【剣・(尽霊帰)】
1.回し。還し。送り。回帰。送還。
2.天寿の尽きた霊を帰すもの。
『つるきふりにけ えひなくる しこめとりはみ さらにおふ』ホ5 『そさのをか たたゑかねてそ つるきもち ゆくをはやこか おしととめ』ホ7 『ちのりゐものり ひちにつけ ゆはすおふりて つるきもち』ホ7 『とこみきに はやこおめせは そのゆめに とつかのつるき おれみきた』ホ7 『せおりはまふつ やたかかみ あきつくさなき やゑつるき』ホ8 『ねむるおろちお つたにきる ははかをさきに つるきあり』ホ9 『かさみのつるき なけすてて なにのりこちの おおまなこ』ホ9 『いつもきつきに かふつちの つるきおうえて うつくまり なちりとふなり』ホ10 『つるきおぬきて うちころし かえことなせは ををんかみ』ホ15 『よろひきの いわおもなけて うつろいも ひしけはたまふ ふたつるき』ホ16 『こもりみて つるきおおかみ いたたけは みかつちえみて くらなして』ホ16 『もしのりおかす ものあれは てにはつるきお もつゆえに』ホ192 『おきつかかみと へつかかみ むらくもつるき うなるたま』ホ20 『みはさためつるきなのあや』ホ23 『みちもののへら しらゐしに つるきおかみて ものぬしか』ホ23 『つるきのもとは あめのほこ くにとこたちの よにはまた』ホ23 『ときほこふらは すみやかに とほらんものと つるきなす』ホ23 『そのときふれて かねりとお そたりにつるき つくらしむ』ホ23 『たのめおいれて ねるつるき いきみにちかく かれうとし』ホ23 『かのめおいれて ねるつるき かれみにちかく いきうとし』ホ23 『かのつるき かれみおこのみ いきおそる これそをさむる たからもの』ホ23 『みきめひとつて ねるつるき やふりあくれは みことのり』ホ23 『いまこのつるき むへによし わかみこころに よくかない』ホ23 『みよのをさまる たからもの なもやゑかきの つるきとそ』ホ23 『のちにはたれか みたるとき かなさきおよひ むまさかみ つるきたまわり』ホ23 『つるきとは つはきのよはひ あにつきて かれるあのつそ』ホ23 『きはきのかれて おもひなし かれにつるきと なつくなり』ホ23 『みのほとも わすれてついに つるきうく うけさせしとて みのかきよ』ホ23 『こころいる いれものなれは やたかかみ つるきはあたお ちかつけす』ホ23 『みかかみお こやねにたまひ みつるきお こもりにたまひ のたまふは』ホ24 『つるきをみ すえほろふれは ものへわれ よおうはわるる』ホ24 『またものぬしは みきのとみ はつよきあきの ゆみつるき』ホ28 『かみにこたえは ゆかすとも くにむけつるき くたさんと かみもうめなり』ホ29 『たかくらしたか ゆめさめて くらおひらけは そこいたに たちたるつるき』ホ29 『なんちかつくる やにおれと つるきよゆみと せめられて』ホ29 『むとせのち おもむろおさむ つるきしま なつきすえよか めともやむなり』ホ32 『いしこりとめの まこかかみ あめひとかみの まこつるき さらにつくらせ』ホ33 『うちみてつくる ちつるきお あかはたかとも なおつけて おしさかにおく』ホ37 『かんつゑに やつかのつるき やたかかみ しもまかたまや』ホ38 『こうすきみ おとめすかたの みはのうち つるきかくして』ホ38 『こうすきみ はたのつるきお ぬきもちて たけるかむねお さしとほす』ホ38 『たけるかいわく いましはし つるきととめよ ことありと』ホ38 『むかしいつもの くにひらく むらくもつるき これなるそ』ホ39 『ときおくつるき まつのねに おきわすれしか なからえり かれにあけうた』ホ40 『おとめすかたと なりいりて はたのつるきて むねおさす』ホ40 『よよのかなめの いしつつに かふつつつるき たもふなり』ミ逸 『ふのゐさめ あらかねわけて ねりきたえ かまもつるきも かそえやわらく』フふゐさ |
● つるきをみ(剣臣)の略。
『かのとりの かたちはやたみ くひはきみ かかみはたはね つるきかは』ホ24 『かたちはやたみ くひはきみ かかみとつるき まてのはね もののへはあし』ホ30 |
『あめとみは わけつちみやの つるきもち あたねはかかみ もちのほる』ホ30 |
●ハハムラクモの剣。
『ねむるおろちお つたにきる ははかをさきに つるきあり』ホ9 『かさみのつるき なけすてて なにのりこちの おおまなこ』ホ9 『やまとひめ にしきふくろと つるきもち をみこにいわく』ホ39 『つるきのなおも くさなきと あしからやまに せめいたる』ホ39 『つるきときおき かろんして いたるかみちに にきてなく』ホ40 『あいちたの おとめかとこに わかおきし いせのつるきの たちわかるやわ』ホ40 『おおたんやわけ かふりみは つるきささけて とみそたり』ホ40 |
「つるく」の名詞化。
「つるく」は「つる(回る・擦る)」と同義語「うく(往く・送く)」の合成。
ここでは「C:
回る/回す・還る/還す・送る」などの意。
ほつまつたゑ23文でアマテルは「天寿の尽きた霊を帰すもの」と説明している。
【(連き)】
1.連なり。つながり。結び付き。絆。継続。まとまり。家。
『あいちたの おとめかとこに わかおきし いせのつるきの たちわかるやわ』ホ40 |
2.子孫。血統。=たね(胤)
『いのはらの みはたねはらむ ひたちをひ おひぬつるきの たからふるなり』フいはら 『をのはらは みちもつるきも かけさしと もとめさいわう をはらさしかみ』フをはら |
「つるく(連く)」の名詞化。
「つるく」は「つる(連る)」と同義語「うく(和く・結く)」の合成。
ここでは「A:
合う・添う・結ぶ・連なる・つながる」などの意。
【蔓城】<地名>
=かつらき(葛城)
『かつてまこ つるきねかつき くにつこそ やたからすまこ かとのぬし』ホ30 |
「つる(蔓)」+「き(画・城)」
「つる」は「かつら(葛・蔓)」の同義語。
別名:「かつら(葛・蔓・桂)」「かつらき(葛城)」「かたき(葛城)」「かつき(葛城)」「つるき(蔓城)」「こせ(巨勢・居勢・古瀬・御所)」「くす(葛・国栖)」「ひとこと(秀殊)」「たかおはり(高尾張)」「たかおか(高丘)」
10/01/05
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