【罷る・曲る】
B: 離れる。去る。逃げる。反る。それる。外れる。歪む。
『たけのひめ ひとりかえせは はつかしく こしよりまかる おちくにそ』ホ36 |
E: 負の方向に離れる。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『このこたゑ ひとのさいわひ わかまよひ まかりくるしむ』ホ13 『かくなせは すてにまかるも よみかえる ふるのことそと みことのり』ホ20 『いささかに なくさみゆけと あしいたみ みゑにまかれは みゑむらそ』ホ40 |
●上・中・都 から下・外・鄙 へ離れる。
『きみのおおせに あたうちに まかるとあれは やまとひめ』ホ39 |
「まく(播く・曲ぐ)」と同義語「かる(離る・曲る)」の合成。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・外れる」、また「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「あかる(散る・分る)」「わかる(別かる)」
類語:「まかつ(曲つ)」
【(還る)・罷る】
C: 回る/回す。めぐる/めぐらす。還る。戻る。原点(あの世)に戻る。
『くらきねか まかれるときに しらひとお ねのますひとに』ホ7 『みなくひしまり まかるもの やまにうつみて』ホ8 『たまかえしせは ひとならん さきにまかるも をおときて ひとにうまるそ』ホ8 『ときにもも ねかわくはかみ ひとになし たまわれとみな まかれけり』ホ8 『まえにひきすゑ たれあくる きみやさかにの まかるたま』ホ8 『まかるうらみは あまかつか みにせめうけて かはるなり』ホ12 『をせゆるさねは いやはちて まからんときに くらむすひ』ホ13 『おそわれの しのひかたくて わきまえす まかるのつみも おそわれそ』ホ13 『うろこいお つきなりとりは ほかかちて ほとんとまかる』ホ15 『みのあふらへり けもかれて やかてまかるそ ふつきなか すすしろくえよ』ホ15 『ひとはもと なかここころは ひつきなり すくにまかれは あひこたえ』ホ15 『よあひたもちて あにあかる ときはたのしみ まかるなり』ホ15 『あめにわたれは みおからす まかるのつみは ものぬしの みことおうけよ』ホ23 『ときにあすかの みやまかる ははちちひめは のちのよお』ホ27 『これひめかみの まかるとき きはやましろに いますゆえ』ホ28 『まかるのち あまのたねこは このふみお みかさにこめて きみのとも』ホ28 『いなむとこなき あめのつみ おのかくるりに まかるなり』ホ29 『かみとなること あすききて おひまかるもの みそみたり よにうたううた』ホ31 『みそむほさつき そかねなと すへらきまかる やそよとし』ホ31 『みそやさみゑの しはすむか すへらきまかる わかみやの もはいりよそや』ホ31 『みそよとし なかつきやかに きみまかる わかみやかみに つかえんと』ホ31 『きみまかる としももそみそ とみきさき みなととまりて もにつかふ』ホ31 『とみめのからも みなおさむ いきるみたりも おひまかる あめみこのりや』ホ31 『みよももふとし むつきこか きみまかるとし ももみそな』ホ31 『なそむとし きさらきやかに きみまかる としももそやそ』ホ32 『ゐそななかつき ふかまかる すへらきのとし ももそなそ』ホ32 『むそとしのなつ うつきこか きみまかるとし ももそひそ』ホ32 『ひめあほきはち つきおるに はしにみほとお つきまかる』ホ34 『たとひまかれと みめくみお わすらてのちの さためには』ホ35 『しろくつる もろひとされは さほひこと きさきもまかる』ホ35 『これおふみはる わかちから よにくらへんと もとむれと なくてまかるや』ホ35 『あとやみて かなつきふかに ははまかる つつきかはゐの つきのかみ』ホ36 『ふそやほかんな ゐかまかる あにやまとひこ ねつきふか』ホ37 『みそふほふつき むかまかる きさきひはすの みおくりは』ホ37 『こそこほさしゑ あふみはひ きみまかるとし ももみそな』ホ37 『かくのきよさほ かふよさほ もちきたるまに きみまかる』ホ37 『すてにさります とみいきて なにかせんとて おひまかる』ホ37 『かみのよの よはきしそこれ きつもみな たせはまかれる あめのりそ』ホ40 『ゐくたひよよに たのしめは ひとのうまれは ひのてなり まかるはいるひ』ミ4 『うまれまかるも ひとめくり ももよろとしの ことふきも ひのひめくりそ』ミ4 『よろとしふれは まかるみの ここなのことく かほるなり』ミ逸 |
「まく(還く・巻く)」と同義語「かる(転る・回る)」の合成。
ここでは「C:
回る/回す・めぐる/めぐらす・還る・戻る」などの意。
変態:「おくる(送る)」「あくる(明くる)」「まくる(捲る)」「めくる(巡る・捲る)」「もかる(殯る)」
【(全る・真る・環る)】
D:
正の方向に離れる/離す。満ちて至る。
「まく(全く・真く・満く)」と同義語「かる(上る)」の合成。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「まくる(捲る)」「あかる(上がる・明る)」「いかる(怒る)」「おこる(熾る)」「もうかる(儲かる)」
12/02/26
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