つき  ツキ  tuki

  

【付き・着き・仕き・突き】【継ぎ・次・注ぎ・連ぎ・接ぎ・嗣】【坏】
合わせ。付け。入れもの。続き。後を継ぐ者。

よつきのかみは くにさつち さきりのみちお うけされは』ホ2
『まさかきの うゑつきゐもに みつるころ よつきのをかみ』ホ2
『たくひなるより としかそえ ゐもつきあまの まさかきや』
ホ2
『むよのつき おもたるのかみ かしこねと やもおめくりて たみおたす』ホ2
『およへともよほ つきこなく みちおとろひて わいためな』ホ2
『つくしにゆきて うむみこお つきよみのかみ ひにつけと あめにあけます』ホ3
ゐもつきの まさかきもうゑ よようけて』ホ4
『むへなるや ゆきのよろしも みよつきも よよのさいわひ ひらけりと』ホ4
『なかかわにうむ そこつつを つきなかつつを うわつつを』ホ5
『しまつひこ つきおきつひこ しかのかみ これはあつみに まつらしむ』ホ5
『さたのあれをさ あしなつち そをのてにつき やめうめと』ホ9
つきはおおとし くらむすひ つきはかつらき ひことぬし』ホ9
『せみのおかわに みそきして ちのわにたたす みなつきや』ホ10
『みよものぬし みこのなうた こもりこの あにはかんたち つきつみは』ホ10
『をちとをゐとの さかつきの ささのなかめは いわのうゑ』ホ11
つきかとり かんきみおよひ かしまきみ つくはしほかま もろもます』ホ13
つきあいふへも をすしかみ すえはみそふの たみめひこ』ホ14
『くににむかえは つきおけの くちよりよねの いゐかしく』ホ15
『うろこいお つきなりとりは ほかかちて ほとんとまかる』ホ15
『ややししおもり めくりへる あすむそみたひ つきむそふ』ホ16
『わかうまれつき みのたけも ひたけむたあり』ホ16
『ひゑのなは うつろゐのかみ つきのなは しなとへのかみ』ホ22
『あめのかみ つきなくまつり つきんとす かれいさなきに のたまふは』ホ23
『さきかりは たちからをなり つきかつて おおものぬしと みくさひつ』ホ24
『やふさみくるま つきこやね かこむまやその もののへら』ホ24
つきのこは なもほのすすみ さくらきそ』ホ24
『つけききて ははのなけきは つきもなや かみのをしゑは』ホ27
『はらみやの くにてるおつき あまてらす にきはやひきみ』ホ27
つきのこは いみななかひこ くしなしそ あおかきとのに すましむる』ホ27
『ことしろぬしか ゑとのこの くしみかたまお こいうけて つきとなすへし』ホ27
『むかしふたかみ ひのかみお きみつきはつく つくはとみ このことみなり』ホ28
『ひのかみの つきゑてうゆる きみはいま わかきたけひと』ホ28
『さあゑひつきと あめとみは わけつちみやの つるきもち』ホ30
つきはるそひか みことのり おもえはまめは うましまち よよものへつけ』ホ30
『みちをみは のそみのままに つきさかと くめのところお たまふなり』ホ30
『またわさたまは わにひこそ かれおおなむち つきとなす』ホ31
『おほさかも つきのかおそえ いしむらお たこしにこさは こしかてんかも』ホ34
つきにうむ おおなかひめと わかきにの いむなはるひこ』ホ36
『すけぬはた うむぬてしわけ つきにうむ いかたらしひめ』ホ36
『ををんかみ つきおおほして いせのみち やもひとくさお いけめくむ』ホ36
つきのとし かもにみゆきの みちつくり さらにうちはし』ホ37
つきぬのしひめ ぬなきひめ かのこよりひめ ゐもきひめ』ホ38
『ゐそさきひこに きひゑひこ つきたかきひめ おとひめそ』ホ38
『くにこりわけと くにちわけ つきみやちわけ とよとわけ』ホ38
『なつかはき ここにゐてとふ つきありや たけひこたえて』ホ39
『やそありて はつはおこりと つきはうけ みつはうたたに よつあわせ』ホ39
『そのつきは うちこしこころ うたたさり もとにむらかる ひとつらね』ホ39
つきはひめみこ すけうちめ おしもあおめら みそりそふ つきもともとのホ40
『あにあらわるる ひのわたり ももゐそとめち つきのほと なそとめちうち』ミ6
『ふすむうん うんにつゐての つきうたは うましおとめに』ミ10
つきのみことは あいふへも をすしやかみの あてまもり』ミ10
『そむよろやちの つきものか あてまもりうむ よろものの』ミ10
『みたもひおうむ あねとなり つきうむつちお むすふくさ うあのわおうむ』ミ10
『しゐたらさやわ めはくにの つきとみやひお あみやわせ ゐみちあらはす』ミ10
つきはうなはら やおあいの はやあきつめや ここたえの』ミ逸

 
つく(付く・継ぐ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす」の意。

変態:「すき(好き)」「すけ(助・挿げ)

  
 

【尽き・(筑)】
至り。到達。完了。あがり。ゴール。果て。終わり。

『ひかしはやまと ひたかみも にしはつきすみ あしはらも』ホ2
『つくしにゆきて うむみこお つきよみのかみ ひにつけと あめにあけます』ホ3
『うらなひて つきかつらきの いとりやま』
ホ4
『このつつき たるねかかはゐ つきひめお たつきさきとの』ホ35
『あとやみて かなつきふかに ははまかる つつきかはゐの つきのかみホ36
つゑつきさかも ややこえて のほのにいたみ おもけれは』ホ40

 ●連歌の第8継句。

『ゐつはたたこと むつはつれ ななはつきつめ やつはつきホ39

 
つく(尽く)」の名詞化。
ここでは「至る・達する・果てる・終わる」などの意。
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)と負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)、どちらとも言える。

類語:「つひ(遂・終)」「みち(満ち)」「きわ(極・究)
派生語:「つきすみ(筑州)」「つきかつらき(尽き上つらぎ)

  
 

【月・太陰】
1.(陽・日に) 継ぐもの・対となるもの。
2.負の方向に離れるさま。 陰。うひ(水・埴)

 ●陰。夜。穢。闇。黄泉
 ●物質の素となる陰のエネルギーしゐ(魄)よる(陰霊・夜霊)。太陰神霊。
 ●御后内宮

つきはおくれて みそたらす まことみそひそ』ホ1
『をはあめとなり ひのわなる めはくにとなり つきとなる』ホ2
『ももとにくめる みきにつき うつりすすむる』ホ2
『いけみつに たのめおあらひ ひるにのり かのめおあらひ つきにのり』
ホ4
『ますかかみ まてにひるつき なつらえて』ホ4
『かみのり とほりてそ あめのみをやの まなこより もるるひつきと』ホ4
『ちちたてまつり ひたすれと ひとみおとちて つきひなや』ホ4
つきによせ みこはあまひの くらゐのる ひのやまのなも おおやまそ』ホ6
『めにほあり ひすりひうちは つきのひそ をにみつありて』ホ13
『めをとたかえと かみひとつ よをとはひなり よめはつきホ13
つきはもとより ひかりなし ひかけおうけて つきのかけ めをもこれなり』ホ13
『ひのみちは なかふしのそと つきはうち をはおもてわさ つとむべし』ホ13
『ひはあめに つきはつちもる よめのみは よをとひとりに むかふひそ』ホ13
『ほしひかり つきにおよはす うつくしも みやにないれそ』ホ13
『あまのはら つきならふれは くにみたる』ホ13
つきはよる つまなうとみそ うちをさむ めかけのことは なまつりそ』ホ13
『くしまとは ひのしまおもる いわまとは つきのしまもる』ホ14
『をせのむなもと ひとまろめ ゐものみなもと つきとこり』ホ14
『めのこはさきに つきやとり のちひおまねく』ホ14
『うをせのむねは ひのわなる いめのみなもと つきとなる』ホ15
つきのみつ くたせるつゆは かはのみつ うつほうくれは くもとなり』ホ15
『いものみなもと つきとこる はにちかきゆえ めにくはり』ホ16
『あもとにまねく あらみたま つきのにこたま たらのほと』ホ16
『めのこには めのめよりうく つきみたま みやおうるほし そむきゐて』ホ16
『めはつきの おそくめくれは ひひのまし みもよそなつつ』ホ16
『もしもそふこお うむははは つきのくらいそ』ホ16
『そらはたかまの はらのうち めはなにしるも ひつきほし』ホ17
『してむすひ みなもとゑらみ つきのわと しらみやにすゑ』ホ18
『そをのはて かこにこえとも ひめもすに つきすむまても みおつくし』ホ25
『ひめはあさまに いなむつき たかちねにいり かみとなる』ホ26
つきのみや せおりつひめお みきさきと あめにおさめて』ホ28
『むかしふたかみ ひのかみお きみつきはつく つくはとみ このことみなり』ホ28
『ひのかみつかひ みちをみと つきのつかひは あたねなり』ホ30
『またこたえ あにつきひとつ はははつき しもめはほしよ これおめす』ホ32
『おほさかも つきのかおそえ いしむらお たこしにこさは こしかてんかも』ホ34
『みたひのり いさよふつきの ほからかに しらいとりきて これおはみ』ホ40
『あめつちも ひらけてかみも めをもわけ ひもつきもなり』ミ序
『くわのねも つきはそふたひ ほしにあい なるそふつきは そふほすゑ』ミ4
『うをせのむねは ひのわなる うめのみなもと つきとなる』ミ6
『はおめくり ありさまなせは つきのみつ うみとたたえて』ミ6
『あにあらわるる ひのわたり ももゐそとめち つきのほと なそとめちうち』ミ6
あかきみち やよろとめちの つきおさる つきのしらみち よよちうちミ6
つきよりちかき ひはとおく つきはなかはに ちかきゆえ ならへみるなり』ミ6
つきはおもくて そみのりお おくれひにあふ ついたちそ』ミ6
『ほしにそみあふ あめはゑな ひつきひとみな あめのえな』ミ6
『とはなつに つきのめかえす はるあきそ』ミ6
『あめゆつるひは あのさきり くにゆつるつき はのさきり』ミ6
ゆみつきのよは ゐのみつに ぬえあしもちか かたをゑお』ミ7
『ほつきなか みめにとくつき いものこの さわおいわいて』ミ7
こもちつきには まめおそふ もちよりさむる をかまつり』ミ7
『はつきなかより みめのとく にたこもちつき ゐもはつきミ9
『もちまえまつる ほからつき まめやかうたゑ かみおとり』ミ9
『つきしほうみて みかつきの のちのひまちや』ミ逸
『へのちりは つきほもとみも たみわさも つまのうつくに やみやちるらん』フへきに
『しのそのは つきのこまひく まめやかも ゐもかめくみの かてやあつらん』フしその

 ●一月。月の満ち欠けの1周期(29.5日)

『ふるとしふより つきみけの ひとはもよろに つきむけの ひとはふそよろ』ホ1
『みけかさなれは よわひなし ゆえにをんかみ つきにみけ にかきはほなや』ホ1
『うたひはらめと つきみてす ゑなやふれうむ ひよるこの あわとなかるる』ホ3
『かくましわりて はらめとも とつきにうます』ホ4
としつきお ふれともやはり やめるかと こころいためて』ホ4
『こそむつき ややそなわりて あれませる あまてるかみそ』ホ4
『うりふひめ なかこおすけに そなゑしむ これおこよみの うりふつきホ6
『ねなとやよひの もちよりそ うつきのもちに かえります』ホ6
『せみのおかわに みそきして ちのわにたたす みなつきや』ホ10
つきにみそわの めくりまし ややむそよかに めくりみつ』ホ14
『うつきみつれは みとりつす さつきさのころ ひとめくり』ホ14
ふつきくらむら はつきわた なかつきはみめ しむそよへ』ホ14
『ひとのみと なりてはらめと なかゐして こそむつきまて くるしむる』ホ14
『はつひには かゐとしるとそ うひちには つきことまつる』ホ15
『みのあふらへり けもかれて やかてまかるそ ふつきなか すすしろくえよ』ホ15
『みめくりは ふつきいたれは みかはしり しわさらにきる』ホ16
『ふつきいたれは みかはしり しわさらにきる きさらとて ははのつつしみ』ホ16
『おそりめくりて みつきには みそことなれは みかやすむ』ホ16
『よつきには このみうるうも つつしみよ』ホ16
『ゐつきはもとの ひとめくり いはふよろむち やもよそむ』ホ16
『むつきいたれは かわくゆえ ほそのをくたに ちしるかふ』ホ16
『なつきちおにて ゐいろはに これくらわたと あふみなす ここもつつしみ』ホ16
『やつきにて そみはなりはの はなるとき ははのつつしみ これなるそ』ホ16
『こつきみめこゑ そなわりて とつきくらいし』ホ16
『そふつきは つきみちうまる みたねこれなり』ホ16
『ををんかみ こそむつきます このこやね ももつきませり』ホ16
『たちからを みそむつきます さるたひこ そむとしおれと これはまれ』ホ16
『をのこはとしに めはとつき いきすよけれは うむもやすきそ』ホ16
『ははのいさなみ なかはらみ こそむつきへて うみたまふ あまてるかみそ』ホ16
つきのなも たえのおくのり つつしみの ひたちおひこそ いともかしこし』ホ16
つきおへて あつくをしゑは にふさるる』ホ17
『みよつきなれて いつかけも なれといそくは あやしあり』ホ192
『ちみちより のりなれねりて あれのりも ひつみつきへて つひにゑて』ホ192
『ははみたけ たかさもみたけ けたのうえ むたはとしかす ふとさつきホ21
『われつねに そふよみおきる つきのかす もはそのかたは』ホ23
『おおかめならは つきこえん かもはひとつき おおわには ささともふせは』ホ26
『これのさき きさきはらみて つきのそむ かれにあとより』ホ26
『そゐつきにうむ ゐつせきみ やせひめみやに いるるまに ついかみとなる』ホ27
『あすすゐそとし かんなつき やそよよろみち よそやなり』ホ28
ねのつきに あゆきわすきの みやつくり もとあけあわの かみまつり』ホ30
むつきそひかは あかためし みきおたまはる はしめなるかな』ホ30
めつきみか おもむろおさむ いささかそこれ』ホ32
『むそふきなとの あふみつき きみとはつやゑ みことのり』ホ34
『ふそひつき へてしはすもち うすはたに もちはななして ふたこうむ』ホ38
『またそをたけか たけひめは そむつきはらみ ふたこうむ』ホ38
『おくりてちちか ゐゑにまつ いまきみここに つきおこす』ホ40
『かれにわかきみ つきのみけ にかきはほなや』ミ1
『くわのねも つきはそふたひ ほしにあい なるそふつきは そふほすゑ』ミ4
『をころのかみも はにまつり としつきひひの もりはこれ』ミ8
『なおそらさむく つきすえは かゐみなきそひ ややひらく』ミ7
『みはわたぬきて つきなかは さひらきまつる ゐなるかみ』ミ7
ほつきなか みめにとくつき いものこの さわおいわいて』ミ7
しもつきは ややめかのほる しもはしら ひらきはつくさ つほみさす』ミ7
『ふたはにのほる さつゆつき かつみのつゆや』ミ9
『ほはきねにすむ ふためかみ あふつきふめお あにやわし』ミ9
つきのはしめの もちにみつ めかみのうたは もちのすゑ』ミ10

 ●月経。(月が原因と考えられていたらしい)

つきのをえ なかれととまり みかののち みのきよけれは ひまちすと』ホ4
『めはつきしほの のちみかに きよくあさひお おかみうけ よきこうむなり』
ホ7
『ひめのもすそに つきをけの しみたるおみて やまとたけ みしかうたして』ホ40
『さねんとあれは おもえとも なかきけるその つきたちにけり』ホ40

 
つく(付く・継ぐ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・継ぐ・対になる」などの意。「日の後を継いで天空に在るもの」という意味。
 
また「つく(潰く)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」などの意。これは「陰」が重く下って「うひ(水・埴)」に凝り成ったことを表す。
月は陰の本源 (陰元・太陰) と考えられていた。
 
月の満ち欠けの1周期 29.5日 もまた「つき」という。

  

10/02/20

  

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