あまてる  アマテル  amateru

  

【(陽陰連る)】
陽・陰を結ぶ。日(太陽)・月(太陰)を和合する。和合/調和する。

『たみまして あまてるかみの みかかみお』ホ序
『よよにつたはる かんむりは あまてるかみの つくらせて』ホ序
『こそむつき ややそなわりて あれませる あまてるかみそ』ホ4
『ときにあまてる ををんかみ よつきのあやお をらんとす』ホ14
あまてるくには わかみたま ありとしるへし』ホ14
『うけてあまてる ををんかみ やもよろかみに みことのり』フ序

 
あま(陽陰)」+「てる(連る)
「てる」はここでは「A: 合わす・結ぶ・連ねる・重ねる」などの意。

類語:「あめおしらす(陽陰を領らす)」「あめつちしろす(天地知ろす)」「あまてる(陽陰連る)」「あめなる(陽陰和る)」「あめのおふ(陽陰の和ふ)」「かもおをさむ(上下を治む)」「あわおたす(陽陰を治す)」「あわおつかねてひつきなす(陽陰を束て日月なす)」「きみはかもなしふたもなし(君は明も為し蓋も為し)」「きみあふ(木実合ふ)」「しきなみよす(繁き和み寄す)」「あわとにしる(陽陰人に統る)」「あめはる(陽陰晴る)」「さまさかる(陽陰下がる)

 
 

【(和照る)】
1.(天が下を) 和して照らす。守り恵む。調えて高める。 =あまてらす

『ときにあまてる みことのり うけもちのまこ かたまろに くにみてかえれ』ホ8
『うらのよきひに わたましの きみはあまてる よつきみこホ11
あまてるみこの をしほみみ あまつひつきは たかのかふ』ホ12
『きみはあまてる つきひなり くにかみはその くにのてり たみもつきひそ』ホ13
『ときにあまてる ををんかみ よつきのあやお をらんとす』ホ14
『むかしあまてる かみのみこ いわふねにのり あまくたり あすかにてらす』ホ29
『きみたるいとの あるゆえに あめよりつつく かみのみこ よよにあまてるホ39
『うけてあまてる ををんかみ やもよろかみに みことのり』フ序

 
あむ(和む)」+「てる(照る)」の合成。
これは「やわしてめくる(和して恵る)」の同義語。

類語:「あまてらす(和照らす)」「やわしてめくる(和して恵る)」「めくみやわす(恵み和す)」「のりめくる(和り恵る)」「おのこる(和恵る)
関連語:「やさかに(揺探和)」「おのころ(和恵)」「あみのめくみ(和みの恵み)

 
 

【天照る】
天空に輝く。

『ひさかたの あまてるかみの はつみよに ひよみのとりの』ホ22

 
あま(天・上)」+「てる(照る)

 

11/01/27

  

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