ウツロヰ・ウツヲ・ウツロヒ

→ 語義
  

(空率/空埋)。(空治)。移ろひ。空埋の大将君。 
空を治めるもの。空白を埋めるもの。また、移ろうもの (時々遊びに行くから)

ヤマサの一兄 で、ウツロヰのヲマサヤナヰカクロヒともいう。
ハタタ神 (鳴神) の主。神の馬 (天の精霧) に喩えられる。
土に空が通ることで粗金(鉱)ができるため、錬金・金物・精錬の神でもある。

ニニキネニハリ入りを邪魔し、アマテルによりヤマサ守の役を解かれそうになるが、ニニキネが懇願してこれを免れる。以降ウツロヰとニニキネの親密な関係が始まる。

東北 (丑寅・鬼門) の一木を社として、東北の方角を守る。
また他のヤマサ守とは異なり、ヱトの六十日に守り余る五日間 (12月29・30日、1月6・14日、5月30日) の空白を補い守る。これは1年=365日なので60日周期のヱトでは5日の余りが出るためである。
またアヱよりヤヱの中五日は、東北の守を離れて遊びに行くという。

アワ海を渫って、ミオの土と人を風に乗せて運び、朝の間にハラミ山頂の中峰 (ヰツアサマ峰) を造り上げる。
  

ウツロヰが5日間の空白を補完することが決められた時点で、暦法が変更されたと推察する。それ以前は適宜、閏月を挿入して太陽暦と太陰暦の誤差を修正してきたが、ウツロヰが5日を補完することで、現在の暦とほぼ同じものとなる。

★『大将軍 (だいしょうぐん) -wikipedia- 』
大将軍は陰陽道において方位の吉凶を司る八将神の一。太白神や金神(こんじん)ともいう。金星に関連する星神で、金気(ごんき)は刃物に通じ、荒ぶる神として、特に暦や方位の面で恐れられた。 大将軍は3年ごとに居を変え、その方角は万事に凶とされ、特に土を動かすことが良くないとされた。大将軍の方角は3年間変わらないため、その方角を忌むことを「三年塞がり」と呼んだ。ただし5日間の遊行日が定められ、その間は凶事が無いとされた。

春(立春から立夏の前日まで) 「甲子〜戊辰」の日の五日間(東に遊行)
夏(立夏から立秋の前日まで) 「丙子〜庚辰」の日の五日間(南に遊行)
秋(立秋から立冬の前日まで) 「庚子〜甲辰」の日の五日間(西に遊行)
冬(立冬から立春の前日まで) 「壬子〜丙辰」の日の五日間(北に遊行)

   

『鳴り巡る ハタタ神なり イフキドは ウツロヰ招き これを消す』8文
『山に空の 通り成る 粗金のアワ 錫・鉛 清は果黄金 直白金 泥に赤金 果黒金』15文
『八尺の人らの 万引きの 岩をも投げて ウツロイも 拉げば賜ふ 二剣』16文
『'ウンの' の ウツロヰを馬 'イニの手' の シナト 光 鞭 'オ手' に地玉 和り恵る 音は "ホオコホ"』
18文
『故は天地 分かざるに アメノミヲヤの  地玉 ウツロ 乗り シナト手綱 和り恵り』19-1文
二尊も 和り恵りてぞ 国治む ウツロや 地玉を 一貫きの結と 心得ば たとひ馳すれど 乗り落ちず』19-1文
フトマニの "アコケ" は仕業 ウツヲ神 時 御言宣 ウツヲ神 社 閉ざして 陽陰に告ぐ』21文
オオナムチ 一度落ちて 日隅君 その子モノヌシ 忠をなす これには似ずも ウツヲまた 後 殊立てん 許し給えや』21文
ヲヲコヌシ 御孫に申す "我が親の 日隅の君は 喜ばし" ウツヲも "守の喜び" と 乞えば御言ぞ』21文
『"鳴神の 主 東北守 ウツロヰの 大将君" とぞ 年稔りに やしろ賜わる』21文
瑞垣を 直す匠等 ウツロヰの 社木あれば 恐るるを』21文
ヲコヌシ他の 木に移し 繕ひ成りて また戻す これ仮移し 障り無し』21文
『またウツロヰの ヤマサ守 ヱトの補により 償ぎ守る 然れど主屋 造る時 強く咎むる』21文
『"汝また 民の主屋を 咎むるや" ウツロヰ答え "穢泥伏せず 庭屋穢れを 我に出す 故に咎むる"』21文
『我が民を 故なく咎む 民は田を 肥やしソロ植ゆ 汝 知れ  堅地を熟地とす 故 熟屋 知らで穢るや』21文
『"アヱ" より "ヤヱ"の 中五日 守を離れて 遊び行け この間五日に 屋造す』
21文
『これもが 名の誉れ 去なば殆ど 
ウツロヰの 守屋 果なれん』21文
上二尊の 御言宣 これに賜はる 一兄の名は ウツロヰの神 次の名は シナトベの神』22文
『もしも 地搖り 鳴神の 騒る障りの あらん時 東北の一木を 居社に ヱトの六十日に 守り余る ヤナヰカクロヒ 空 守る』22文
ウツロヰの神 現れば たとえ鳴神 地搖るも 厳技なして 鎮むべし』22文
『"中の環もがな" ウツロヰが アワ海 渫え ミオの土と 人 担い来て 朝の間に 中峰成せば 尊の名も ヰツアサマ峰24文
ウツロイが 疑ひ問わく "一人 ワケツチ神に 仕ふかや" 答え "然らず" また問わく "世に因むかや"』27文
『"何者なれば 威さんや は守の子 汝は" と  言えばウツロヰ  飛び上り 鳴神してぞ  去りにける』27文
天元顕れ 生みて乗る ウツロシナトに 地を恵り あり様なせば 月の水 海と湛えて』ミ6文
ミナカヌシ 天霧に乗りて 八方に行き 日月の道を 譲り 地に
ミ6文
『一年これ "ヱ・ト" に侍る 三十の守 日々に替りて 六十日守る 六還の嘗事ミ7文
ウツロヰの 年越瀬前 大晦日 初六日・十四日 五月の三十日 総べ一年守る 嘗事ぞこれ』ミ7文
『もしや汚曲の 障いせば あらかねの埴を ウツロヰの 大将神の マサカリや』ミ8文
天の山の 中 ウツロヰが アワの砂 九星の胞衣の 宗ぞ編みける』フ001
『天に散りの 端も我が身の ウツロヰが 忍びの声も 鳴り響くやは』フ004
『天の弓の 豆に の むらさきや 魔[]をウツロヰの 祓
[春]へ導くらん』フ013

  

  

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