【殿】
1.立つ物。突出。高楼。建物。立て(経)。館。 中心にあるもの。政殿。社殿。宮殿。
『ゐつよのかみは おおとのち おおとまえなり』ホ2 『ひひめみをうむとののあや』ホ3 『ふたかみの ひひめみをうむ とのゐつつ とえはかなさき こたふるに』ホ3 『をきなひろたと にしとのに ひたせはのちに ふたはしら』ホ3 『うきはしにゑる おのころの やひろのとのに たつはしら めくりうまんと』ホ3 『このふたはしら うむとのは あまのはらみと つくはやま あはちつきすみ くまのなりけり』ホ3 『さのとのに たちはなうゑて かくのみや きにさくらうゑ うおちみや』ホ6 『ゐのらすみその にいなめの かんみはおれは とのけかす』ホ7 『これたたされて そさのをか ひとりかふむる ゐんはとの とつれはいかる』ホ7 『こたえてひらく たからとの うちよりいつる はふたゑは』ホ16 『あるひみとのに みあえして こもりおまねき ものかたり』ホ16 『またやのたみめ やしろなる いまみやとのに たみおたす やつはやかたそ』ホ17 『くしひこは やまとやまへに とのつくり よおかんかえは』ホ23 『ふたかみは つねにたたすの とのにゐて あまねくをさむ たみゆたか』ホ27 『つきのこは いみななかひこ くしなしそ あおかきとのに すましむる』ホ27 『みをしゑに みもろのそはに とのなして こえはたまはる もふけのこ』ホ27 『おおものぬしは たかとのに ねのくにをさめ おおたおは』ホ28 『めせはきさきに とかめられ ゆりひめとなり とのいせす』ホ31 『とみもよおさり かりとのに をやにつかふる まことなるかな』ホ32 『みとかみと きはとほからす とのゆかも うつはもともに すみきたる』ホ33 『うまさけや みはみわのとの あさとにも いててゆかなん みわのとのとお』ホ33 『かんなやかきみ とのにたつ ときほんつわけ とふくくひ』ホ36 『おほかみに みてくらおさめ かもすみか にいとのまえに とりけあふ』ホ37 『もろもなんたて かくよもと とのまえにうゑ かふよもと すかはらにうゆ』ホ37 『やまとひめ うちはたとのの いそみやに ひらきしつかに』ホ38 『よなかまて かくむよいたり はらみやの おほまのとのに みこします』ホ40 『すきとのに うましあしかい ひこちかみ あわせまつれは なもたかま』ミ6 『くにとこたちの むろやより みやとのつくる はさらたみ』ミ8 『すのやまは むへもとみけり さちくさは みつはよつはの とのつくりせん』フすやま |
『とかあやまちも ふためとの かしこところの ひきつりに』ホ8 『こことむすひの なにすゑて かすかとのとそ たふとませ』ホ8 『あめにかえれは こふのとの まつりおとりて みことのり』ホ10 『おはさりませは かうのとの まつりとるゆえ よろまろお ひたかみのかみ』ホ11 『あるひわかひこ かうとのに のほりこかねの はなおとふ』ホ11 『またのとひ たみはこさわに かみとのの こなきはいかん』ホ16 |
『かれをはとのそ めはまえと やもつつきまて』ホ2 『いきすたらぬは ひめみこよ これとのきみの とこかたり』ホ16 |
「とぬ(突ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
高位者のランクは「君→宮→殿」
の順になるが、基本的に「君・宮」は血統、「殿」は役職としてランクを示す。臣の身分としての最高位が殿。
変態:「つの(角)」「つぬ(角)」
類語:「おなか(央中)」「たち(館)」「たて(経)」「やかた(館)」「やしろ(社)」「みや(宮)」「にゐみや(和宮)」「くにかけ(国懸)」
11/02/02
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