八岐の蛇 (病曲の愚霊)。八岐頭の蛇。
A.ねじ曲った愚霊。
B.(Aの物実)
八つに分岐して八つの頭を持つ蛇。
『六つのハタレは 八岐あり 九千司に 七十万 群れ集りて』8文
『簸川の上の 八重谷は 常に叢雲 立ち昇り 背に茂る 松・榧の 中に八岐の 蛇
居て』9文
(『卑郷の守の 結谷は 常に叢雲 立ち昇り 背に茂る 曲・朽の 中に病曲の 愚霊
居て』9文)
『八岐頭の 蛇
来て 八槽の酒を 飲み酔いて 眠る蛇を 寸に斬る 蝕霊が穢避きに 剣あり
蝕霊放隈の 名にし負ふ』9文
『打ち連れ 宿る サタの宮 法を定めて ハタレ根も シラヒト・コクミ 愚霊らも 討ち治めたる』9文
『アカツチが 姫を弟君に 因むをば ハヤが愚霊に 噛み殺す 弟アシナヅが 姫を乞えば 七姫までは 噛み食らふ』28文
『時にソサノヲ これを斬り 身をヤスカタと 祭る故 またヤマスミの 姫と生まれ 妹を妬む 罪の連り』28文
『これソサノヲの オロチをば 連りヤスカタ 神となし ハヤスヒ姫も アシナヅチ 七姫
祭る 例し以て』39文
『妹転の 愚霊が凝りの 姫
噛むを 絶つトガクシの 掃穢
成るかな』フ025
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