ふす  フス  fusu

  

【付す・附す・補す・伏す・(塞す)】
A: 合う/合わす。まとまる/まとめる。塞ぐ。覆う。集まる/集める。群がる。

ふしてをもえは こおさつく みちはめくみお かえすなり』ホ14
『いまふしみれは をきなかみ さかるこもりと くらふれは』ホ16
『をたふせす にわやけかれお われにたす ゆえにとかむる』
ホ21
『たたねこは かえりもふさく かものみや あるるおふして おもみれは』ホ37
『ふかくはかりて いつにふせ めくみになつけ ほつまなし』ホ39

 
変態:「はつ(泊つ)」「ひつ(漬つ)」「ふつ(打つ)」「へす(圧す)」「ほす(欲す)
派生語:「ふさ(房)」「ふし(節・藤・付し・不二)」「まふす(塗す)」「ふせく(防ぐ)」「ふすま(衾・襖)」「ふさく(塞ぐ)

 
 

【(離す・放す・棄す・発す)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「はす(弾す・発す)」「ふつ(棄つ)」「うす(失す)」「ぬす(盗す)」「ゆす(濯す)
派生語:「ふさ(房)」「ふし(節)」「まふす(申す)

 
 

【(揺す・振す)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。還る/還す。戻る/戻す。振り返る。省みる。

変態:「いす(揺す)」「ゆす(揺す)」「おつ(復つ・変若つ)」「ます(回す)」「みす(廻す)」「もつ(戻つ)
派生語:「とふす(通す)

 
 

【(鬱す・沸す・悉す)】
D: 正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」

『ふのねせは ぬすむたからも おとかわさ くるしくうせて ねせやふすらん』フふねせ

 
変態:「はす(馳す)」「ひつ(秀づ)」「むす(蒸す)
派生語:「いふす(燻す)」「まふす(詣す・申す)

 
 

【伏す・臥す】
E: 負の方向に離れる/離す。「下げる・勢いを失わす・劣らす・縮小する・沈める・隅に置く・果てさす」

『あらけからしや はらたちと もやきりふせる あおはかり』ホ10
『はるかまと こたそこにあり さおむきて きまくらにふせホ21
『ときにくしひこ おそれふし しはしこたえす』ホ23
『あしのねさ もとよりあらひ いわねこも みなふしなひけ をさむるは』ホ27
『みなつかれふし ねふるとき たかくらしたに ゆめのつけ』ホ29
『かたおかむろの たきしみこ おりにひるねの ゆかにふすホ31
『きさきこたえて かくしゑす ふしまろひつつ あからさま』ホ35
『ゆたかになれと ふしやすみ いやまひもふす みめくみや』ホ36
『さけおあたたに のましむる ちちのみゑひて ふすときに』ホ38
『いさわにおそれ ゆみやすて みまえにふして まつろひぬ』ホ39
『みちのくおよひ みなふして まつろひくれは やまとたけ みちのくゆるし』ホ39
『さきにきそちの おえふすも はらひまぬかる』ホ39
『のにふして たれとかたらん おしむらく まみえぬことよ あめののりかな』ホ40
『みなそこにふす めのなさけ これかみかたち』ミ7
『しらみちの ひめおくたして はにふせは きそひのほりて さみたるる』ミ7
『ほつみはつひは うけまつり ふめたつかせに かやおふすミ7
ふしあれのわき そろをゑは しなとまつりに のわきうつ ほをのはらゐそ』ミ7
『ひとをふせても あめわゆき とのかみおして うゐなめゑ』ミ9
『ひのめちかきる さつきなか ひとめふしおき さみたるる』ミ9
『はつきはしめは ふためさく あらしくさふすミ9

 
変態:「はす(破す)」「はつ(果つ・恥づ)」「ひす(非す)」「へす(減す)」「ほす(没す)
派生語:「きりふす(斬り臥す)」「ふしみ(伏し身)

  

10/01/01

  

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