カスガトノ
→ 語義
春日殿 (上下殿/和直殿)。
春日県を治める政殿。またその殿の主。
- ヰチヂ。
ココトムスビとも言う。アマノコヤネの父。『霊還し』の方法を開発した功により、アマテルより『ココトムスビ』『カスガ殿』という名とカスガ県の治めを賜るが、老齢のため国を治めることができなくなったというので、クシタマホノアカリが大和に下ることになる。
『ヰチチが熟らむ 霊還し ココストの根を 結ぶ文 ココトムスビの 名に
据えて カスガ殿とぞ 尊ませ』8文
『カスガ殿 アマノコヤネは 余に秀いて カスガの尊と 名を賜ふ』16文
『カスガ殿 霊還し成す 奥法も コヤネに授く この故に 四方の纏も 自ずから 一人に着けり』16文
『カグヤマは ヤマズミの二子 フトタマは ミムスビの三子 コヤネとは カスガ殿の子』20文
- アマノコヤネ。
『カスガ殿 辞むミカサも 今
妹背の 仕ふる守の 埋ますべし』28文
- ミカサ社。
コヤネが罷ったとき、胸騒ぎのサルタヒコはまずウチに行き、次にミカサ山に向かって「カスガの殿」に至っている。
綏靖25年、アメタネコが罷ると三笠山に葬られ、「カスガの殿」に祭る。これが春日大社の創始なのかも知れない。
奈良県奈良市春日野町、春日 (カスガ)
大社
『驚きて ウチに到れば ミカサ山 なお馳せ上る カスガ殿』28文
『アメタネコ更る 百八十七歳 骸
納む 御笠山 春日の殿に 合ひ祭る』31文
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