ツクバ

→ 語義
  

  1. 付離。
    「付く」と「離る」。 =ツクマ・合う失す・斎と忌
    寄ったり離れたりすること。和合と別離。親疎。
    離合を繰り返しながら物事が次第に落ち着いてしっくりしてくるさま。
    これは陰と陽のふるまいそのもの。陰と陽は互いに引き合って合体する宿命にあるが、陽のストレートなアプローチ「攻め」に対して、陰はいったん「退き」の反応をとる。その後も陰は「付かず離れず」の態度で衝突を避け、ゆっくりと距離を縮めていき最終的に合体融合する。

    また「付く・離る」は、イサナキが亡きイサナミ黄泉まで追いかけて行き、イサナミはこれを突き放して、イサナキを現世に帰すというストーリーを象徴している。
      
     
    『この歌は 後の縁の '合ふ失す' の 交糸結ぶ 鄙振はこれ』10文
    手鍋をさくる 汚きも 磨けば光る 上となる 国守・民の 諭しにも 付離 為させる 妹背の道13文
    『昔 曽祖父 サクラウシ この木捧ぐ 大御神 大内に植えて 妹背の道 和る離るるを 計ります』
    24文
    『庭に棲む鶴 千齢見草 濯ぎ根を食む 池の亀 葉を食む万の 占形は '合ふと離る' と 亀占は 水 '湧く湧かぬ'』24文
    の子は 千年 海に棲み 立達知る 千年 山に棲み 立っ振ると 千年 里に棲み 付く離る 三生き悟りて 君となる』26文
    忌みと結ひ 穢れを立つる 日の本の 上の心を 知る人ぞ上』26文
    『満つる・欠くるの 二歌を 一連れに編む 付離
    ミ和字
    『基つ音の 編むと和しの 付離根を 結びまします 陽陰上祖 いま二尊も なぞらえて 付離の神と 称え給ひき』ミ和字
      
      
  2. 筑波。 茨城県筑波郡の旧地名。
    筑波山
    麓はイサナギ・イサナミの二尊が君となって最初に住んだところ(イサ宮)で、ここでヒルコが生まれている。 ニニキネニハリを拓いた後、ツクバに戻り再開拓している。
      
    ケタツボの 西南のツクバの イサ宮に  頷きあみて イサナギと イサナミとなる』2文
    御上二尊 筑波にて  身周り問えば 女の身には 生り成り足らぬ 陰没あり』ミ3文
    『宮造り 葺き甍まで みな成りて 御孫ニニキネ ツクバより 移ります日は ヲコヌシの 二十五モノノベ 膳なす』21文
    『民 治まりて 六万年 ツクバの宮に 移ります また六万年 二荒の 逸の尊とて 六万年』21文
    『そもそもに 御孫ニニキネ ニハリ宮 ツクバに治む 年すでに 三鈴二千五十24文
    『五代タマキネの イサコ姫 七代の尊の タカヒトと タカヒの西南の ツクバ山 イサ川端なる 宮に居て』28文
      
      
  3. ツクバ大人 (ツクバハヤマツクバソソ)。 筑波の国を治める国守。
      
    『右はヒタカミ 結君と カル君翁 次カトリ 上君および カシマ君 ツクバシホカマ 諸も座す』13文
    ツクバ大人 "欲を離るには 皆 捨てて 楽しみ全つや"』13文
  

  

ツクバノカミ

→ 語義
 

筑波の神 (付離の神)。
二尊を称える名の一。
  

『基つ音の 編むと和しの 付離根を 結びまします 陽陰上祖 いま二尊も なぞらえて 付離の神と 称え給ひき』ミ和字

  

  

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