【(結き)・悠紀・斎忌・由基】
合わせ。纏り。
『ひさかたの ひかりあれます ういなめゑ あゆきわすきに つけまつり』ホ4 |
「ゆく(結く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・纏る・留める」などの意。
変態:「いき(和・結)」「いけ(埋け・池)」「おけ(桶)」
同義語:「まつり(纏り)」
派生語:「あゆき(天結き)」「ゆきすき(結き挿き)」
【往き・行き・逝き】
巡り。運び。運。還り。
『むへなるや ゆきのよろしも みよつきも よよのさいわひ ひらけりと』ホ4 『みゆきのみこし まなゐにて あまてるかみは うちつみや とよけはとみや』ホ28 |
「ゆく(往く)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・運ぶ」などの意。
【(活き・斎き)・幸】
正の方向に離れる/離すさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・進展する・優れる・勝る・至る」さま
『ひとをふせても あめわゆき とのかみおして うゐなめゑ』ミ9 |
「ゆく(活く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
【雪】
負の方向に離れるさま。冷えて凝縮したさま。
『あめとふるなり さむかせに ゆきとこほれと をにとける』ホ15 『みねにふるゆき いけみつの すえこちさとの たとなりて』ホ24 『よろくひいわく わかきみの やまおやふさの ゐゆきなす』ホ24 |
「ゆく(忌く・賤く)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
類語:「つらら(氷)」「ひ(氷)」「ひふ(雹)」「ひゆ(冷ゆ)」「ひや(冷)」「ひえ(冷)」
【(結き・結城)】
「ゆき」という名の植物(群)。
この植物の繊維から作った糸で織った織物を本来は「ゆふ(木綿)」と呼ぶらしい。
『なつはぬさ うみてぬのをり ふゆはゆき よりてゆふをり』ホ23 |
「ゆく(結く)」の名詞化。
ここでは「A:
合わす・まとめる・収める・結う・編む・績む」などの意。
関連語:「ゆうき(結城)」「ゆうきもめん(結城木綿)」
【(結き)・靫】
合わせ。収め。結び。継ぎ。次。
●収納容器。特に矢を収納する容器。またそれを負う役目。
『なかすねか きみのゆきより ははやてお あめにしめせは かんをして』ホ29 『またすへらきも かちゆきの いたすははやの かんをして』ホ29 『かんやゐみこに ゆきおはせ ぬなかわみこと ゑといたる』ホ31 『あにいかり ゆきおひいると きらんとす やゐみこてあし わななけは』ホ31 『このゆきおもく ふもをあり おいてもとむる』ホ39 『たひおそく しかれはこたえ ゆきおもく つかれねふりて くれしらす』ホ39 『たけひおは ゆきへおかねて かひするか ふたくにかみと ことおほむ』ホ39 『きみやまのひは ゆきやすみ わかきみにいふ』ホ39 |
●継ぐ者。次ぐ者。副。輔。
『またあまきみは ひこゆきお まつりのをみの すけとなす』ホ31 |
「ゆく(結く)」の名詞化。
「ゆく」はここでは「A:
合わす・結ぶ・継ぐ・収める」などの意。
また「ゆむ(結む)」と同義の「ゆく」は「ゆみ(弓)」の意を持つ。
変態:「うけ(受け・槽)」「おけ(桶)」「ゆけ(結・弓削)」
独り言:「ようき(容器)」
10/01/06
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