【常世・(疾代)】
1.先行する時代。上の代。 =くにとこたちのよ(クニトコタチの代)
『かみそのなかに あれまして くにとこたちの とこよくに』ホ2 『とこよかみ きのみひかしに うゑてうむ はこくにのかみ』ホ2 『ささけはとこよ ゐのくちの すくなみかみの たけかふに』ホ2 『たかみむすひと くにすへて とこよのはなお はらみやま かくやまとなす』ホ4 『つくしにみゆき たちはなお うゑてとこよの みちなれは』ホ5 『しつかにゐます きしゐくに たちはなうゑて とこよさと』ホ5 『ふかくはかりて おもいかね とこよのおとり なかさきや』ホ7 『もろかみは いはとのまえに かしまとり これそとこよの なかさきや』ホ7 『このさけは とこよいのくち やまかけの すくなみかみの たけかふに』ミ2 |
2.<後世には>トコヨの木(橘)が生える地。ヒタカミとホツマ国。
『たしまもり とこよにゆけよ わかおもふ くにとこたちの みよのはな』ホ37 『これゑんと はるかにゆきし とこよとは かみのかくれの およひなき』ホ37 |
「とこ(疾)」+「よ(代・治)」
「とこ」は「とく(疾く)」の名詞化で「とっく」と同じ。
変態:「たかま(高天)」「たかみ(高み)」
類語:「かみよ(上代)」「かみのみよ(上の代)」「くにとこたちのよ(クニトコタチの代)」
関連語:「とっくのむかし(疾っくの昔)」
12/02/27
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