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一から学ぶ ほつまつたえ講座 第195回 [2024.11.5]

第三六巻 ヤマト姫 神鎮む文 (4)

著者:おあずけ2号 (駒形一登)
著者HP:ホツマツタエ解読ガイド https://gejirin.com

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 垂仁天皇-2-4

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 やまとひめかみしづむあや (その4)
 ヤマト姫 神鎮む文 https://gejirin.com/hotuma36.html
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 みかさのをとと いわひぬし わたらひとみは かんぬしに
 あへたけぬかお みかわりと わにくにふくお うちかわり
 ものへとちねお みうえから たけひあさとお みこかわり
 おのおのもふて

―――――――――――――――――――――――――――――
 「ミカサの大臣 斎主 ワタラヒ臣は 神主に
 アべタケヌガを 御代りと ワニクニフクを 内代り
 モノベトチネを 御上から タケヒ朝臣を 御子代り」
 各々詣で

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■ミカサの大殿 (みかさのをとど)
ミカサカシマ を指します。 ▶ミカサ ▶大殿


斎主 (いはひぬし・いわひぬし)

■ワタラヒ臣 (わたらひとみ:度会臣)
ヰスズ郷/ヰソスズ原 を治める臣」 という意で、これも 「イセの国造」 の換言です。
この時点においては ワカコオオハタヌシ を指します。 ▶渡会氏

 アメフタヱ─天波与命─アメヒワケ─彦国見賀岐建興来命─彦田都久禰命─┐ 
                                   │ 
       ┌───────────────────────────┘ 
       │ 
       └彦建津命─彦久良為命─ワカコ(:オオワカコ)─ワカコ(:オトワカコ)


 ★ワタラヒ (度会)
 「アマテル神の帰還の地」 を意味し、ヰスズ郷/ヰソスズ原 の換言です。

  ワタル(渡る)+アフ の短縮 “ワタラフ” の名詞形で、アフ は アラフ(洗ふ) の母動詞。
  いずれも 「往き来する・回る・還る」 などが原義です。
  ですから “ワタラヒ” は 「回帰・帰還」 を意味します。


神主 (かんぬし)

アべタケヌガ
“アヘ・アベ” は アエクニ(▽上国) の略です。


御代り (みかわり)

ワニクニフク

■内代り (うちがわり)
「内宮の代り・正妃代理」 という意です。 ▶内宮
この時の内宮は ヒハス姫 です。 ▶ヒハス姫

 ミマキイリヒコ─┐
  (崇神天皇)  ├────イクメイリヒコ(斎名ヰソサチ:垂仁天皇)
 ミマキ姫────┘       ┃
                 ┃
 ヒコヰマス────────サホ姫[内宮1]───────(1)ホンツワケ
                 ┃
 ツヅキタルネ─────┬─カバヰツキ姫[内宮2]────(2)ヤマト姫
            │    ┃
            └─カクヤ姫[内侍]       ┌(3)ニシキイリヒコ(斎名ヰソキネ)
                 ┃          ├(4)ヤマトヲシロワケ(斎名タリヒコ)
 タニハチヌシ─────┬─ヒハス姫[内宮3]─────┼(5)オオナカ姫
            │    ┃          └(6)ワカキニ(斎名ハルヒコ)
            ├─ヌハタニイリ姫[典侍]-──┬(7)ヌテシワケ
            │    ┃         └(8)イカタラシ姫
            ├─マトノ姫[内侍]
            │    ┃
            └─アサミニイリ姫[内侍]-──┬(9)イケハヤワケ
                           └(10)アサツ姫


モノベトチネ・トイチネ
“モノベ” は ウマシマチ を祖先とする氏族の 姓(かばね) で、いわゆる 物部氏 です。
「モノノベを継ぐ者」 という意で、神武天皇の “代々モノベ継げ” という御言宣に由来します。
“トチネ” は トイチネ(弔方根) の略で、「十市県の主」 を意味すると考えます。
日本書紀には 物部十千根(もののべのとおちね) と記されます。

 次春十一日 御言宣 「思えば忠は ウマシマチ 代々モノベ継げ」 〈ホ30-3〉

 ニギハヤヒ─ウマシマチ─ヒコユキ┬イツモシコ
                 ├イツシココロ─┬オオミナクチ
                 └オオネ臣   └オオヤクチ─┬ウツシコヲ
                                ├ウツシコメ
                                └ヘソキネ─┬イキシコメ
                                      └イキシコヲ─トイチネ
                                            (モノベトチネ)


御上 (みうえ)
垂仁天皇の母 ミマキ姫 を指します。 ▶ミマキ姫


 開化天皇
   ├──────崇神天皇(ミマキイリヒコ・斎名ヰソニヱ)
 イカシコメ      ┃
            ┃             ┌(6)トヨキイリヒコ(斎名シキヒト)
            ┃             │
 オオヒコ───┬ミマキ姫[内宮]──────────┴(7)イクメイリヒコ(斎名ヰソサチ:垂仁天皇)
        │   ┃
        └クニカタ姫[内侍]─────────┬(8)チチツクワ姫
            ┃             │
            ┃             └(9)イカツル(斎名チヨキネ)
            ┃
 紀アラカトベ──トオツアヒメクハシ姫[内侍]────┬(1)トヨスキ姫
            ┃             │
            ┃             └(3)ヤマトヒコ(斎名ヰソキネ)
            ┃
 近江国造────ヤサカフリイロネ姫[大典侍]────┬(4)ヤサカイリヒコ(斎名オオキネ)
            ┃             │
            ┃             └(5)トチニイリ姫
            ┃
 尾張国造────オオアマ姫[中橋]──────────(2)ヌナギ姫
 


タケヒ朝臣 (たけひあさと)

 ★朝臣 (あさと)
 「日の出の臣・東の臣・ホツマ国の臣」 の意で、タケヒ(猛日・▽高日) の換言と考えます。
 後世の 朝臣(あそみ・あそん) も、これを起源とすると考えています。

 

【概意】
「ミカサの大殿は斎主、ワタラヒ臣は神主に、アべタケヌガを天皇代理、
ワニクニフクを皇后代理、モノベトチネを皇太后から、タケヒの朝臣を御子代理」 と。
それぞれ参詣し、


 だいぶ間が空いたので、時代がかなり前後するように感じてしまいますが、
 この御言宣は、垂仁25年2月8日に発せられた御言宣、

 タケヌガワケと クニフクと ミカサカシマと トイチネと タケヒら 諸に
 「我が御親 ミマキは聡く ほつま知る 誤り正し へり下り 神を崇めて 身を懲らす
 故 ソロ篤く 民 豊か いま我が代にも 怠らず 神祭らん」 
〈ホ36ー2〉

 これに続く部分と考えられます。つまりこの御言宣は 妹背の神宮が完成したことを受けて
 発せられたものだったということになります。



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 ふそむほの なつきそむのか 
 ををんかみ ゐそすすかわの さこくしろ うちにわたまし
 そなかのよ みたけはしらお をさめしむ

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 二十六年の 九月十六の日
 大御神 ヰソスズ郷の サコクシロ内に渡座
 十七日の夜 御丈柱を 納めしむ

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■ヰソスズ郷 (ゐそずずがわ)
ヰスズ郷/ヰソスズ原 と同じです。


サコクシロ内 (さこくしろうち)
これはアマテルが生前最後の座所とした かつての宮居をいうのではなく、
アマテルの神霊を纏るために再建した宮 (現在の伊勢神宮) をいいます。
場所はどちらも同じです。


渡座 (わたまし)

御丈柱・身丈柱 (みたけばしら)
この場合は大御神の身丈柱なので、特に “御丈柱” と当て字しました。
現在も伊勢神宮の正殿の床下にはアマテルの身丈柱が立ち、“心御柱” と呼ばれます。

 しんのみはしら【心御柱】〈広辞苑〉
 伊勢神宮の正殿の床下中央に建てられる柱。
 忌柱(いむはしら)・天御柱(あまのみはしら)・天御量柱(あまのみはかりのはしら)ともいう。
 特に神聖視され、遷宮に際しては厳重神秘な儀式が行われる。

 

【概意】
垂仁26年9月16日、大御神はヰソスズ郷のサコクシロ内に渡座。
17日の夜 御丈柱を納めしむ。



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 これすへらきの みつからの たけのみやこに そろいのり
 あめかせのふし ほとよくて ゆたかになれと
 ふしやすみ いやまひもふす みめくみや

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 これ皇の 自らの 丈の都に ソロ祈り
 「雨風の節 程良よくて 豊かに成れ」 と
 伏しやすみ 礼ひ申す 御恵みや

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■丈の都 (たけのみやこ)・丈の宮居 (たけのみやゐ)
タカミヤ(高宮) の換言ですが、特に 「究めて尊い存在の宮・アマテル神の鎮まる宮」 をいいます。
この場合はやはり サコクシロ内宮 (現在の伊勢神宮) を指します。 ▶タケ ▶都 ▶宮居
他文献では 多気都 / 竹都 と記されますが、“斎宮の所在地” と誤解されてます。

 アマテルの神霊を纏ってきた 高宮/丈の都 の変遷を見てみます。
 (1) 皇宮の 内つ宮 (大和磯城) (2) カサヌヒ の宮 (与謝) (3) ササハタ宮 (近江)
 (4) 斎野の高宮 (伊勢) (5) イソベの宮 (伊勢) (6) サコクシロ内宮 (伊勢)


ソロ (▽揃・▽繁)

■雨風の節 (あめかぜのふし)
「雨や風の時節/タイミング」 をいいます。それが狂うと農産物に被害が出ます。 ▶節

 誇る代は 陽陰の憎みに 雨風の 時も違えば 稲 痩せて 〈ホ23-4〉


■伏しやすむ (ふしやすむ)
フス(伏す・臥す)+ヤスム(休む・▽痩すむ) の連結で、両語とも 「低まる」 が原義です。
この場合は ヘリクダル(▽減り下る・謙る・遜る) の換言です。


礼ふ・敬ふ (いやまふ)

御恵み (みめぐみ)
「神の恵み」 の意で、神は 「アマテルの神霊=日月の太神霊」 をいいます。 ▶日月の太神霊
日月の太神霊のおかげで 「陽陰 (自然環境) が調和する恵み」 を称えます。 ▶陽陰

 

【概意】
これは、天皇みずから丈の都に繁栄を祈り、
「雨風の節の ほどよく調って 豊かに実れ」 と、遜って敬い申す 日月の神の恵みや。



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 かみもよろこひ つけいわく むかしわかすむ さこくしろ
 しきなみよする いせのみや なかくしつまり まもるへし
 とよけのかみと もろともそ やまとひめより これおつく

―――――――――――――――――――――――――――――
 神も喜び 告げ曰く 「昔 我が住む サコクシロ
 シキナミ寄する 妹背の宮 永く鎮まり 守るべし
 トヨケの神と 諸共ぞ」 ヤマト姫より これを告ぐ

―――――――――――――――――――――――――――――

■サコクシロ
アマテルが生前最後に住んだ サコクシロ内の宮居 の略です。


■シキナミ寄する (しきなみよする)
「陽陰が和合する」 という意で、“イセ” にかかります。 ▶イセ (妹背・結)
“シキナミ寄する妹背の宮” は カンカセの妹背の宮 の換言です。

 ★シキナミ (▽頻和)
 シキ(頻・▽繁) は シク(頻く) の名詞形で、「軽く早く活発なさま」 をいい、“陽” の換言。
 ナミ(▽和) は ナム(▽和む) の名詞形で、「緩く穏やかなさま」 をいい、“陰” の換言です。
 したがって シキナミ(頻和) は 「陽陰・妹背」 の同義語です。


■妹背の宮 (いせのみや)
「陰陽和合の宮」 という意です。
イセの神(妹背の神) とも呼ばれる アマテルが住む宮は、すべて “妹背の宮” ですが、
ここではやはり 生前最後に住んだ サコクシロ内の宮居 を指します。


■守る (まもる)
この場合は 「陽陰を程よく調和させて、妹背の道を守る」 ということです。 ▶妹背の道

 また后 ヒロタに行きて ワカ姫と 共に妹心 守るべし
 我はトヨケと 背を守る 
妹背の道なり 
〈ホ28-4〉


■トヨケの神 (とよけのかみ)
「トヨケの神霊」 をいい、“朝日神” とも呼ばれます。 ▶トヨケ ▶朝日神
この時点では、まだ ヨサ (=マナヰ・カサヌヒ) の宮に纏られています。

 この “トヨケの神と諸共ぞ” というアマテル神の霊言により、
 トヨケの神霊も 再建されたサコクシロ内宮の近くに纏られることになるわけですが、
 それが現在の 豊受大神宮(=外宮) です。

 豊受大神宮 (とようけだいじんぐう)
 伊勢国度会郡。三重県伊勢市豊川町279。 
 現在の祭神:豊受大御神
 ・延喜式神名には “度会宮” と記載。一般には 外宮(げくう) と呼ばれる。

 

【概意】
神も喜び 告げ曰く、
「昔 我が住むサコクシロ、陽陰が和合する妹背の宮。
永く鎮まり守るべし。トヨケの神と諸共ぞ。」 
ヤマト姫よりこれを告ぐ。



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 きみよろこひて にきてなし とよけのかみえ 
 さおしかは みわのみけもち いわひとは たにはみちうし

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 君 喜びて 和幣なし トヨケの神へ
 差使は ミワのミケモチ 斎人は タニハミチウシ

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和幣 (にぎて)

差使 (さおしか)

■ミワ (▽見張・三輪)
オオミワ神 を斎く臣」 の意で、「オオタタネコ と その後継者」 をいいます。
後の 三輪氏 です。 


■ミケモチ
オオタタネコ の子です。旧事紀には 大御気持命 と記されます。
ミケ(御供) は 「神饌」、モチ は ヲモチキミ の略で、食国臣(けくにをみ) を換言した名です。


                             ┌ツミハ─────────クシミカタマ
 ソサノヲ──オホナムチ──クシヒコ(2代)──コモリ(3代) │              ↓〈養子〉
      (初代オオモノヌシ)           ├───┴カンタチ─フキネ(4代)─クシミカタマ(5代)
                 スヱツミ─イクタマヨリ姫               │  
                                            │
  ┌─────────────────────────────────────────┘
  │
   └アタツクシネ(6代)──タケイイカツ───建甕尻命 ・・・ ・・・  ┐
              (食国臣初:以後世襲)  タケミカジリ       │
                                  │
    ┌──────────────────────────────┘
   │
   └ミケヌシ─オミケヌシ─オオタタネコ─ミケモチ┬オオトモヌシ〈三輪氏祖〉
        <失脚・下野>            │
                         └オオカモ(カモスミ)〈賀茂氏祖〉


■斎人 (いわひど)
斎主(いわひぬし) の換言と考えて良いと思います。 ▶斎人(辞書)


タニハミチウシ (丹波道大人)
ヒコヰマスの子で、垂仁天皇の正妃 ヒハス姫 の父です。

   開化天皇
     ├─────────ヒコヰマス
   オケツ姫[典侍]       ├────┬水穂真若王(アフミ)──ヤサカフリイロネ
                 │    ├丹波道主王(タニハチヌシ)───┬ヒハス姫
 ホノススミ─??─アメミカゲ─息長水依比売 ├沙本毘古王(サホヒコ)     ├ヌハタニイリ姫
                      ├沙本毘売命(サホ姫)      ├マトノ姫
                      ├神大根王           ├アサミニイリ姫
                      └小俣王─タエマクエハヤ    └タケノ姫

 

【概意】
天皇は喜んで、和幣を用意し、
トヨケの神への差使はミワのミケモチ、斎人はタニハミチウシ。



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 くにぬしの かみのおしえは
 ををんかみ つきおおほして いせのみち
 やもひとくさお いけめくむ かれかつをやき
 ちきのうち そくはうちみや うちかろく やたみゆたかに

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 クニヌシの 尊の教えは
 「大御神 嗣を思して 妹背の道
 八方人草を 生け恵む 故 カツヲ八木
 千木の内 削ぐは内宮 内軽く 八民豊かに」

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■クニヌシ
ヲコヌシ の呼び方のバリエーションの1つです。


妹背の道 (いせのみち)
ここでは特に 「男女の和合と子孫繁栄の道」 の意に使われています。


■カツヲ
カツ(▽割つ)+ヲ(尾・▽上) で、「屋根を分かつもの」 という意味です。
ヲ(wo) は ウオ(uo) の短縮音で、ウエ(上) の変態。「上・棟・峰・尾根・屋根」 などを意味します。
この場合、“屋根” は 「家の根/国家の土台=八方の民」 の意と、「天上」 の意に使い分けられています。
現在は 鰹木(かつおぎ) と呼ばれてます。 ▶画像

 
■内宮 (うちみや) ■外宮 (とみや)
これは今に言う 内宮(ないくう)外宮(げくう) です。

 この “内と外” は 宮の位置する場所をいうわけではなく、
 宮(都) で言えば、「皇宮」 と 「都全体を囲む垣」 に相当します。
 垣の内の八方の民を生かして恵む 「中心・央・皇・君」 を象徴するのが “内宮” であり、
 宮(都)を 「外の脅威からきびしく守る垣」 を象徴するのが “外宮” です。


千木 (ちぎ)

 

【概意】
クニヌシの尊の教えは、
「大御神は子孫繁栄を思して妹背の道。八方の人草を生かし恵む。
しかれば <屋根 (家の根) を分かつ> 鰹木も八本。
千木の内側を削ぐは内宮。内(中心・御上・君)を薄く、八民を豊かにと。」



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 またとよけ さかほこののり
 あめのほし こくらあらわし かつをこき
 ちきはとおそく かれとみや うちあつくいつ たみのちち

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 「またトヨケ 逆矛の法
 天の星 九座表し カツヲ九木
 千木は外を削ぐ 故 外宮 内厚く 厳 民の父」

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■逆矛の法 (さかほこののり)
「和(あめ)の教えに逆(さか)らう者を綻(ほこ)ろばす道」 という意です。 ▶逆矛
“トヨケ法” とも呼ばれます。 ▶トヨケ法


九座 (こくら)

■内厚く (うちあつく)
「中心(御上・君)と、それが恵む八方の民を厚く保護する」 という意です。


厳 (いつ)

 

【概意】
「またトヨケの神は逆矛の道。
天の九座を表すゆえ <屋根 (天上) を分かつ> 鰹木も九本。
<外の脅威を除くため> 千木は外を削ぐ。しかれば “外宮”。
内を厚く守り、その厳しさは民の父。」


 現在、内宮は鰹木10本、外宮は鰹木9本 となっています。



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 おそれみちゑよ
 うちみやは きみははのこお めくむのりかな

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 「畏れ 道得よ
 内宮は 君 母の子を 恵む法かな」

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【概意】
「かしこみてこの道を知るべし。
内宮は、母が我が子を恵む如く、君が八民を恵む道かな。」

 

本日は以上です。それではまた!

 

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