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【(穢・陰・埴)・母・婆】【(這・蝕・蝕霊)・蛇】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
 ●陰。女。水埴。

『しかれとちちは すすよそほ はははみそひほ あめのふし』ホ3
『やとれはあたる ちちのをゑ をのこはははの くまとなる』ホ3
『よのくまなせは ははのみに すてところなき よのくまお』ホ5
『くらこひめ みおたてやまに おさむのち ははこおすてて つにおくる』ホ7
『さしめささくる ゆかりにて ますひととなる みめくみの きみなりははよ』ホ7
『さかみれは きみおわするる ももくらと ははもふそくら』ホ7
ははおすて つまさるいかん こたえいふ』ホ7
『おのれはさらす ははよりそ ゐゑすていつる ひめもまま』ホ7
はははたみのめ すすめてそ きみのつまなり』ホ7
『われよくしれり ともおこゑ ちからおかして ははかあけ』ホ7
『まつりさつけて ことなすお ははにしたえは ひめかうむ』ホ7
『つくしにやれは つくみおれ たなきねはとる をはちちに めはははにつく』ホ7
『をはちちにゑて はおいたけ めはははにゑて あとゐねよ』ホ7
『そのもときけは むかしはは まさるにとつき よよおへて みなさることく』ホ8
はははひのまえ むかつひめ いむなほのこの うふみやは』ホ11
『はらむしらほね ちちのなみ ははのあかちと ちなみあひ』ホ14
『やすやすと さくらのははの みとりこお かつてにかけて いてやうません』ホ14
にしのははかみ またきたり ころやまもとは おろかにて』ホ15
『みそひふみ みかたりゆるむ たらむとて ははのつつしみ』ホ16
『みたねゑて ははにますいき みもむその あすはなもふそ』ホ16
『ふつきいたれは みかはしり しわさらにきる きさらとて ははのつつしみ』ホ16
『やつきにて そみはなりはの はなるとき ははのつつしみ これなるそ』ホ16
はははうつほね またたたは はるのそらねお はにあみて』ホ16
『ちちはちてとの をしてなり ちちははあめお はにあみて』ホ16
ははのいさなみ なかはらみ こそむつきへて うみたまふ あまてるかみそ』ホ16
『ちちのたけ くらふるおひに ははのいき ひたちとなるは いたくなり』ホ16
『ちちのめくみは いたたくあ ははのいつくし のするはに』ホ16
『もしもそふこお うむははは つきのくらいそ』ホ16
『かしまかみ ひめうむときに ははかなお こえとなつけす』ホ16
『うえしたかえす らのおして つちとははのり』ホ17
『をやかこお はらめはちたる ちちははは けにたらちねよ』ホ17
『あわうたの あはあめとちち わはははそ やはわかみなり』ホ23
『うむみこお ころひつくにの きみとなす くろそのつめる きみのははホ24
『ときにそのはは あねつれて かりやにいたり まみゑこふ』ホ24
『いそきかえれと おひやれは ははあねうらみ しもめして』ホ24
ははのちおもて ひたします こやすのかみそ』ホ24
ははちちひめは ことありて いせにいたりて をんかみに』ホ25
『むかしははきみ あまきみに ひとよちきりて のちにめす』ホ25
ははよりなきさ たけうかや ふきあわせすの なおたまふ』ホ26
『みたねおもえは なきさたけ ははのみこころ あらはるる』ホ26
はははいま はちかえるなり まみゆおり もかなとすてて』ホ26
『つけききて ははのなけきは つきもなや かみのをしゑは』ホ27
『かくやまをきみ ははとめし こはめせとこす ふとたまの』ホ27
『しのはらは ははとはらめる やのつほね うちめはなかの くらいなり』ホ27
『またもとふ いふきかみかや ときにはは たなこひめあり こたえいふ』ホ28
ははもうさにて かみとなる いつくしまみや いとうかみ よきおしるなそ』ホ28
はははたまより あにみやの ゐつせはたかの をきみなり』ホ29
『いなゐいさちて あめのかみ ははわたかみや いかかせん』ホ29
『かみのをしては たけひとに ははたまよりも かみとなる』ホ30
『かみよのためし みかさりお たみにおかませ ははおあけ みうえきさきと』ホ31
ははおあけ みうゑきさきと なれみなも いみなもそれそ』ホ31
『なかつきそみか ははおあけ みうえきさきと』ホ31
『かさりおかませ うつきゐか みうゑきさきと ははおあけ』ホ31
『あめのみまこの のりおもて たみにおかませ ははおあけ みうえきさきと』ホ32
『ももそひめ ゐさせりひこに わかやひめ ははもやまとの おおみやめ』ホ32
『ひこさしま とわかたけひこ ははもあけ わかおおみやめ』ホ32
『みうえきさきと ははおあけ そふのつほねに きさきたつ』ホ32
『たみにおかませ ははもあけ そふのきさきも さきにあり』ホ32
『しらうとこくみ ははおかす かないまにあり きみまねて かなおかふるや』ホ32
『うつしこを こたえめいなり ははならす いわくいせには』ホ32
『いまはつつ うむこあり つらなるゑたの おしまこと はははたかひそ』ホ32
『またこたえ あにつきひとつ はははつき しもめはほしよ これおめす』ホ32
『たみにおかませ ははおあけ みうゑきさきと ももふそひ』ホ33
おおははのとし ももむそふ おおんきさきと』ホ33
『やさかうむ やさかいりひこ おおきねそ かれははおあく』ホ33
ははいまなそこ みうえとし おおははことし ももやそこ』ホ35
『あとやみて かなつきふかに ははまかる つつきかはゐの つきのかみ』ホ36
『おそれみちゑよ うちみやは きみははのこお めくむのりかな』ホ36
『このきみひしろ すへらきの ふのみこははは いなひひめ』ホ40
『あおれとは しらうとこくみ ことははと よそめもおかす なおれなるかな』フあおれ

 ●反り曲り。汚穢。病み。蝕み。

『あまのかこゆみ ははやそゑ はたれやふれと たまひけり』ホ8
『おろちひれ ははちしむひれ このはひれ このとくさなり』ホ20
『こかしらの おろちかはめは しまつうし ははきりふれは にけいたり』
ホ28
『しのねせは むしはむははか はやかれか みつやうらみて しねせあむらん』
フしねせ

 ●蝕霊。蝕まれた霊。曲がった想念が転じた生き霊。 ●蝕霊の物実。下を這うもの。

『にしきおろちの しむみちや はるなははみち ゐそらみち』ホ8
『かんちから はらいのそかは おのつから ははもいそらも よりかゑし』ホ8
ははやかかちの ひとみけと つつかせらるる ななむすめ』ホ9
ははかをさきに つるきあり ははむらくもの なにしあふ』ホ9

 
はふ(這う・蝕ふ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。これは陽陰の精製過程で重く沈んで凝った「陰」の属性を表す。
したがって「母」と「蛇」は同源ということになる。母の同義語に「かか」があり、蛇の同義語に「かかち」があるのも、これを裏付けているかに思える。

変態:「うひ(水埴)」「うめ(陰)」「いも(陰・妹)」「いめ(陰・妹)」「やみ(闇)」「よみ(黄泉)」「よひ(宵)」「よる(夜)」「ひめ(姫)」「ぬは(射干)」「おゑ(汚穢)」「はみ(蝮)」「へひ(蛇)」「はふ(ハブ)」「やみ(病)」「よわ(弱)
類語:「たた」「かか」「おろち(愚霊)」「かかち(屈霊)」「かかし」「いそら(逸霊)
派生語:「ははや(穢矢)

  
 

【馬場】
馬の間・場。

は(馬)」+「は(場)

類語:「さくらは(桜場・桜庭)

  
 

【幅】
(横へ)それるさま・外れるさま。

『さのみかと はしらはみそき ははみたけ たかさもみたけ』ホ21
『ゆふのはは たていとやもり をさよもは やそりひとよみ やりひとて』ホ23
『そのはしめ かしはおのいし なかさむた ははみたあつさ ひとたゐき』ホ38

 
はふ(離ふ・放ふ)」の名詞形。
ここでは「B: 離れる・それる・よける・外れる」などの意。

類語:「よこ(横)

  

10/03/05

  

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