たまふ  タマフ  tamafu
たもふ  タモフ  tamofu
たまゆ  タマユ  tamayu

  

【給ふ・賜ふ】
上位から下位に下す。

『いましもちひて しらせとて ととほこたまふホ2
『ももひなきより ささなみと なおたまふより なもささけ』ホ2
『おしひとと いみなおふれて かみありの もちゐたまえは たみうたふ』ホ6
『あまのかこゆみ ははやそゑ はたれやふれと たまひけり』ホ8
『あめにつくれは ををんかみ たまふかたすす わらひなわ』ホ8
『たけみかつちに ふとまかり たまえはいそき かなてんと たかのにいたる』ホ8
『またかなさきは すみよろし かみのをしてと みはのそをたまふホ8
『さきのくにゑに ゆりしつむ かないしつちも たまふなり』ホ8
たまふわかひめ むつにひく かたふきかなて めかはひれ』ホ9
『やまたあかたお もちたかに たまえはあわの いふきかみ』ホ9
『みのちりひれは かはきえて たまふをしては ひかはかみ』ホ9
『なんたやわらに もとすより たまふかんへは かしまかみ』ホ10
たまふあそへの あかるみや あふゆおうくる おほなむち』ホ10
たまふよろきは なめことの ちくさよろきの なおたたす』ホ10
『みそむたり ゆたねひたせは みことのり たまふをしては こもりかみ』ホ10
『みてつから たまふみくさお うけたまゑ なおもおもゑよ たからもの』ホ11
『まゆみぬの やとよのはたと はくわゆみ ははやおそえて たまふのみ』ホ11
『いさおしは もろにすきたり きみまもれ かみあまかつと なおたまふホ12
『ちちひめに たまえはこれお さきかけの さわりおのそく あまかつそ』ホ12
『あまのこやねと なにしあゑ たまふをしては かすかかみ』ホ14
『みそむこお ひたすこころは みにこたえ たまふをしては こもりかみ』ホ14
『かすかとの あまのこやねは よにひいて かすかのかみと なおたまふホ16
『われねかわくは かんつきみ はしかけなして たまわんや』ホ16
『よろひきの いわおもなけて うつろいも ひしけはたまふ ふたつるき』ホ16
『かとりとかしま いきすみや たまふひたちの おひのなも ゐはたおひとそ』ホ16
『すえたみとても うえのとみ かならすをして たまふなる みうたなりけり』ホ17
『もののへお めくみたまひて をはしりに いつのなたまふホ191
『くまとにたまふ みあえには ぬゑあしもちか かさくさも』ホ192
『わさゑたまへは みことのり ゐつのをしてお たまひけり』ホ192
『たかひこねには ふたあれの をしてたまえは こもまこも むまのきみなり』ホ192
『ゑとのいくしま たるしまと かみなたまえは もりもなし』ホ21
『おころのかみと なおたまふ よよいかすりて あらやもるかな』ホ21
『ときにきみ をこぬしかみと なおたまふ はしらなもこれ』ホ21
『かねりおほめて たまふなは あまめひとつの かみとなる』ホ23
『くしひこなんち みまこより をこぬしかみの たまふなも』ホ23
『ふたかみの たまふさかほこ さいわひに そのきおゑれは ゆつるなり』ホ23
『すへらきの やゑかきのをき たまふなも やまとををこの みたまかみ』ホ23
『なんちむらくも こよみなす かかみくもれは たまふなは あめふたゑなり』ホ24
『かといてに みはたのとめの をんふみお みまこにたまひホ24
『みかかみお こやねにたまひ みつるきお こもりにたまひ のたまふは』ホ24
『さきにみくさの たからもの みこおしひとに たまひしは』ホ24
『ををんかみ はらのをきみと なおたまふ にはりのたみか ことしたふ』ホ24
『そよすすの よわひうかわの みやほめて しらひけかみと なおたまふホ26
『ははよりなきさ たけうかや ふきあわせすの なおたまふホ26
『かもたけすみに みことのり きさきおつまに たまふへし』ホ27
『よのみみの あかはあもとの さをしかに きよめたまひて』ホ28
『むかしつかえて みかかみお たまえはわれら たのとみそ』ホ28
『しいさほのすえ もたしめて ふねにひきいれ なおたまふ しいねつひこの』ホ29
たまふなは わけいかつちの あまきみと みくさもわけて』ホ30
『みちをみは のそみのままに つきさかと くめのところお たまふなり』ホ30
『わにひこか みをやくしひこ いさめいる なおきにたまふ やまとかみ』ホ30
『みよわのなおき いさおしに なおりものぬし かみたまふホ30
『わかひこか なおきかかみの ことつけは なおりなかとみ かみたまふホ30
『なかくすむゆゑ いもとむこ あめのみちねお くにつこと きのたちたまふホ31
『きみゑみて なんちはみきに わかやきつ さかなにたまふ おしもめそ』ホ31
『ひそかにし このたひたまふ をしもめは このゆりひめそ』ホ31
『みかさのかはね うさまろに たまひてたたゆ みかさをみ』ホ31
『かはねおとえは をはこもり めはかつてひこ たまふなは』ホ31
『むかしやひこに ゆりひめお たまえはうめる あめゐたき』ホ31
『としはたち あすおしきねお をきみとし かすかおたまふホ31
『ふそゐはる いつもはつそひ あかためし みなものたまひ みことのり』ホ32
『かれつのか めしてつかえは まめありて ゐとせにたまふ なはみまな』ホ34
『ゆきとくにむく みちつかさ かえれはよしと かはねたまひき』ホ34
『ををんみき たまひたまもの ゐついろの かつみねにしき あやももは』ホ35
『やつなたか いさおしほめて たまふなは たけひむけひこ』ホ35
『きさきゆめ やまとおおくに かみのして たまえははらみ つきみちて』ホ36
『みこよろこひて もとひこに ゆるしはたまひ もおつとむ』ホ37
『むかしのひとの をおととむ をとたちはなと なおたまひホ37
『かしまひてひこ ときひこも おとひこみたり みはたまふホ39
『やまとたけ おはよりたまふ むらくもお ひめかやにおき いふきやま』ホ40
『かしはともへと なおたまふ おほひこのまこ いわかなり』ホ40
『ひたるのときに たまふなわ あゆみてるめに したてると』ミ逸
『よよのかなめの いしつつに かふつつつるき たもふなり』ミ逸

 ●他の動詞の連用形に付いて尊敬を表す。

『ときにをんかみ のたまふは』ホ序
『うたよみて はらひたまえは むしさるお』
ホ1
『まちたまえ のちかえさんと もちかえり たかまにいたり もろにとふ』ホ1
『ふたかみゆめの ここちにて あひみたまえは とよけにて あめみこひたす ものかたり』ホ4
『いさなきは あつしれたまふ ここおもて あわちのみやに かくれます』ホ6
『かえことあれは ををんかみ つつやにいたり みたまへは』ホ8
『やまのさすきに やしほりの さけおかもして まちたまふホ9
『わかくさなきの このほこに ならしたまえと いひてさる』ホ10
『なかめたかわす こかねさく ひさみるやまと たたゑたまゐき』ホ11
『いまきくすすか わかゐみな きみたまわれと わけしらす またときたまえホ13
『ははのいさなみ なかはらみ こそむつきへて うみたまふ あまてるかみそ』ホ16
『ちちよろこひて はふたゑお みたけのおひと なしたまふホ16
『もののへお めくみたまひて をはしりに いつのなたまふ』ホ191
『たとえふとくと やつゐゐの わりあひかかゑ たまふへし』ホ192
『またいつのりお としかさね わさゑたまへは みことのり』ホ192
『ねかわくは ひとなしたまえ ものぬしか もふせはみまこ みことのり』ホ21
『これにはにすも うつをまた のちことたてん ゆるしたまえや』ホ21
『ひみつおかみに つつしみて きよめたまえと まうしてまふす』ホ22
『もののへら さうけたまえと すすむれと またうなたるお』ホ23
『こやねまた なふかおそれそ うけたまえ われわかけれと』ホ23
『ときにあまてる みことのり やしまめくれと ふれたまふホ24
『かもおして きたつにゆかん わかために うふやおなして まちたまえホ26
『あまつひつきお わかみやに さつけたまいて おおゑきみ しのみやにます』ホ26
『みほつうなつき おおゑきみ こころないため たまひそよ』ホ26
『ははこのほれは みたまひて うちなおとえは ひめこたえ』ホ27
『あめみをや ひのわのみたま わけくたし あまてるかみお うみたまふホ28
『におうみやまお うるほせは ちよみるくさも はゆるそと たのしみたまひホ32
『ひほこもふさく すむところ ゆるしたまはは めくりみん』ホ35
『むすめひとりお みやにこふ たれにやりても ふはうらむ こめさしたまへホ37
『かえりもふての ほつみおも みつからまつり たまふゆえ くにゆたかなり』ホ37
『のこしふみ みこみたまひて かくきみか はなたちはなは かれかつま』ホ37
『みなかなめちに あつまりて おさとなのるお うちたまえホ38
『しもとゆひして みちおしる のそみめくりて かりたまえホ39
『しかのちは ひるおかみぬり さかいきに あたらしものと かたりたまひき』ホ39
『かれらやすます ひもなきと なつかはきして はなふりお みなわけたまひホ40
『むへうけたまえ ありつよの あひちたにまつ きみかひるめし』ホ40
『きみみたまえは やまとたけ いけるすかたに あふことく』ホ40
『みかさふみ ささけたまふお みわのとみ みちほめいわく』ミ序
『あつたかみ つけてきみには かくみはた をさせたまへは』ミ序
『いまふたかみも なそらゑて つくはのかみと たたゑたまひき』ミ10
『なるあわくにお ゑなとして やまとやしまお うみたまふミ10
『いさきよく たかゐにえませ たまいつつ わかひにむかゐ おわします』ミ逸
『ふとまには いんしあまかみ ととほこお さつけたまえは』フ序
『かみはしれをさ そゑけつり ももふそやうた ゑりたまふフ序

 
たむ(垂む)」と同義語の「あふ(零ふ)・あゆ(
零ゆ)」の合成。
ここでは「E: 負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下がる/下げる・授かる/授ける」などの意。

変態:「たまる(賜る)」
類語:「くたす(下す)
派生語:「のたまふ(宣ふ)」「たまわる(賜る)

  

09/11/28

  

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