ヒカワ(1)

→ 語義
  

簸川・氷川 (放汚・卑郷)。

  1. ヒ(放・簸) + カワ(汚・枯・隈)。 (1) 汚穢・隈・罪を払い除くこと。(2) 罪人の追放。
  2. ヒ(卑)+カワ(側・郷)。     劣る区域。穢れる区画。 またその物実としての低湿地や沼地。
  3. ヒ(簸/氷)+カワ(川)。    ソサノヲが ●汚穢隈を払った川。●熱さ・驕りを冷ました川。

ヒカワは川の名にもなっているが、本来は「流刑の地」、従って「穢れの地」を表す名であったように思う。
シラヒトコクミはヒカワに追放されている。不思議なことには、ウサ宮を逐電したモチコハヤコもヒカワに向かい、同じく流刑に処せられたソサノヲもヒカワにたどり着く。ヤマタノオロチ六ハタレの根となる人物は皆、ヒカワに集結するのである。ヒカワ(=出雲)という地の特殊性についてはホツマツタヱですらも、薄いベールで覆った表現をしているように感じる (海・山幸彦のサチ替の話なんかもそうである)。
  

【簸る】ひる −広辞苑より−
箕(み)で、穀物などをあおって屑を除く
  

★その昔、斐伊川は西に流れ、神門水海 (現在の神西湖) を経て日本海に注いでいたが、寛永12年(1635年)、16年(1639年) の洪水により、その流れを東に変え、現在のように宍道湖・大橋川・中海を経て日本海に注ぐようになった。また斐伊川上流域は昔から砂鉄を精錬して鉄を作る「たたら製鉄」が盛んに行われた。斐伊川は「肥の川」、「簸の川」と神話に濃く彩られた河川で、「国引き」神話や「八岐大蛇」伝説など多くの神話や伝説が残されている。
  

モチが クラ姫を カンサヒの子の アメオシヒ 娶わせ典侍が 兄となし 父マスヒトの 政 継ぐ』7文
シラヒトコクミ この祝 半ば清を得て "さすらひ" の ヒカワに遣るを マスヒトの 我が臣となす』7文

さすらなす  二流離姫 憤り ヒカハに怒り 成る愚霊 弥に蟠り コクミらも  番えてシムを 奪ひ食む7文

簸川の上の 八重谷は 常に叢雲 立ち昇り 背に茂る 松・榧の 中に八岐の 蛇 居て』9文

(『卑郷の守の 結谷は 常に叢雲 立ち昇り 背に茂る 曲・朽の 中に病曲の 愚霊居て』)9文
ソサノヲが 心を寄する 統の歌 実の塵 放れば 汚 消えて 賜ふヲシテは 放汚尊 ハタレ根を討つ 功や』9文
『昔ウヒチニ 雛が岳 モモにとつぎて 初三日に 寒川浴びる ソサノヲは 氷川に浴びる これ強し』13文
『これオロチあり 国守の 姫を呑む故 みな焼けば  逃げてヒカワに 斬られける 然れど山は 禿なり』25文
『ある日ヒカトベ 若宮に 告ぐる我が子の この頃の歌 "玉藻垂つ 出雲祭らば まくさまじ"』34文
『"日夜見御使 フリネ 御明暗見 三十九宝の 神殻主 だに身屈り 神霊 垂づが 和し厳みは 神殻主やも"』34文

  

  

ヒカワカミ

  
氷川神 (放汚尊/卑郷神)。
1.放汚尊。 汚穢隈を払い除いた尊。 自分の心の穢を払い、またハタレ根を払い除いた尊。
2.卑郷神。 穢れる地(低湿地や沼地)に祭られる神。 見沼のオホ宮に祭られるソサノヲ

ヒカワと対照をなす言葉が アツタ(熱治・熱田)
 

島根県松江市八雲町熊野、熊野 (クマノ) 大社
埼玉県さいたま市高鼻町、氷川 (ヒカワ) 神社
  

ソサノヲが 心を寄する 統の歌 実の塵 放れば 汚 消えて 賜ふヲシテは 放汚尊 ハタレ根を討つ 功や』9文
ハナヒコは 我が先神霊 知ろしめし 川合の野に 大宮を 建てて祭らす ヒカワ神39文
『折り数え歌 "我が光る 晴見つ錦 アツタ神 元つ粗衣に 復れるか ヒカワ"』40文
覚め曰く 神の告げ "は賎しき ヒカワ神 元に返る" と 恵み凝る 迷いを諭す 示しなり』40文

  

  

ヒカハ(2)

  
播磨のヒカワ。 
このヒカワは「卑郷 (穢れた区画)」の意か。
孝霊天皇の時、西国の情勢が不穏となった為、インベ主ヤマトヰサセリヒコを、チノクチと播磨ヒカワに派遣して服わす。
  

兵庫県加古川市加古川町大野、日岡 (ヒオカ) 神社
  

■日岡・氷丘なる地名は「ひかわ」の名残か。
★『古事記』大吉備津彦命と稚武吉備津彦命とは、二柱相副ひて、針間の氷河(ひかわ) の前(さき) に忌瓮(いわいべ) を居ゑて、針間を道の口として、吉備国を言向け和したまひき。
  

『五十三年 西中負えず チノクチと 播磨ヒカワに 斎瓮主 ヤマトヰサセリ これに添え』32文

  

  

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