さす  サス  sasu

  

【差す・指す・挿す・捺す・止す・鎖す・察す・(添す)】【使役・尊敬のさす】
A: 合う/合わす。当る/当てる。収(治)まる/収(治)める。留める。匹敵する。在る/現す。縛る。拘束する。

『てくるまのうち せおりつめ あめのみかけに あきつめは ひのみかけさすホ8
『すさはやすみの ひめすかた ゆつのつけくし つらにさしホ9
『かかはあきのね いつくしに かかけあかせる こころさしホ16
『みのはなも ひともうつれは ちるはなそ たれさしうらむ ひともなし』ホ16
さしおけは ついにはよもの みたれなす これみなもとお たたさねは』ホ23
『をこたまの かみをまつりて ゐくらたし みはさしつくりホ24
『あるひまたいて みそきなす しらはのやきて のきにさすホ27
『みつなるときに やおさして ちちというとき やはのほる』ホ27
『むすめひとりお みやにこふ たれにやりても ふはうらむ こめさしたまへ』ホ37
『いけすのそめは さしのそく おとひめとめて きみめしつ』ホ38
『けむひせは たたみこおもえ くのやまの しらかしかゑお うすにさせこのこ』ホ38
『ひのくれて つくきししれす ひのひかる とこえさせとの みことのり』ホ38
『こうすきみ はたのつるきお ぬきもちて たけるかむねお さしとほす』ホ38
『とらかしは ひろひかんかえ あふみさし いまたてまつる たまかさり』ホ39
『おとめすかたと なりいりて はたのつるきて むねおさすホ40
『しもつきは ややめかのほる しもはしら ひらきはつくさ つほみさすミ7

 ●使役の「さす」 未然形に接続して「〜するように縛る」の意を表す。

『あめかせひてり みのらねと あたたらくはり うゑさせす』ホ9
『みのほとも わすれてついに つるきうく うけさせしとて みのかきよ』ホ23
『みにいたり そこてひめうむ そのつまに とりあけさせて おくりゆく』ホ28
『あまてらすかみ こよみなし そろうえさせて かてふやし みおたもたしむ』ホ39
『ここにひるこは ゐものしに かなあやゐさせ あまねくに』ミ10

 
変態:「しす(執す)」「そす(率す)」「たす(足す・治す)」「たつ(建つ)
派生語:「とさす(閉ざす)」「さし(
指し・挿し・刺し)」「さすく(授く)」「ささ(添)」「こころさし(志)」「ひさし(日挿し)」「さしおく(差し置く)」「さしゑ(指絵)」「さしむ(使役)」「ささく(差添く)

 
 

【射す・差す・(去す)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

『てくるまのうち せおりつめ あめのみかけに あきつめは ひのみかけさすホ8
『しわすはにみつ きはねさす なおそらさむく つきすえは』
ミ7
『あめのはつひの みかけさす ふたかみおもゐ はからつも』ミ逸

 
変態:「しす(失す・辞す)」「すつ(棄つ)」「たす(出す)」「たつ(起つ・発つ・断つ・裁つ)
派生語:「きさす(萌す)」「ひさし(庇)」「さする(擦る)」「さそ(擦・摩)」「をさし(尾差)

 
 

【(擦す)】
C: 行き来する/させる。回る/回す。

変態:「たつ(回つ)」「なす(擦す・済す)」「なつ(撫づ)
派生語:「さする(擦る)」「さそ(擦・摩)

 
 

【(栄す・繁す・誘す・騒す・聳す・精す・捧す)】
D: 正の方向に離れる/離す。「上げる・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」

『ひさしほおおひ きさにさせホ21

 
変態:「しす(悉す)」「すす(進す)」「そす(過す)」「たす(達す)」「たつ(立つ・経つ)
派生語:「ささ(笹・酒)」「ささ(細・小)」「ささく(捧ぐ)」「さしみめ(捧し見侍)」「さすか(流石)」「かさす(翳す・挿頭す)」「さそふ(誘う)

 
 

【(薄す・煤す・垂す・損す・殺す)】
E: 負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」

『わかこても をやかきるなよ わかこさす つみもやそくら』ホ23
『ままこさす つみふもなそか いもいさす つみふもなそか』ホ23

 
変態:「さつ(授つ)」「しす(殺す・死す・弑す)」「しつ(垂づ)」「すす(煤す)」「そす(殺す・損ず・卒す)
独り言:「さつ(殺)」
派生語:「いさす(失さす)」「さしくに(刺国・指国・薩国)

  

10/02/15

  

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