あさ  アサ  asa

  

【朝・(翌・明日)】
改まったさま。一巡して始点に還るさま。
 ● 日の改まり。翌日。日が新たになる時。朝。

『みなみむき あさきおうけて なかいきの みやのうしろお きたといふ』ホ1
『みあつけれはや あすみあさ さむかわあひる』ホ2
『そのうゑにたつ あさひみや きみねんころに まつりして』ホ6
『このみはめして あさことに あめつちまつり たらちねに つかふみこころ』ホ16
あさのまに なかみねなせは かみのなも ゐつあさまみね』ホ24
『いせにいたりて をんかみに あさゆふつかえ まつらしむ』
としのあさ うたえそむるお とりみれは わかのうたあり』
ホ25
あさはあさまの ひにむかふ ひむかふくにと ほつまくに』ホ26
『あすそふかあさ すわはふり はらやまのゑお たてまつる きみこれおほむ』ホ32
『うまさけや みはみわのとの あさとにも いててゆかなん みわのとのとお』ホ33
『ももそひめ こころあやしく あくるあさ くしけおみれは こへひあり』ホ34
『ものへとちねお みうえから たけひあさとお みこかわり おのおのもふて』ホ36
『むつきなあさは ななくさの みそにゐくらや』ホ38
もちのあさ むわたまつりは よねとすめ かみありかゆそ』ホ38

 
あす(明す)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・還る・改まる」などの意。

変態:「あす(翌・明日)
類語:「ひのて(日の出)

  
 

【朝・(治)】
合わせ。和し。治め。まつり(纏り・政)

『さをしかやつの をんみみに きこしめさるる あさまつりホ序

 
あす(和す・治す)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・まとめる・治める」の意。

※「朝廷」は「治めの場=まつりの庭」というのが本来の意。

変態:「をさ(治)」「あし(和)
派生語:「あさまつり(治政・朝政)

 
 

【麻】
1.栄えるもの。生い茂るもの。 =あし(葦)
2.1を紡いだ糸。またそれを織った機。

『ゆみはりにうむ いうとあさ をとたなはたの ほしまつり』ミ7

 
あす(上す)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟成する・優れる・勝る」などの意。

変態:「あし(葦)」「あそ(阿蘇)」「うさ(宇佐)
類語:「ち(茅)」「あさこ(麻)
独り言:「うさ(鬱・宇佐)=うっそう(鬱蒼)」

 
 

【浅】
負の方向に離れるさま。「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」さま

あす(浅す・褪す)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」の意で、「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」などの意。

変態:「あせ(褪せ)」「うす(薄)」「やせ(痩せ)」

  

10/01/20

  

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