いち  イチ  iti

  

【(斎・逸・至・頂・甚)・一】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま

『たまのいわとお ひらけとて いちゐのはなの さくもちて いまこそひらく あまのとや』ホ4
『みなかんちかひ いちしるきかな このときに としのりかみの』
ホ22

 
いつ(秀つ・逸つ・至つ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

変態:「いた(至・逸)」「いつ(厳・甚・至・頂・逸)」「いと(至・逸)」「また(全)

 
 

【市】
群がり。人の群がる区画。  =

『かんやゐはちて うえなひぬ といちにすみて いほのとみ』ホ31
『はしにみほとお つきまかる おいちにうつむ はしつかや』ホ34
『おれかれの をとくまつりお はしつかに なせはかかやく のりのいちホ34
つはきいちより ねきやまお こすときあたか よこやいるホ38
『ことひきはらに おはよえた おきてかわちの ふるいちに またよはおつる』ホ40

 ●民の群がる区画。庶民の区画。民間。俗世間。(官に対して)民の側。

『なかすねか われおたつれは いちさわく かれにはらみの みこふれて』ホ28
いちゐたたせは たまきねの このなすことお のたまわく』ミ9

 
いつ(結つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・結ぶ・寄る・群がる」などの意。

  

10/08/17

  

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