けた  ケタ  keta

  

【(結)・桁・下駄】
結ぶもの。渡すもの。連結するもの。鳥居の2本の柱を結ぶ貫。(下駄を真横から見た形)。

『ははみたけ たかさもみたけ けたのうえ むたはとしかす ふとさつき』ホ21

 
けつ(交つ・結つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・結ぶ・渡す」などの意。

類語:「ぬき(貫)」「はり(梁)」「うつはり(梁)よこ(緯)」「わたり(渡り)

 
 

【方・角・(傾・偏・片)】
1.分割したもの。方位。四方。八方。

『みをやつけたす けたすみに やきみとほかみ ゑひためそ』ホ14
『とりのとき みたれいためは ひともしる ふとまにみれは けたおしる』ホ21

2.一方(1/4円)は90に分割されることから、90。

『あかたぬし こそうちはつえ けたのかは かとやにいれて』ホ23
けたのかは つえうちあかた おひやらひ ふたけたならは くにおさる』ホ23
『ふものかは しまにさすらす みけたかは かみつめぬきて いれすみし』ホ23

3.四角な形。方形。(四方を表す十文字の形「╋」「◇」から)

『おちつもはへる けたこしも みなけたつほの やまてみや』ホ4
『まるけたともに やつくりの もとはとこたち』ホ21
『かたちけた あのまてのいの なかにたつ くにたしなるる かみかたち』ミ7

4.(中央に対して) 隅・端・鄙・地方。

けたつほの つさのつくはの いさみやに うなつきあみて』ホ2

  
けつ(離つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる/離す・分れる・限る・傾く・偏る」などの意。

変態:「かた(方)
類語:「さま(方)」
派生語:「けたつほ(方壺)

 
 

【(朽・獣・下手)】
1.離れ。それ。外れ。曲り。
2.負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」

『つのあるなきの けたものお のりむまけれは むまとなし』ホ18

 
けつ(曲つ/朽つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・それる・外れる・曲る」、また「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「けち」「けて(下手)」「くた(朽・腐・芥)」
独り言:「けとう(毛唐・外道)」

  

09/10/18

  

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