★『from 陰陽道とは』物忌みに使われる柳や、鬼門の方に植えたとされる桃は、陰陽道では魔除けの木として珍重されたようです。
『初日 十五日 陽陰の敬ひ 桃に雛 菖蒲に茅巻 棚機や 菊・栗祝ひ』1文
『三年後 三月の三日に 花も実も 百成る故に 百の木 二尊の名も 百雛木 百雛実なり』2文
『桃下に酌める 酒に月 映り進むる 女神まず 飲みて進むる 後
男神 飲みて交わる 融の酒』2文
『桃の木に 隠れて桃の 実を投ぐる てれば退ぞく 葡萄ゆるく 櫛は黄楊好し 桃の名を "穢神潰"
や』5文
『昔ウヒチニ 雛が岳 モモにとつぎて 初三日に 寒川浴びる ソサノヲは 氷川に浴びる これ強し』13文
『御孫喜び "国は越 山は峰輿" その返えに 満ちみの桃を 賜われば "花見の桃は 稀なり"
と 地苞になす』24文
『六月末は いよ乾き 桃に繁纏る 茅の輪抜け ヰソラを祓う 六月や』ミ9文
『妹の園は 柳 桜の 如よりも かすみに桃の 木や惜そらん』フ028
『精の園の 桃を賜る 西の母 交[越]
楽しみの 深き寿』フ108
桃纏り (熟纏り)。
不詳。 暑さで衰弱する六月の末に、熟した果実を食べて体力を高めて穢を祓う行事と推測する。
「モモ」はここでは「ホゾチ(熟瓜)」に同じで、「桃」に限らずこの時期が旬の果実全般を言うように思うが、「オフカンツミ(穢神潰)」の尊名を持つ「モモ」の言霊に汚穢祓いの効果を期待しているものと思われる。
「マツリ」はここでは「手当て・処置・対処」の意と思われる。
『六月は 弥々地に満ちて 闘えば 上鳴り
暑く 末は尚 暑く乾けば 桃祭』ミ7文
『競ひ止むれば 一陰開く 熟瓜・茅の輪に 脱け尽くる 穢の祓ぞ』ミ7文
『六月末は いよ乾き 桃に繁纏る 茅の輪抜け ヰソラを祓う 六月や』ミ9文
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