【床・(溶・融)】
(陽陰/男女が) 融合・調和するさま。
『きしいこそ つまおみきわに ことのねの とこに
わきみお まつそこいしき』ホ1 『あめななよとこみきの あや』ホ2 『めかみまつ のみてすすむる のちをかみ のみてましわる とこのみき』ホ2 『ふたかみの ましわるときに とこみきや とこはとほ こに こおもとむ』ホ2 『やますみか ささみきすすむ かれをかみ とこみきしるや』ホ4 『とこいりの めはことあけす をのよそい めかしりとつく』ホ4 『あいちたの おとめかとこに わかおきし いせのつるきの たちわかるやわ』ホ40 |
「とく(溶く・融く)」の名詞化。
ここでは「A:
合わす・融和する・調和する」などの意。
【(疾・特・篤)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・先行する・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る・超える」さま
● 先行するさま。早いさま。早期。
『いまににきねの さきみたま くにとこたちの わさみたま あらはるいつと』ホ序 『かみそのなかに あれまして くにとこたちの とこよくに』ホ2 『とこよかみ きのみひかしに うゑてうむ はこくにのかみ』ホ2 『きの とこたちや そのみこは あめかかみかみ つくしたす』ホ2 『これとこたちの ことのりと ほらおとさして かくれます』ホ6 |
● 至り極まるさま。抜きん出るさま。非常なさま。
『よこしまか たておもちけて とこやみの なんたやわして ややしつむ』ホ17 『そのそとは なもとこしなえ やすみきは やいろのにきて』ミ6 |
「とく(疾く・遂く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・先行する・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る・超える」などの
意。
変態:「とっく」
類語:「さき(先)」
派生語:「とこたち(常立)」「とこよ(常世)」
【床】
下に置くもの。敷きもの。 土台。ベッド。 前置き。前提。基礎。
『きしいこそ つまおみきわに ことのねの とこに
わきみお まつそこいしき』ホ1 『きみうすめして そことくに つふたつあはの さくとこに ひきあけさしむ』ホ28 『たみわさはもと たのむとこ かうちさやまは みつたらす わさおこ たれは』ホ34 『あいちたの おとめかとこに わかおきし いせのつるきの たちわかるやわ』ホ40 |
「とく(下く)」の名詞化。 これは「さく(下ぐ)」「しく(敷く)」
の変態。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下に置く・小にする・減退させる・落とす・暗ます・静める・終える」などの
意。これは同時にその上に乗るものを相対的に「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」ことになる。
変態:「そこ(底)」「しき(敷)」「しこ(四股)」
類語:「まくら(枕)」
【常】
続くさま。連なるさま。
『いきすたらぬは ひめみこよ これとのきみの とこかたり』ホ16 |
「とく(着く)」の名詞形。
これは「つく(付く・継ぐ)」の変態で、ここでは「A: 合う/合わす・
続く/続ける・連なる/連ねる」などの意。
変態:「つね(常)」
【所・処方】【何所・何処】
1.分割した一つ。不特定多数の一つ。区分。方向。方法。
『またとふなんち しるやきみ いきますとこお こたえいふ』ホ24 『よこへつうちに たておわけ やみちのとこは あかりなす』ホ27 『いなむとこなき あめのつみ おのかくるりに まかるなり』ホ29 『ひのくれて つくきししれす ひのひかる とこえさせとの みことの り』ホ38 |
2.1の特定を促す語。
『さてしりぬ まつるさきたま とこに すむ いやかみすます』ホ27 |
「とく(解く・退く)」の名詞化。
ここではは「B:
離す・分ける・刻む・区切る」などの意。
変態:「とき(時)」
類語:「ころ(頃)」「いつこ(何処)」「いつく(何処)」
派生語:「ところ(所)」
09/11/30
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