【槽・舟・船】
1.合わすもの。入れもの。器。桶。
『やまたかしらの おろちきて やふねのさけお のみゑいて』ホ9 『つりふねよりそ みほさきの わにゑてここに つくことも』ホ26 |
2.(人や物の)合わせ。結び。渡し。仲介・仲人。中継。
『これおよそにて ふねわれて たつとみつちの ちからゑて』ホ序 『われもみゆきの ふねにあり かせはけしくて なみたつお』ホ1 『なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな』ホ1 『とうたえは かせやみふねは こころよく あわにつくなり』ホ1 『かなさきか ふねのりうけて めをとなるなり』ホ1 『みとせいつくに たらされと いわくすふねに のせすつる』ホ3 『これもまた このかすならす あしふねに なかすあはちや』ホ3 『しまつとりのう おきつとり かもとふねなり』ホ5 『くしきねあわの さささきに かかみのふねに のりくるお とえとこたえす』ホ9 『なれとちからと はやふねに ゆきていわふね すすむへし』ホ20 『よりてみまこと たちからを わにふねにのり かんふさの』ホ20 『いわくすの ふねおもふけて まらかおち あまつははらお ふなおさに』ホ20 『うえにかもふね みつとりの ほのしつめなす しきかもゐ』ホ21 『いつのかもふね いせにつけ めくりこえとも ををんかみ』ホ24 『こまはひに わひことあれと いえはなお いかりてふねお こきいたす』ホ25 『たまおなくれは うみかわく しかおひゆきて ふねにのる』ホ25 『ここにゆるして むかひふね みやにかえりて むつみてそさる』ホ25 『しかふねとえは わにかいふ おおかめならは つきこえん』ホ26 『たみつおまもり ふねおうむ きふねのかみは ふなたまか』ホ27 『ふねはいにしゑ しまつひこ くちきにのれる うのとりの』ホ27 『あつみかわゆく いかたのり さおさしおほえ ふねとなす』ホ27 『はてかみのこの とよたまと みつはめとふね つくるかみ むつふなたまそ』ホ27 『かれにはらみの みこふれて ほつまひたかみ かてふねお のほさぬゆえに』ホ28 『はらのをきみは かてととむ かれになかすね ふねととむ』ホ29 『あみこみつから もろひきて みふねのいたる はやすいと』ホ29 『はやすいと よるあまおふね あひわけか とえはくにかみ うつひこそ』ホ29 『しいさほのすえ もたしめて ふねにひきいれ なおたまふ しいねつひこの』ホ29 『しいねつひこの ひくふねの うさにいたれは うさつひこ』ホ29 『くまのむら いわたてこえて おきおこく つちかせふねお たたよはす』ホ29 『なかすねひこは やまさきに かわふねこはむ ものぬしか うたんとすれは』ホ30 『うつひこかこと ふねとはに やまとくにつこ おとうけし たけたあかたし』ホ30 『あとおたつねて おひいたり ふねおうかめて ついにいる』ホ34 『さつきはつひに ふねはせて ゆくやつしろえ ひのくれて』ホ38 『ときやまとたけ おおいそお かつさえわたす いくさふね』ホ39 『われきみのため たつとなり ふねまもらんと うみにいる』ホ39 『へのいさの ふねはをしゑの をおなむち うえみぬきぬお かふりゐさめつ』フへゐさ 『すおえては きりひにさむる ひえあれと なかれのふねに さおそゑにける』フすえて |
「ふぬ(踏ぬ・埋ぬ)」の名詞化。
ここでは「A:
合わす・収める・結ぶ・渡す」などの意。
類語:「うけ(槽)」「おけ(桶)」「いけ(池)」「きふね(貴船)」
10/02/27
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