【(上・熟・老)】【(甚)】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『つたえきく ひしりのきみに まつらふと あなとにいたる』ホ34 『このときに しとりへたてへ おほあなし ゆみやはつかし たまへかみ』ホ37 |
●甚だしいさま。尋常でないさま。 ●それを表す感嘆の声。ああ。おお。わお。なんと。うわ。
『めはあなにえや ゑをとこと をはわなうれし ゑおとめと』ホ3 『あなにゑや うましおとめに あいぬとき』ホ3 『なくみこの こゑききとれは あなうれし』ホ4 『ふたかみおはお たたゑます きくきりひめも あなかしこかな』ホ4 『あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ さやけ』ホ7 『あなありかたや あなにゑや あなうれしやと をかみさる』ホ17 『やたのかかみの みなのあや いとめくみなり あなかしこかな』ホ17 |
「あぬ(上ぬ・熟ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「あに(兄)」「あね(姉)」「はな(甚)」「わな」「あら」「ああ(嗚呼)」
類語:「いさ」「いと」
【穴・孔】【(鄙・端)】
B: 放ち空けたさま。払い除けたさま。えぐれ。空。空虚。空洞。管。
『みすまるの あなたまはやみ たにふたわ たらすあちすき たかひこねそや』ホ10 『ついにほる ゐつをはしりの ほらあなに みつからいりて はこねかみ』ホ24 『やもかみお めしてわれよお いなまんと さるたにあなお ほらしむる』ホ28 『なんちかまつり いさめすて おもねりきみお あなにする こころきたなし』ホ32 『めをませて しむみちかけて あなにすみ けししおはみて けころもき』ホ39 『ふそよにうめる たみくさの あなにすまえは ひとならす』ミ8 『とめのみつねは あめつちと ひとほかまねく みつのあな』ミ10 |
E:
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●下。末。隅。端。裾。麓。
『ふちおかあなの おしほゐに うふやのみみに あれませる おしほみのみこ』ホ6 『かくつちたつお はにやすに よろこうませと たつならす あなにうれふる』ホ21 『きみゆるされは あめひほこ うちかわのほり あわうみの あなむらにすむ』ホ35 |
「あぬ(放ぬ/劣ぬ)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・放つ・払う・空ける」、また「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「ほら(洞)」「ほり(堀)」「うろ(空・虚・洞)」「むろ(室)」「ひな(鄙)」「はな(端)」
類語:「あき(空)」「から(空)」「すき(空き・隙)」
派生語:「あなたま(穴珠)」「ふちおかあな(縁丘端)」
10/03/08
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