミ3 |
● (縦に)交わるもの。(縦糸に対し)横糸。(柱に対し)梁。(骨に対し)肉。(法に対し)その適用。
●(先に対し)後。(主に対し)従・副。(中に対し)端。(本体に対し)周辺。
『みかさやに あまのこやねの とくふみは たてにぬきおる まつりこと』ミ1 『ころものたては かたちなり ぬきあやおふも かみのむね』ミ1 『たまはたて ぬきはうるほす ほこもたて よこまほろほす ふたはしら』ミ3 |
「ぬく(和く・貫く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/ 合わす・交わる/交える・結ぶ・連なる/連ねる」などの意。
類語:「よこ(横・緯)」「わたり(渡り)」「つらぬき(貫き)」「けた(桁)」「はり(梁)」「うつはり(梁)」
反対語:「たて(縦)」
【和・温】
やわらかなさま。穏やかなさま。
『せくくまり ぬきあしなすも つちのかみ めくみによりて またつけす』ホ17 |
「ぬく(和く・温く)」の名詞化。
ここでは「A:
合う/合わす・やわらぐ/やわす」などの意。
派生語:「ぬきあし(抜き足)」
【抜き・脱ぎ】
離れ。離し。放ち。除き。
『ほこのをきては みめくみに よこまほろほす はたのぬき』ミ1 |
「ぬく(抜く・脱ぐ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる/離す・除く」などの意。
変態:「のき(退き・除・軒)」「のけ(退け)」「なき(鳴き)」「にけ(逃げ)」
10/03/02
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