【鴨・鳧】
1.(脚を)行き来させて泳ぐもの。水鳥の総称。=けり(鳧)
『しまつとりのう おきつとり かもとふねなり』ホ5 『ほのしつめ とのあけたてに すれあえは したおしきゐと うえかもゐ』ホ21 『うえにかもふね みつとりの ほのしつめなす しきかもゐ』ホ21 『いつのかもふね いせにつけ めくりこえとも ををんかみ』ホ24 『このおきつひこ かもおみて かいおつくれは まこのしか ほわになす』ホ27 |
2.行ったり来たりする鳥。渡り鳥。=おきつも(息つ鳥)・ちとり(千鳥)
『おきつもは へにはよれとも さねとこも あたわぬかもよ はまつちとりよ』ホ24 |
3.「かも船」(櫂で漕ぐ船) の略称。
『ふそむのあやに かもわれて とよたまひめも なきさにて』ホ序 『かもにていたる いかるかの みねよりとりの しらにはに』ホ20 『めなしかたあみ かもにいれ うたふたつけて きみものせ』ホ25 『かもあみすてて ゆきいたる そをはてかみの みつかきや うてなかかやく』ホ25 『うともりきたり かたあみの たかかもかある としのあさ』ホ25 『かもはひとつき おおわには ささともふせは のたまはく』ホ26 『ちちめすときは さはかなり われはおおわに ひめはかも あとにおくれと』ホ26 『かもおして きたつにゆかん わかために うふやおなして まちたまえ』ホ26 『かれまつはらに うふやふく むねあわぬまに かもつきて』ホ26 『こやねかみ いみなかかえて かもひとと ははよりなきさ』ホ26 『ゆえはちくらに かもわれて ひめもたけすみ ほたかみも』ホ26 『おきつとり かもつくしまに わかいねし いもはわすらし よのことことも』ホ26 『をにふにまつる かものかみ あひらつやまは みをやかみ』ホ27 『いかたとかもの はしめより やまとことはの みちあきて』ミ10 『かもとなつけし ことのはお ついてにかやふ そのかたち』ミ10 |
「かむ(掻む)」の名詞化。
ここでは「C:
回す・行き来させる・掻く」などの意。
脚を交互に掻いて泳ぐところからの命名と思われる。
変態:「かり(雁)」「けり(鳧)」「かん(雁)」「かひ(櫂)」
類語:「かき(掻き)」「こき(漕ぎ)」「おきつとり(沖つ鳥)」「おきつも(沖つ鳥)」
独り言:「cam」
【(上・尊・神)】
上。尊。神。
『ほのしつめ とのあけたてに すれあえは したおしきゐと うえかもゐ』ホ21 『いつのかもふね いせにつけ めくりこえとも ををんかみ』ホ24 『あそのよの なるかんをかも すみめかも わけやかえらん たのしきわなり』フあその |
「かむ(上む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
【上下】
上と下。陽と陰。天と地。
『おきつとり かもおをさむる きみならて よのことことお ゑやはふせかん』ホ26 |
■夫婦。
『こたえいふ あすかもかみの みまえにて こめさためんと ともにゆく』ホ37 『かもやしろ さらにつくらせ ねつきもち みをやわたまし』ホ37 |
■火と水。=別雷
『あめとみに かもおうつさせ みをやかみ まつるはりはら とりみやま』ホ30 『ひとくさお わけいかつちの まもるゆえ みよはおさまる かものかんかせ』ホ37 『かものみや あるるおふして おもみれは かもといせとは みをやなり』ホ37 『かもやしろ さらにつくらせ ねつきもち みをやわたまし』ホ37 『みかきふねより かもにゆき わけいかつちの おほかみに みてくらおさめ』ホ37 『たみにきはせる いさおしは かもわけつちの かんこころ』ホ38 |
類語:「かみしも(上下)」「かみしつ(上賤)」「あめつち(天地)」「あわ(陽陰)」「あめ(陽陰)」「ひつき(日月)」
【(和・交・噛)】
合い/合わせ。交わり/交え。
『このうたは のちのゑにしの あふうすの かもいとむすふ ひなふりはこれ』ホ10 |
「かむ(和む・交む・噛む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・交じる/交える」などの意。
【(離)・賀茂】<地名>
1.分け。限り。囲み。(地を)分けること/もの。 =わけつち(別地)・かわ(川)
2.(川に)分けられる地。 =わけつち(別地)・かあひ(川間・河合)
『かもたけすみに みことのり きさきおつまに たまふへし』ホ27 『あめひわけ いせのくにつこ あたねかみ かものあかたし』ホ30 『そのみちなりて くろたより かくやまかもや たかのみや』ホ32 『ひとくさお わけいかつちの まもるゆえ みよはおさまる かものかんかせ』ホ37 『たたねこか まこくらまろお いわひぬし なもおおかもと』ホ37 |
「かむ(擤む・離む)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・分ける・区切る」の意。
変態:「かわ(川・側・皮)」
類語:「わけつち(別地)」「かわあひ(川間)」「かあひ(川間・河合)」
【かも・(交も・和も)】
1.合わせ。交え。加え。
『さすらをよすと おたけひて またひことかも あめからと』ホ29 |
2.(心に)かけるさま。思うさま。欲し願うさま。
『さすらても はたれもはなけ みつたらす かかんなすかも てたてつき』ホ8 『おほさかも つきのかおそえ いしむらお たこしにこさは こしかてんかも』ホ34 |
「かむ(和む・交む)」の名詞化。
ここでは「A:
合わす・加える・欲す」などの意。
10/06/09
【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】